「ロングスリーパー」と 大人の発達障害との関係性と“長眠症”」改善するための方法5選
眠りが深くて長いと感じたことはありませんか?
一人ひとり自分自身に適切な睡眠時間があります
日本人の睡眠時間は世界と比べると
世界で2番目に短いというふうにいわれています
ある睡眠アプリの日本人ユーザーの睡眠時間を見ると
6時間44分で世界で2番目に短いという結果が出ています
睡眠時間は単純に短い、長いということではありません
長い人では10時間睡眠をしている方もいます
ロングスリーパーで有名なアインシュタインは
1日に10時間寝ていたことで有名です
長い睡眠が必要不可欠な方はもしかしたら
ロングスリーパーかもしれません
今回は「ロングスリーパー」とは何か
どんな特徴があるか
そしてそれが生活や仕事においてどのような影響があるのか
発達障害との関連や就労時の対策などについても解説していきます
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ディーキャリア柏オフィスの職業支援員の内藤です
「ディーキャリア柏オフィス」は発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害(うつ病・適応障害・双極性障害・不安障害など)のある方などが在籍されております
専門知識のあるスタッフで運営しています
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目次
1.ロングスリーパーとは何か?発達障害との関連について
1-2.ロングスリーパーの原因は遺伝なのか
2.ロングスリーパー睡眠障害以外の種類
3.ロングスリーパーによる生活および仕事において生じうる支障とその要因
4.ロングスリーパーにとって重要な生活習慣や仕事環境の選択肢
5.まとめ
1.「ロングスリーパー」とは何か?発達障害との関連について
「ロングスリーパー」とは
通常よりも長い睡眠時間が必要な方のことを指します
人口の2%の方にみられるとされ睡眠時間は個人差があります
一般的には成人の場合7~8時間といわれる中で
ロングスリーパーの方は
一般的な睡眠時間よりも長い睡眠時間が必要になります
睡眠時間が10時間以上とされることが多いです
ロングスリーパーの場合
通常よりも長い睡眠時間を必要としているため
睡眠不足や疲れが蓄積されることがなく
身体や精神面において健康に良い影響を与えるとされています
ただし、過剰な睡眠時間も
悪影響を及ぼすことがあります
ロングスリーパーの特徴
・睡眠に対して高い需要をもっているため一般的に短時間の睡眠で満足できないと感じる傾向がある
・起床後の眠気や疲れがとれない、日中に居眠りをしてしまう
・夜中に何度も目が覚める、寝起きが悪いなど
一般的な睡眠障害の症状がみられることもあります
睡眠時間を十分に確保するために
日中の活動時間を睡眠に割くことがあり
それにより生活リズムが乱れることがあります
また、ロングスリーパーの方は一般的な社会生活においては
時間に追われるような仕事は十分に対応することが難しく
支障をきたすこともあります
ロングスリーパーと発達障害の関係性
自閉症スペクトラム障害(ASD)は一般的に
睡眠の質や量に問題があることが知られており
ASDの方々の中には、ロングスリーパーの傾向がみられるとされています
社交性や行動の柔軟性の乏しさや
興味の狭さルーティン化された行動などのASDの特徴が
過剰な睡眠という症状の一つと紐づくとして
報告されています
注意欠如・多動性障害(ADHD)についても
長い睡眠時間を要するという点で
ロングスリーパーの特徴と一致するといわれています
注意欠如・多動性障害(ADHD)は
・不注意
・過活動
・衝動性
などの症状がみられる発達障害のひとつですが
その症状により社会生活や職場でのパフォーマンスに
影響を与えることがあるとされています
注意欠如・多動性障害(ADHD)が要因となることがあります
睡眠時間に悪影響を及ぼす事例は下記のようなことです
・非効率的なタスク管理
ADHDの症状により業務の優先順位をつけたり
計画的にタスクをこなすことが難しくことがあります
そのため、業務の効率性が低下し長時間の作業が必要
になってしまうことがあります
・時間管理の難しさ
ADHDの症状により時間の感覚をもつことが難しくなる場合があります
そのため
長時間の作業に没頭してしまい結果的に睡眠時間が削られることがあります
約束や締め切りに遅れがちになりストレスを抱えることにつながります
・集中力の欠如による作業時間の延長
ADHDの症状により作業中に集中力が途切れることがあります
そのため
同じ作業に時間がかかってしまい
結果的に作業時間が延びてしまうことがあります
さらに
長時間の作業により疲労がたまり
睡眠の質が低下することが考えられます
以上のようなことが挙げられます
※参考:「発達障害と睡眠困難」に関する研究の動向と課題(fulltext)
https://core.ac.uk/download/pdf/154817152.pdf
ロングスリーパーと発達障害についての情報
