「大人の自閉症スペクトラム障害(ASD)と就労:特性と対処法を徹底解説」
この記事でわかること
- ASDについて【自閉症スペクトラム障害、広汎性発達障害、アスペルガー症候群】
- 障害特性の具体化
- こだわりやコミュニケーションが起因して他者とズレてしまう
ASD(自閉症スペクトラム障害)は男性に多い傾向があるといわれています
障害の特性は一人ひとり異なります
特にグレーゾーンと呼ばれている
特性の程度がわかりづらい方も多いのではないでしょうか
障害の特性においても
程度が高いからとか、程度が低いからといって
生きづらさが変わるとはかぎりません
大人になってから出てくる「苦手」「困難」を
具体的に知って対処するためきっかけにしてほしいと思います
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ディーキャリア柏オフィスの発達障害サポーターの大松です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた訓練プログラムを提供している
就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害(うつ病、双極性障害、適応障害、パニック障害など)のある方などが在籍されております
専門知識のあるスタッフで運営しています
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目次
1.大人の発達障害|発達障害の意味と社会の認識
2.大人の発達障害|ASD(自閉症スペクトラム障害)男性の特徴
3.大人の発達障害|こだわりやコミュニケーションが起因して他者とズレてしまう
4.大人の発達障害|特性に対しての対策と対処と働きやすくするための方法3選
1.大人の発達障害|発達障害の意味と社会の認識
「大人の発達障害」という言葉が最近聞くことがあります
幼少期や青年期いわゆる成人前には診断を受けていなかった人が
大人になりはじめて発達障害の診断をされることを指します
発達障害は精神疾患のひとつに分類されていいるのですが
病院やメンタルクリニックの患者数は増え続けています
発達障害単体での推移はデータがないのでわかりませんが
発達障害やうつ病、適応障害などの精神疾患は増えている傾向にあると考えられています
発達障害を含め脳機能やメンタルヘルスは
医学の観点からの研究によって
診断基準や治療法が確立されてきました
「発達障害」に対して厳密な医学的な診断基準によって
該当していても、該当していなくても
「発達障害の特性」という切り口であなた自身を理解することによって
生きやすくなるといいのかなと思います
発達障害の診断基準の一つに
社会生活において生きづらさを感じるのかということがあります
逆にいうと発達障害の特性があっても社会生活の中で
生きづらさを感じていないのであれば診断はされないということです
あいまいな診断基準がそもそもあるということを知っておいてください
発達障害というのは主に3つあります
・ASD(自閉症スペクトラム障害)
・ADHD(注意欠如・多動性障害)
・SLD(限局性学習障害)
発達障害の特性は
「空気が読めない」
「こだわりがある」
「コミュニケーションが苦手」
「感覚過敏がある」
「衝動的に行動したり発言したりする」
「忘れ物などが頻繁におこってしまう」
文字としては多くのインターネットの情報や本でも紹介されていますが
なぜそんなことが起きてしまっているのかという
理由まで話せる人は少ないと思います
「発達障害」社会の認識
社会との関り(特に働く)において
あなたのアイデンティティーとしての得意、苦手ではなく
脳機能の特性によって起こりえる困りごとや生きづらさは影響があります
また社会全体の認識として
「発達障害」という言葉だけが独り歩きしてしまっていて
アスペルガーやADHDといった
表面上だけの特性や目の前で起こっている
空気が読めない的な部分だけが
一人歩きしたり
SNSの情報が誤解や偏見をまねいてしまい
本人にとっても周囲の人にとっても
なんの利にもつながらないといったことがあります
「発達障害」に対する勝手なイメージだけでは
「一般論の発達障害」を理解しても
目の前の人の理解にはつながりません
「発達障害」と一口にいっても
特性が顕在化する環境や状況がそれそれ違っているので
特性が「つらさになるかどうか」「どのようにつらいのか」ということも
一人、ひとり異なります
2.大人の発達障害|ASD(自閉症スペクトラム障害)男性の特徴
ASD(自閉症スペクトラム)は
2013年にアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5より
