【発達特性にも効果あり】先延ばし癖や、不安も解消!「5秒ルール」
こんにちは!ディーキャリア川崎オフィス 職業指導員の吉村です。
皆さんは、メル・ロビンスの「5秒ルール」をご存じでしょうか?
これは、アメリカCNNのコメンテーターで、弁護士のメル・ロビンス氏が提唱した、やる気を引き出すためのテクニックです。
何か、ものごとを始める時に、あれこれ考えてしまって、なかなか着手できないと言う経験、皆さんもあるのではないでしょうか?
部屋が散らかっているけど掃除をしたくない…。
明日納期の仕事がまったく手に付かない…。
などなど、ついつい先延ばしにしてしまうことってありますよね。
そんな時は、頭の中で5カウントを唱えます。
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スタート!
そして、すぐさま作業にとりかかる。
たったこれだけです。
こうすることで、ものごとを先延ばしにすることなく、すぐ行動に移せることができるようなるというテクニックが「5秒ルール」です。
このテクニックは、アメリカのメル・ロビンス氏が提唱したものではありますが、日本でも昔からよく言われていることですよね。
「思い立ったが吉日」
「善は急げ」
と言った、ことわざがある程、何ごとも先延ばしをせず、すぐ行動に移すことが大切なことは、誰もが分かり切っていることです。
とは言え、なぜ私たちは、すぐさま行動に移すことができないのでしょうか。
それは、私たちが無意識に「非常ブレーキ」をかけてしまう性質を、もともと持っているからです。
答えは決まっているのに、あれこれ考えている「フリ」をして、「やらない理由」を探してしまう。
本当はやるべきと分かっていながら、やらない自分を正当化してしまう。
なぜなら私たちは、ルーティンワークとは違う行動パターンを起こそうとすると、それを拒否するように脳が作用するからです。
私たちの脳は「新しいこと=危険」「現状維持=安全」として捉えるようにできているからなのです。
発達に特性がある場合、この「非常ブレーキ」が特に強く発動するのではないか、と思われます。
代表的な特性として、「先の見通しが立たないことへの強い不安感」を持つ方が多くいます。
そんな方は、新しいことにチャレンジすることが、なかなか難しいですよね。
また、「興味が持てないものにやる気が向かわない」などの理由から、先延ばしが常態化しているケースも散見されます。
このような、発達特性が理由でおこる困りごとにも「5秒ルール」はとても有効です。
「5秒ルール」が習慣化すれば、あれこれ考える前に、とにかく行動することができるようになるからです。
さらに、この「5秒ルール」は、不安やパニックにも効果があります。
考案者のメル・ロビンス氏自身もパニック障害があり、抗不安薬を20年以上も服薬されていました。
朝起きられず、毎日目覚ましのスヌーズをかけてはまた眠るという生活を送ってきたそうです。
そんな中、目覚ましがなったら5秒カウントダウンして起きる、というルールを思いついたことで、自分の意思で自由に行動することができることに気が付きました。
さらには、5秒唱えて気持ちを切り替えることで、不安や恐怖に打ち勝つことができるようになったのです。
不安やパニックになっているときは、自分の症状や体の辛さに視点が行きがちで、他のことに目を向けることが難しいです。
そんなときは、5秒から1秒までカウントダウンして、ゼロになったらパチンと手を叩いたり、指を鳴らしたりして、そこから気持ちを切り替える練習をしてみてください。
手を叩いたり指を鳴らしたりできないような場面のときは、ゼロになったときに目をつむり、最高に自分が楽しいときの状況を思い浮かべてみてください。
そうすることで、緊張で冷や汗や動悸が出ているような状況を、頭の中でイメージをすり替えることによって、ポジティブな感情に変化させていくことができるようになります。
「5秒ルール」はとてもシンプルですが、簡単なことではありません。
ご自分の取り入れやすい場面から少しずつ実践していただき、徐々に習慣化していくことが大切です。
あれこれ考える暇を作らず、すぐさま行動する習慣が身に付けば、人生が好転するきっかけになるのではないでしょうか?
皆さんも「5秒ルール」今日から始めてみませんか?
ほんの少し意識を変えるだけで、今感じている困りごとが、軽減できるかもしれませんよ。
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