をご紹介しましたがロングスリーパーであるからといって
必ずしも発達障害をもっているわけではありません
現在もロングスリーパーの人々について研究がすすめられていますが
そのメカニズムについてはまだ解明されていない部分もあります
1-2.ロングスリーパーの原因は遺伝なのか
睡眠障害の疾患の多くは原因がわかっていません
睡眠や覚醒を起こす脳の機能に何らかの不調が
生じて起こると考えられています
またレストレスレッグス(むずむず脚)症候群のように
遺伝が原因のひとつと考えられているともいわれています
脳の視床下部が覚醒の指令を出すと
脳幹が覚醒を促す神経伝達物質を分泌します
休息の指令をだすと覚醒を促す神経伝達物質の分泌が
抑えられることで睡眠が起こります
この一連の過程のいずれかに不調や不具合がおこると
睡眠と覚醒のリズムも乱れて
睡眠障害が起こると考えられています
睡眠や覚醒を起こす脳の機能に不調が起こる原因には
環境や生活習慣精神的・身体的な疾患薬物の副作用
などがあるとされています
単独の原因ではなく複数の要因が関係して起こる場合もあると
考えられています
睡眠障害と精神疾患との関連性
睡眠障害は多くの精神疾患に伴って
あらわれるともいわれています
覚醒を促す神経伝達物質には
怒り・幸福感・安心感などの
さまざまな感情を作り出す働きもあり分泌量の変動は
精神疾患とも関連するためです
例えば「統合失調症」では
覚醒を促す神経伝達物質のひとつである緊張や興奮を作り出す
「ドーパミン」
の作用が強まりすぎているため
睡眠が妨げられるといわれています
2.「ロングスリーパー」睡眠障害以外の種類
ロングスリーパーがどのようなことなのかをお伝えしましたが
それ以外でも睡眠に支障をきたす症状や病名があります
いくつかご紹介します
【不眠症】
・入眠が困難である
・中途覚醒が頻繁に起こる
・早朝覚醒がある
・寝つきが悪くて長時間寝られない
・睡眠の質が悪いなど
さまざまな症状を示す「睡眠障害」の総称をいいます
【睡眠時無呼吸症候群(SAS)】
睡眠中に一時的に呼吸が止まる症状があり
それによって夜間に目が覚めてしまう(=覚醒してしまう)
日中には眠気や集中力の低下などが現れることがあります
【睡眠過剰症(過眠症)】
昼間に過度の眠気が生じる症状です
睡眠不足や睡眠障害が原因である場合があるとされています
【睡眠時脚症候群】
夜間の睡眠時に足のつりや痛みピクピクなどの症状があり
睡眠に支障をきたす場合があるとされています
【遅延睡眠相症候群】
就寝時間が遅く朝起きるのが困難であるため
社会生活などに支障をきたすことがあるとされます
「ナルコレプシー」という言葉を知っていますか?
「ナルコレプシー」も睡眠障害の一種であり
急に眠気が襲ってくるため「居眠り癖」と呼ばれたり
周りからマイナスな見方をされてしまう
日中にいつでも眠ってしまうことがありこれによって
社会生活や仕事に支障をきたすことがあります
また
「ナルコレプシー」には「カタプレキシー」
という症状もあり
強い感情があると体が突然弱って倒れることがあります
「ナルコレプシー」の原因は
脳内物質の異常や遺伝的な要因などが考えられます
3.「ロングスリーパー」による生活および仕事において生じうる支障とその要因
「ロングスリーパー」であることで生活面における支障として
(1)スケジュールの調整が難しい
睡眠時間が長く通常の生活リズムと合わないため
誰かと予定をたてるのが困難な場合が多くなりやすいです
朝に目覚める時間が遅く予定に遅れるなどの
場面も想定されます
(2)社交的な活動に参加する時間が少なくなる
夜更かしできないため友人や家族との交流が制限されたり
パーティーや飲み会など
主に夜に行われる交流の機会に参加できないことなどが考えられます
(3)朝のルーティンが短縮されるため時間に追われることがある
朝に目覚める時間が遅く支度や通勤に必要な時間が
限られるため時間に追われてしまいます
食事やシャワーなどの日常的なルーティンを急いで済ませることで
精神的なストレスや朝という1日を余裕をもってスタートできなくなってしまいます
(4)家事や趣味など、個人的な時間が制限される
睡眠時間が長くその他の時間を使っておこなう趣味など
自分の時間が制限される可能性があります
「ロングスリーパー」であることで仕事面における支障として
(1)眠気に襲われ仕事中に集中力を欠くことがある
睡眠時間が長く昼間に眠気におそわれる可能性があります
眠気に襲われ仕事中に集中力を欠くことにつながります
(2)早朝出勤や夜間残業が難しいため柔軟な勤務時間の調整が必要となる
早朝出勤が継続できない
長時間睡眠をとるために朝の時間帯に人とコミュニケーションをとる
機会が少なくなりがちになるなどがあります
(3)社会的関係の悪化
朝の時間帯に起きづらいため職場での遅刻が続いたりし
周囲からの信頼を損ねることがある
(4)生活リズムの乱れ
朝に起きづらく昼過ぎに起きるようになると
夜間に眠気を感じなくなってしまい深夜まで起きてしまうことがあります
逆に朝早く起きる必要がある日が続くと昼間に眠気が襲ってきてしまい
日中の活動に支障が生じることにもつながります