これまで自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群など
様々な名称で呼ばれてた障害を一つにまとめた総称のことを指します
ASDの方は、およそ70%以上の人が1つの精神疾患の併存があるといわれています
中でも知的障害の場合
・ADHD(注意欠如・多動症)
・発達性協調運動症(DCD)
・不安症等が併存するとされています
性差はまだはっきりとわかっていない部分がありますが
約100人に1人の方が自閉症スペクトラム障害とされ
男性は女性に比べおよそ4倍の発生頻度とされています
ASD特徴としては
・他者とのコミュニケーション、対人関係への苦手
・他人の感情や空気等、抽象的な表現等を想像しにくい
・特定のパターン等にこだわる(変更が苦手)
・興味が限定的になってしまう
等が挙げられます
脳の特性上、対人相互反応といわれている
共感する力に苦手があることで
相手の気持ちになって物事を考えることや
自分と他者を比較することが苦手になることで
他者との認識のズレが起こってしまうことがあります
また感覚過敏・鈍麻という特性を併せ持っている場合があります
感覚過敏とっても一人ひとり感じ方が異なってしまうので
きちんと言語化して相手に伝えることができないと
他者に理解してもらうことができません
また実行系機能と呼ばれる
作業の段取りやスケジュール管理
業務や報告連絡相談などの優先順位を決めることが苦手で
自己判断で後回しにしてしまうこともあります
そういった背景にはセルフモニタリングが苦手だということもあります
セルフモニタリングとは
自分で自分の感情や身体的な疲れなど
ちょっとした変化に気がつくことが苦手なこともあります
スペクトラムとの表記がありますが
人によって特性は異なります
特性の程度も様々なので
スペクトラム→連続体と表現されています
ASDも男性の特性としては
こだわりが強く出てしまうことや
対人相互反応に苦手さがあることがあります
・相手の表情や態度よりも、文字や図形、物の方に関心が強い
厚生労働省 自閉症、アスペルガー症候群を含む広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)からの引用
・見通しが立たない状況では不安が強いが、見通しが立つ時はきっちりしている
・大勢の人がいる所や気温の変化など感覚刺激への敏感さで苦労しているが、それが芸術的な才能につながることがる
3.大人の発達障害|こだわりやコミュニケーションの苦手が起因して他者とズレてしまう
対人相互反応の苦手で他者とのコミュニケーションを取ることが苦手
端的に表現すると共感をする力が弱く
相手の気持ちや言外(言葉以外の表情、しぐさ、声のトーン、抽象的な言葉)に
ある情報を受け取りずらい傾向があります
「普通わかるでしょ!!」といわれてしまうことや
「何でわからないの!?」といわれてしまうことがあります
相手から理解しているなと思われていても
実は理解していなかったりということもあります
相手の非言語的な情報を受け取ることも苦手ですし
自身が表現することも苦手になります
また会話の中で
今までの事や未来のことを予測することも苦手です
目の前の出来事に対しての評価などはズバズバとできることがありますが
その話の背景や裏の意図などをくみ取ることが非常に苦手なことが多いです
4.大人の発達障害|特性に対しての対策と対処と働きやすくするための方法3選
男性のASD特性で働きやすくなるために大切なことが
人とのかかわりの中で白黒をつけすぎないことです
マイルールが強くて、正義感がある場合だと
ちょっとした不正が気になり
他者に説教的な表現になってしまうことがあります
働きやすくするためのポイント3つ
1)自分の適切に知るということ(自己理解)
2)説明するためのキーワードを知る(他者に自分のことを伝える)
3)他者への使え方として(コミュニケーション)
1)自分の適切に知るということ(自己理解)
職場のストレスを表面だけを見てしまって
表層的に捉えてしまいそれが唯一の原因と思い込んでいると
あなたが楽になるための必要な理解にはつながらないことが多いです
単純に業務量が多くなってしまった
上司から叱責をされてしまった
環境がよくなかったなど
出来事自体を原因にしてしまうと
根本的に理解して解決することができません
周囲の刺激にだけ翻弄されてしまっていると
特性が見えにくくなってしまい
表面だけの対応になってしまいます
周囲にの出来事だけに目を向けてしまうと
問題が潜在化してしまい
根本的なアプローチがしずらくなってしまいます
結果、不のスパイラルになってしまいます
