不安を飼いならす③:効果的な対処方法
こんにちは!ディーキャリア川崎オフィス 職業指導員の吉村です。
発達障害のある方のお悩みとして、日常的に「不安」な気持ちを抱えている、というご相談を受けることが多くあります。
前回は「なぜ、発達障害は不安を抱えやすいのか」についてお話しました。
今回は、実際に不安が高まってきた時にやってみて、効果があった対処方法をご紹介します。
■ 深呼吸をする
一番お手軽ですが、すぐに効果が感じられる方法です。
呼吸とは、人間が唯一意識的にコントロールできる自律神経器官です。
深くゆったりとした呼吸をすると、心を穏やかにさせる副交感神経の働きを優位にさせることができるのです。
「息」と言う字を分解すると「自らの心」になりますよね?
呼吸をコントロールすることによって、自分の心もコントロールすることができます。
鼻から吸った空気を、口からゆっくり吐き切るようにすると、より効果が感じられると思います。
■ 香りを嗅ぐ
嗅覚は、五感の中で唯一ダイレクトに脳へ刺激を届けることができる感覚機能です。
そのため、香りを嗅ぐとすぐに脳に変化が現れ、落ち着きを取り戻すことができます。
ミント系や柑橘系など、シャキッとした香りを嗅ぐと効果が高いと言われています。
もちろん、ご自分のお好きな香りで構いません。
アロマオイルのボトルを常備したり、ハンカチに香りを染み込ませたりして、対策してみてください。
■ 食べる・飲む
「口に何かを入れる」という対処方法です。
すでに多くの方が「落ち着くために水を飲む」ということを、日常的にしていると思います。
それもそのはず、緊張をしたり不安が高まってくると、自然に口が渇いてきますよね。
逆に言うと、口の中が潤っていると、心身がリラックスした状態とも言えます。
何かを口に含み、物理的に口の中を潤すことで、先ず体をリラックス状態に戻し、徐々に心が落ち着いてくるという仕組みです。
ミント系のタブレットや、冷たいもの、温かいものなど、より刺激が感じられるものを取り入れると良いでしょう。
不安に襲われているときは、心が不安に捉われ、他のことを考えることができません。
いわば、心が「ここではないどこか」に行ってしまっている状態と言えます。
今回ご紹介した対処方法は、心を「今ここにいる自分」に引き戻すことができ、次第に自分を取り戻すことができるようになります。
もちろん、最初から上手くはいかないかもしれません。
ただ、意識的に日常に取り入れることによって、少しずつ効果が実感できるはずです。
焦らず、ゆっくりと、不安を飼いならしていきましょうね。
ディーキャリア川崎オフィスでは、発達障害特性がありながらも、工夫や環境を調整することで「自分らしい生き方の実現」を目指して、就職をサポートしています。
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