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企業実習の重要性について考える ~就労移行支援における「リアルな経験」の価値~

こんにちは!ディーキャリア 川崎オフィス 職業指導員吉村です。
先日、5日間の企業実習を終えた利用者さんの振り返り面談に参加してきました。

良かった点も、難しかった点も、ご自身の言葉で率直に話してくれて。以前と比べて、自分を客観的に見る力が確実についているなと感じました。支援者としてこういう瞬間に立ち会えることが、この仕事の醍醐味だなと改めて思っています。

その余韻の中で、改めて「企業実習ってやっぱり大事だな」と感じたので、今日はそのことを書いてみたいと思います。

「練習の場」では気づけないこと

事業所内でのプログラムは、とても大切です。ビジネスマナーも、コミュニケーションスキルも、体力づくりも、どれも欠かせません。

でも、どれだけ準備をしても、「実際の職場」でしか分からないことがあります。

たとえば――

  • 電話が鳴り響くオフィスの中でも集中力を保てるか
  • 初めて会う人に挨拶するときの緊張感
  • 昼休みの過ごし方、人との距離感
  • 自分のペースと職場のスピードのすり合わせ

こうした「生きた情報」は、実習に行って初めて体感できるものです。

実習が本人にもたらす3つの変化

① 自己理解が深まる
「思ったより騒がしい環境は苦手だった」「立ち仕事より座り仕事が合っている」など、自分の特性や得意・不得意がリアルにわかります。これは、その後の就職活動の方向性を定める大きなヒントになります。

② 自信がつく
「やってみたらできた」という体験は、何より強い自信になります。特に、長い間働くことから離れていた方にとって、「自分は職場で役に立てる」という実感は、就労への意欲を大きく高めてくれます。

③ 企業との相互理解が生まれる
実習は、求職者側だけでなく企業側にとっても「この方と一緒に働けるか」を確かめる機会です。配慮事項をオープンにしながら実習を行うことで、入社後のミスマッチを防ぎ、長く働き続けるための土台づくりにつながります。

忘れてはいけない視点 ―― 企業への敬意

ここで、私が利用者さんにいつも伝えていることをひとつ。

企業実習を受け入れてくださる企業の方々は、採用活動の一環とはいえ、通常業務の時間を割いて、皆さんのために対応してくださっています。 担当者の方が業務の合間に指示を出し、様子を気にかけ、フィードバックを考えてくれている。その時間とエネルギーは、決して小さなものではありません。

「実習させてもらっている」という感覚を忘れず、挨拶・報連相・時間厳守といった基本を丁寧に積み重ねることが、企業の方への誠実な答えだと思っています。

そしてそれは、就職後に長く働き続けるための姿勢とも、そのままつながっています。

スタッフとして大切にしていること

実習に送り出す前に、私たちスタッフが意識していることがあります。それは、「目標を小さく、具体的に設定すること」です。

「うまくやろう」ではなく、「今日は自分から挨拶を一回してみよう」「分からないことを一つ質問できたらOK」――そんな小さな目標が、実習を「達成体験」に変えてくれます。

そして実習後には、必ず振り返りを行います。うまくいったことも、難しかったことも、全部が次へのヒントです。今日の面談のように、その振り返りをご自身の言葉でできるようになったとき、確かな成長を感じます。

おわりに

企業実習は、「就職できるかどうかの試験」ではありません。

自分を知り、可能性を広げるための、大切な経験の場です。

そしてその場を作ってくださっている企業の皆さんへの感謝を胸に、一日一日を大切に過ごしてほしいと思っています。

もし今、実習に踏み出すことへの不安を感じている方がいれば、ぜひスタッフに話してみてください。一緒に、あなたに合った一歩を考えます。


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