悪循環になってしまうと
最初の出発地点の問題が何だったのかがわかりにくくなります
自分を適切に理解するということは
発達障害であるとかうつ病といった診断名をつけて終わりではなく
自分に何が起こっているのか、どのような状態なのかを認識していくことが大切です
2)説明するためのキーワードを知る(他者に自分のことを伝える)
発達障害や精神疾患においては
就労先の上司やサポートしてくれる人がきちんと理解してくれる場面ばかりではありません
専門用語を使っても他者に理解をしてもらうことが難しい場合があります
上司や同僚やサポーターは専門家ではありません
医療の知識がない前提で理解をしてもらう必要があります
そのためには誰もがわかりやすい
「あなた自身のキーワード」をまとめておくことが大切です
それは他者のためではなく
あなた自身のためにも良い影響があることでしょう
一人ひとり環境やその時々で
顕在化していく仕方や問題はことなります
一般知識として捉えるのではなく
あなた自身場合のケースで状況を
どのように捉えてしまっているのか
感情的にどんな摩擦があるのか
身体的にどのような状況になってしまっているのか
といった「キーセンテンス」が大切になります
発達障害を理解するのではなく
あなた自身を理解する必要があります
3)他者への伝え方として(コミュニケーション)
障害者雇用での働き方を目指していく場合は
会社は障害のある方への「合理的配慮」が義務付けられています
とはいえ「できないからこれはやりません」というような
表現で他者に説明をしてしまうと
相手が何でできないのかが理解できません
「できるようになるために」というスタンスで
あるいは「部分的行うために」という
伝わり方にズレが出ないように
言葉を選ぶ必要があります
これには時系列での関係性もあるので
一概には言えませんが
5年間一緒に働いてる方に伝える場合と
1週間だけしか一緒に働いていない方に伝える場合では
情報の質が異なると思います
お互いに相互理解をしている関係性であれば
説明を端的にしても理解を得ることができると思いますが
関係性がお互いに構築できていない場合だと
端的に説明をしてしまうと
つじつまが合わなくなり
他者が誤解をしてしまうこともあり
あなたと他者の間でズレが起こってしまいます
社会で働いていくためには
他者とのコミュニケーションが場面によっては必要になります
まとめ
自閉症スペクトラム症のといって一人ひとりさまざまな特性があります
また特性に対しての対処法がそれぞれ異なっていきます
自己理解とは自分で自分の事を理解するだけではなく
自分を他者に理解してもらうための説明ができて
はじめて自分のこと他者に理解してもらうことができます
理解してもらうためには他者の理解も含めて行う必要があります
第三者視点をスタッフやほかの利用されている方の意見を聞き
あなた自身の理解を深めて就職をしたときに
あなた自身が対応できるスキルを構築し
就職した後に自立に向けた活動をしてほしいと思います
ディーキャリア柏オフィス|就労移行支援事業所
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ディーキャリア柏オフィスでは
発達障害やその他精神疾患などに対しての
専門スタッフにより第三者的な見解をお伝えできます
ディーキャリア柏オフィスでは就労移行支援事業所として
長期就労に向けて自立するための取り組みを行っています
福祉的視点と企業視点をバランスよく
一人ひとりに合う形で提供して
長期就労につながる形での支援を行っています
就労支援事業所ディーキャリア柏オフィスでは
日々の活動や実習などの体験を通じて
そういった特性に対しての認識や
対策や予防策をしっかりと明確にした上で
長期就労に結びつくための訓練を通じて
新しい世界観や価値観を学ぶ場所になります
ディーキャリア柏オフィスで取り組めること
実際の職場の環境に近い状態で
合理的配慮の視点でも特性検証の視点でも
訓練を実施して長期就労を目指すことができます
あなた自身の働きたいを実現するために
効果のある方法や対策などを実施することができます
3つのコースを通じてそれぞれの特性に合う方法を伝えています
各コースの詳細は下記よりご確認ください
3つのコースだけではなく他の取り組みも実施しています
【就労移行支援事業所 ディーキャリア 柏オフィス 】の説明
ディーキャリア柏オフィスは、千葉県柏市「柏駅」にある就労移行支援事業所です
発達障害の特性による働きづらさをフォローする「働き続けるためのプログラム」と
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