仕事を続けるために必要な勤怠の安定とは?発達障害のある方が働き続けるために必要なこと。
今回は仕事を続けるために重要な要素の一つ、勤怠の安定についてです。
欠勤・遅刻・早退を繰り返してしまうことは、職場での信頼を失うきっかけの一つになる可能性があります。
勤怠が安定せずに退職してしまった、ということを経験した方もいらっしゃると思います。
勤怠が安定せずに退職してしまった、という方を見た方もいらっしゃると思います。
ところで、勤怠が安定しているということはどういうことでしょうか?
欠勤しない、遅刻しない、早退しない。シフト通り勤務するということです。
なぜ、勤怠の安定が必要かというと、欠勤・遅刻・早退があると、その分の仕事を誰かにお願いする必要があります。
これは体調不良や所用などで休んではいけないということではありません。急な欠勤は誰にでもあり得ることですが、欠勤・遅刻・早退を繰り返してしまうことは問題です。
その人にお願いしているその仕事は、会社にとって必要な仕事なのです。
会社や仕事内容にもよりますが、いつ来るのか、いつまでいるのか分からない人にお願いできる仕事はそう多くはありません。
仕事に必要な信頼関係を築いていくため、仕事を続けるためには勤怠の安定が一歩です。
勤怠安定のために自分自身にできることはどのようなことでしょうか?
体調管理の基本
まず第一に重要なことは、自分にできる体調管理をおこなうことです。
基本的なことでは睡眠、食事、運動、通院があげられます。
【睡眠】
個人差はあるようですが、1日に7時間程度の睡眠時間を確保することが理想的だと言われています。
一般的に言われている睡眠不足によるデメリットは、疲れが取れない、眠気を感じる、集中力の低下、感情的になりやすい、イライラする、病気のリスクが大きくなるなどです。さらに美容にも良くありません。
睡眠不足のデメリットを詳しく知りたいという方は以下のようなサイトをご参照ください。
※参考※
アリナミン あなたの睡眠時間は何時間?平均睡眠時間やそれに伴う影響を解説
https://alinamin.jp/tired/sleeping-hours.html
【食事】
バランスの良い食事を心がけることが大切です。体に良い作用をもたらすものも、摂り過ぎることでデメリットが強くなることもありますので、食べ過ぎにも気を付けなければなりません。
好き嫌いがある方もいると思いますし、生活習慣を変えていくことも簡単なことではありませんので、まずは以下のような動画を参考にしていただくのもよいと思います。
※参考※
メンタルに効く食事ベスト3【精神科医・樺沢紫苑】
https://youtu.be/0tCVxNM0I5w
動画では緑茶、バナナ、玄米がおすすめとして紹介されています。特にバナナや緑茶は手軽に始められますので、嫌いでない方は取り入れてみるといいかもしれません。
【運動】
適度な運動は体にも心にも良いと言われています。運動の強度にもよりますが、一般的に言われている効果は筋力・体力・心肺機能の維持や向上、冷えの改善、生活習慣病の予防、気分転換、ストレス解消効果などです。「体を動かすと心も動いてきます。」なかやまきんに君の言葉です。
「何から始めていいのか分からない」という方は以下のような動画を参考にしてみてください。
※参考※
~ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】なかやまきんに君の大爆笑筋肉情報チャンネルより~
【在宅ワーク用】1回5分で全身出来る世界で一番楽な座って出来る筋トレです。血流促進で肩こり解消、腰痛解消、むくみ解消で仕事がグングン捗ります。
https://youtu.be/SjmZGTU9tPM
【通院】
ここまで、睡眠・食事・運動について紹介いたしましたが、
発達障害のある方の中には、これらを改善することを苦手としている方もいらっしゃいます。
睡眠よりも、自分のしたいことを優先してしまったり、つい夢中になってしまったりして睡眠時間を削ってしまう方もいらっしゃいます。また、寝ようとはしているのに、考え事が頭から離れずに眠れないということがある方もいらっしゃいます。
食事、飲食物に対してのこだわりが多かったり、摂取しているもののデメリットを分かっていても習慣を変えることが苦手だったりする方がいらっしゃいます。
