BLOG

「難しいからこそ」──ムーンショット目標に学ぶ、目標設定と振り返りの大切さ

こんにちは!ディーキャリア 川崎オフィス 職業指導員吉村です。

「ムーンショット目標」という言葉を、耳にされたことはありますか?
日本政府が現在、SF映画のような未来の実現に向けて本気で取り組んでいます。そしてその内容が、私たちの就労支援とも深く関わっているというお話をします。

🚀「ムーンショット」とはどういう意味?

ムーン=月、シュート=打ち上げる。直訳すると「月に向けてロケットを打ち上げる」という意味です。

この言葉の由来は、1960年代のアメリカにあります。ケネディ大統領は2つの歴史的な演説で月面着陸への挑戦を宣言しました。1961年5月の議会演説で計画を発表し、翌1962年9月にはライス大学でこのように語りました。

「私たちは月へ行くことを選んだ。
それが簡単だからではなく、難しいからこそ。」

当時の科学者たちの多くも、実現は難しいと考えていたといいます。しかし1969年、人類は本当に月面着陸を成し遂げました。

💡 まとめると「今の常識では難しいけれど、実現すれば社会を大きく変える、大胆な長期目標」のことをムーンショット目標と呼びます。

日本政府が掲げる、10の壮大な目標

内閣府が推進する「ムーンショット型研究開発制度」では、2050年(一部2040年)までに達成を目指す、全10個の目標が定められています。ぜひご覧ください。

  • 目標1人が身体・脳・空間・時間の制約から解放された社会を実現する(2050年)
  • 目標2超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現する(2050年)
  • 目標3 AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現する(2050年)
  • 目標4地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現する(2050年)
  • 目標5未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出する(2050年)
  • 目標6経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現する(2050年)
  • 目標7主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現する(2040年)
  • 目標8激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現する(2050年)
  • 目標9こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現する(2050年)
  • 目標10フュージョンエネルギーの多面的な活用により、地球環境と調和し資源制約から解き放たれた活力ある社会を実現する(2050年)

📌 目標1について
アバターやサイボーグ技術を活用して、身体に不自由があっても・場所がどこであっても、「自分の分身」が世界中で活躍できる時代を目指しています。SF映画の世界のような話ですが、国が研究費を投じて本格的に取り組んでいるテーマです。

🤖 目標3 ─ ディーキャリア川崎オフィスが注目するポイント
「AIと人間が共に進化する」という目標3は、私が特に関心を持っているテーマです。AIが得意なことはAIに任せ、人間は人間にしかできないことに集中できる社会。障害の有無にかかわらず、一人ひとりの強みが活かされる働き方につながると考えています。

私たちの支援と、どうつながるのか

これらの目標は、実は「障害のある方が活躍しやすい社会」とも深く関わっています。身体や脳の特性をテクノロジーで補いながら、誰もが自分らしく働ける未来を目指す方向性は、私たちが日々の支援を通じて大切にしていることと重なります。

ディーキャリア川崎オフィスが目指していることと、国の長期目標が同じ方向を向いている──そのことを、私たちはとても心強く感じています。

大きな社会の流れは、確実に動き始めています。

🌙あなたの「月」は、どこにありますか?

ムーンショット目標が教えてくれることのひとつは、「最初から達成できなくて当然」ということです。大きな目標というのは、多くの人が「難しいのではないか」と感じるところから始まります。

就職に向けた歩みも、きっとそれに似ているかもしれません。「自分にできるだろうか」「続けられるだろうか」と感じることがあっても、それはごく自然なことです。ただ、打ち上げなければ、月には届きません。

一歩を踏み出すこと、それ自体がひとつの挑戦です。ディーキャリア川崎オフィスは、みなさんの「打ち上げ」を、そっと、でも確かにそばで支えていきたいと思っています。

🎯目標設定の重要性と、うまく立てるコツ

ムーンショット目標の話からもわかるように、「目標を持つこと」は、行動を変える大きな力を持っています。では、日常の中で目標を立てるとき、どんなことを意識すると良いのでしょうか。

なぜ目標設定が大切なのか

目標がないと、毎日の行動が「なんとなく」になりがちです。一方、目標があると、今日やるべきことが明確になり、小さな積み重ねが自信につながっていきます。就労に向けた準備においても、目標設定は欠かせないステップです。

💡 良い目標の4つのポイント

① 具体的に書く 「頑張る」ではなく「〇〇を週3回する」のように、行動が見えるかたちで。

② 達成できそうな大きさにする 大きすぎると途中で諦めやすくなります。「少し頑張れば届く」くらいが理想です。

③ 期限を決める 「いつまでに」があると、行動を起こしやすくなります。

④ 自分で決める 人から与えられた目標より、自分で考えた目標のほうが、取り組む意欲が続きやすいと言われています。

ディーキャリア川崎オフィスでは、毎月はじめに利用者の方お一人おひとりが自分で目標を設定する訓練プログラムを取り入れています。「今月、自分はどんなことに取り組むか」を言語化することで、主体的に動く力を少しずつ育てていきます。

🔄月末の振り返り ─ KPT法とは?

目標を立てたら、振り返りもセットで行うことが大切です。ディーキャリア川崎オフィスでは、月末に「KPT法」という手法を使って振り返りを行っています。

KPTとは、以下の3つの頭文字をとったものです。

Keep(続けること)
今月うまくいったこと、これからも続けたいことを書き出します。「できたこと」に目を向けることで、自己肯定感を高める効果もあります。

Problem(課題・改善したいこと)
うまくいかなかったこと、困ったことを整理します。「失敗」ではなく「次につながる情報」として捉えるのがポイントです。

Try(次に挑戦すること)
KとPをふまえて、来月に試してみることを決めます。ここで決めた内容が、次の月の目標設定につながっていきます。

📝 振り返りを活かすコツ

Problemから書き始めない まずKeepで「できたこと」を探すと、振り返り全体がポジティブな雰囲気になります。

原因まで深掘りする Problemは「なぜそうなったか」まで考えると、Tryが具体的になります。

Tryは小さく・具体的に 「もっと頑張る」ではなく「〇〇を△△する」というかたちで書くと実行しやすくなります。

目標を立て、行動し、振り返る。この小さなサイクルを毎月繰り返すことで、就労に向けた自己管理力が着実に育まれていきます。ムーンショット目標も、国レベルで同じことをしているのかもしれません。大きな目標に向かって、行動と振り返りを積み重ねる──その本質は、私たちの日常となんら変わらないのではないでしょうか。


本屋📖のような就労移行支援事業所 とは❓
https://dckawasaki.my.canva.site/

※個別相談・見学申し込みはこちら
https://forms.gle/Jc37z6fumW63jwQb7

※「ディーキャリア 川崎オフィス」のイベント案内はこちら
https://forms.gle/quomviEN5y2nzuey9