「ロングスリーパー」であっても
生活環境や職業によっては問題とならない場合もあります
また
適切な治療法を受けることで
支障を軽減することができる場合があります
そのためには一人で悩み抱え込んだり
安易に少ない情報をもとに決めつけてしまうことなどなく
まずは通院し専門家の意見や見立てを聞いてみることが大切です
具体的な改善につながる場合もあれば改善はしないが軽減する場合や
相談して話をきいてもらっただけで安心できた
となる場合もあるかもしれません
実際に悩まれている方はぜひ通院してみることをおすすめします
※参考:リタリコ仕事ナビ「睡眠障害とは?」https://snabi.jp/article/68
※参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針 2014」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
※参考:阪野クリニック「発達障害が引き起こす眠気の問題」
https://banno-clinic.biz/developmental-disabilities-sleepiness/
4.「ロングスリーパー」にとって重要な生活習慣や仕事環境の選択肢
「ロングスリーパー」の方が就労する上で大切にすると良いことをご紹介します
(1)睡眠環境の改善
・静かで暗い部屋にする
・快適な温度に調整する
・ベッドや枕を適切なものに変える
・睡眠に適した寝具を使用する
(2)睡眠のリズムを整える
・毎日同じ時間に寝る起きる
・夜型生活を改善する
・昼寝を避ける
(3)リラックスするための行動
・寝る前にリラックスする時間をつくる
・ヨガや瞑想などのリラクゼーション法を試す
・アロマセラピーを取り入れる
(4)健康的な生活習慣を維持する
・食生活を整える
・適度な運動をする
(5)職場環境の調整や働き方の工夫
・定期的な休憩時間の設定
長時間の連続作業による疲労がたまりやすいことから
定期的な休憩時間を設定し
疲れを取る時間を確保することが重要です
・タスクの分散
大きなタスクを小さなタスクに分け、
適度なタイミングで切り替えることで
長時間の集中力を維持することができます
・コミュニケーションの改善
ロングスリーパーの方は疲れやすくミスをしやすいため
上司や同僚とのコミュニケーションを改善し
問題があった場合に早めに相談することが重要です
・職場環境の改善
ロングスリーパーの方は朝が苦手であるため
早朝出勤や早朝会議は避けるようにすると良いでしょう
また騒音や明るさが原因で睡眠が妨げられる場合は
イヤーマフやアイマスクを使用することで睡眠環境の改善が見込めます
・タスクの調整
ロングスリーパーの方は昼間の眠気が強く
集中力が低下しやすいためタスクの調整を行うことで
効率的な業務遂行ができます
例えば夕方以降のタスクを優先的に行う
などの工夫が考えられます
・業務スケジュールの調整
必要ならば睡眠時間を確保するための調整を上司に相談するなどして
業務内容やスケジュールの調整を試みるなども
選択肢としては考えられます
・テレワークの導入
オフィスでの騒音や雑音などの刺激を避けることができ
自宅でリラックスした環境で仕事ができます
また
自宅での作業であれば
自分のペースで作業を進めることができます
・フレックスタイム制度の導入
フレックスタイム制度を導入することで
ロングスリーパーの方で朝に弱い場合でも
遅刻や早退することなく勤務を開始することができます
また
自分のコンディションに合わせて
勤務時間を調整することができるため
疲れを蓄積しにくくなります
時差出勤などの選択肢もあります
・シフト制の導入
自分に合った勤務時間を選択できるため
自分の生活リズムに合わせて働くことができます
対策としてすぐにできることはたくさんあります
本日明日から小さなひとつでも実際に行動に移してみることが大切です
まずはやってみてあなたに合う対策や選択肢
を見つけていきましょう
そのうえで、通院などで専門的な知見をもった専門家の
意見に耳を傾けてみましょう
改善のために取り入れられることを実践していきましょう
5.まとめ
睡眠障害のひとつである「ロングスリーパー」についてご紹介しました
「ロングスリーパー」は通常の睡眠時間よりも
長時間の睡眠が必要とされる症状であり
その特徴が生活や仕事において生じる支障や対処策などについてご紹介しました
今後も様々な情報を提供していきますので
よろしくお願い致します
睡眠障害の治療は何科に通院すれば良いのか?
「精神科」「心療内科」「内科」「神経内科」
「呼吸器内科」「耳鼻咽喉科」などとなります
症状が不眠のみである場合はまずは近所にある一般の内科で
相談してみると良いでしょう
不眠に加え気分の落ち込みや精神的ストレスを感じている場合は
精神科がおすすめです
身体にも症状が出ているときは心療内科を受診すると良いかもしれません
睡眠時無呼吸症候群など
呼吸に関する症状については
耳鼻咽喉科を受診しましょう
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