運動がいいことは分かっていても、習慣化や継続が難しかったり、何から始めてよいか分からなかったり、そもそも興味を持てなかったりする方もいらっしゃいます。
いずれも必要であることは分かっていても、自分のこだわりが優先されてしまい、専門家の意見に耳を傾けることが難しい場合もあるようです。
全てを自分だけで改善できればよいのですが、定期的な通院と必要な服薬をおこないつつ、相談しながら改善していくことが良いのではないでしょうか。
自分に合う職場を見つける
仕事をしていればストレスがかかることはあると思います。自分の思い通りにならないことも山ほどあるからです。自分がコントロールまたは対処できる範囲でのストレスや疲労で抑えていくためには、自分に合う職場を見つける必要があります。
そのために特に必要なことを2つ紹介します。
1.【自己理解】
障害による特性は人それぞれです。
例えば、ADHDのある方は集中力の維持が難しい傾向があると言われていますが、その度合い、難しいシチュエーションは人それぞれです。
ASDのある方は予想外のことや変化が苦手という特性がありますが、その度合い、苦手が出るシチュエーションは人それぞれです。
実際のところ、見た目でその方の特性を把握することはできません。また、面接時の会話ですべてを理解することも難しいです。
だからこそ企業は、障害者雇用の場合、障害特性が分かる書類・配慮を依頼したいことが分かる書類の提出を求めているわけです。
自分の得意や苦手を把握できていれば、以下のような可能性を高めることができます。
・障害特性による苦手が多い仕事を避けられる可能性
・必要な配慮を受けることができる可能性
・職場の方と必要なコミュニケーションができる可能性 など
2.【客観的視点】
自己理解とはいえ、自分だけで自分を知るということはなかなか難しものです。
なぜなら、私たちは一人で仕事をしたり、生活していたりするわけではありません。
上手くいくことも、上手くいかないことも、周りの人や環境との相互作用によって生まれることが多いです。
「自分にはこう見えていた」ということも、他者視点では違う状況は見えていることがあります。
立場・役割・経験などによって、見え方は大きく異なる場合があります。
そのため、自己理解を深めるためには客観的な視点が必要になります。
例えば、家族、友人、元同僚や上司、主治医の方々は身近で当事者の方を見る機会が多いでしょう。
そのため、「自分では○○と思っている」ということも「実は〇〇」ということもあるかもしれません。
それはネガティブなことだけでなく、ポジティブなこともあると思います。
いずれにしても「自分の思っていたこと」が、「客観的には違っていた」ということを知ることは勇気がいることです。
簡単なことでもありません。受け入れるにはつらいこともあるかもしれません。
しかし、それを知ることが「自己理解」を深めるために、「自分に合う仕事」を見つけるための第一歩です。
就労移行支援は、一般就労等に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のための訓練提供や支援をおこなう事業です。
訓練内容は事業所によって異なりますが、
ディーキャリア郡山オフィスでは、就職するということは通過点で、「働き続ける」ことを目指していただけるよう支援をおこなっております。
自己理解、体調管理などのセルフケア、コミュニケーションスキルから始まる訓練は、目で見て分かりやすいスキルとは異なり遠回りのように感じる方もいるかもしれません。
しかし、体調を整えたり、生活リズムを一定にしたり、自己理解を深めたりすることが「勤怠の安定」には不可欠なのだと思います。
無料ご相談・見学は随時承っていますので、お気軽にお問合せくださいませ。
企業のご担当者様からの障害者雇用についての相談も随時承っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
就労移行支援事業所 ディーキャリア郡山オフィス
ワークスキルコース担当 石黒
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