発達障害について
こんにちは。
サービス管理責任者の目黒です。
最近になり、ようやく「発達障害」が幅広く知られるようになってきました。
そこで改めて発達障害のことについて簡単に記事にしてみようと思います。
発達障害って?
幅広く知られるようになったとはいえ、まだまだ「発達障害ってなに」と思っている方もいるかもしれません。
発達障害とは、幼少期から現れる発達のアンバランスさによって、脳内の情報処理や制御に偏りが生じ、日常生活に困難をきたす状態です。
特定のことには優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手といった特徴がみられます。
こうした得意なことと苦手なこととの差、いわば凸凹は誰にでもあるものですが、発達障害がある人は、その差が非常に大きく、そのために生活に支障が出やすいのです。
発達障害には大きく分けて3つの種別があります。
【ASD】
3歳ぐらいまでに現れ、
・人との関わりやコミュニケーションの困難 ・想像力、見通しの困難 ・こだわりや反復的な行動 ・感覚の過敏さまたは鈍感さ といった特徴がみられます。
ASDの方の中には「対人相互作用」が弱い方も多く見られます。
この「対人相互作用」とは簡単にいうと「共感力」のことです。
例えば、人が目の前で転ぶ場面をみたら自分のことではないのに「痛い!」と思う事があるかと思いますがこれが共感力です。
相手の気持ちや感覚を、自分のことのように「勝手に」感じてしまう力のことをいいます。 この「共感力」が弱いと、「空気が読めない」状態になりやすくなります。
ASDの特性がある人はアイコンタクトや身ぶり手ぶりをいった「非言語コミュニケーション」が苦手でもあります。
【ADHD】
通常7歳前に現れ、その状態が継続するもので、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。 主症状として
・不注意 適切な対象に注意を向けたり、集中を持続したりすることが困難。 →気が散りやすい、忘れ物が多い、片付けが苦手など ・多動性 落ち着きのなさや、じっとしていることの困難。 →立ち歩きや、不適切な場所で騒ぐなど ・衝動性 自分の行動を制止、抑制することの困難。 →順番待ちができ」ない、つい手が出てしまうなど
が、挙げられます。
ADHDの不注意傾向には「ワーキングメモリー」が関わっています。
ワーキングメモリーとは
①情報を一時的にためておく ②ためた情報を使いながら同時に作業をおこなう
①情報を一時的にためておく このワーキングメモリーに弱みがあると、耳で聞いただけでは指示を覚えるのが難しい といったことが起こります。
②ためた情報を使いながら、同時に作業をおこなう このワーキングメモリーに弱みがあると、作業中に元々の指示を忘れたり、忘れ物が多くなったりするといったことが起こります。
こういったことから、ワーキングメモリーの弱みがADHDの不注意特性につながるといえます。
【SLD】
基本的には全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態を指します。
主症状として
①読字障害=読みの困難 ②書字障害=書きの困難 ③算数障害=算数、推論の困難 が、挙げられます。
読字障害では
・文字の区別が難しい
・文字を音声に結びつけられない
・形が似た字を間違える
・読み飛ばしをする(単語や行)
書字障害では
・うまく綴れない
・鏡文字になる
・句読点が打てない
・決まったパターンの文章しか書けない
・枠からはみ出てしまう
算数障害では
・繰り上がりが分からない
・数字や図形を正しく写せない
・数の概念が分からない
・文章題で式を作れない
・ひっ算の桁がずれやすい
簡単にですが、発達障害についての説明と種別についての説明でした。
最後にまとめとして特性(自己)理解の大切さをお話ししたいと思います。
特性(自己)理解は自分自身が納得して自分自身の性格や態度、価値観等を受け止めることをいいます。
この特性(自己)理解がなされていないと、周りに自身のことを上手く伝えることができません。
発達障害は見た目からは特性や困難さが中々理解されにくく、そのため特性による 行動や失敗に対しても周りに理解されず叱責されるなどの適切な理解や対応がされないといった場面が出てきます。
特性(自己)理解がなされていると、周囲から理解が得られることで自身の働きやすさにつながります。
そうしたことから、自分自身の特性をきちんと理解し、具体的に伝えられるようになるということはとても大切です。
自分自身をきちんと理解し、生きやすい、働きやすい環境をつくり自身の強みを活かせるようにしてみましょう(o^―^o)
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