朝起きれないのは「起立性調節障害」の可能性がある|朝起きるための具体的な対策3つの方法
朝の目覚めがめちゃくちゃ悪い
夜更かししているわけではないのに朝起きられない
生活習慣を意識しているけど効果がない
何か生活習慣の大きな変化によって
ODの症状に戻たりしてしまいます
実は「朝起れない」原因は
生活習慣の乱れだけではありません
血流や血圧など体の機能の問題の可能性や
心理的な不安から生じる脳機能の問題ということもあります
今回はどうにもこうにも
朝が苦手な方に対して「起立性調節障害」の可能性があるということ
そして「起立性調節障害」に対しての対策3選をお伝えしていきます
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ディーキャリア柏オフィスの職業支援員の内藤です
「ディーキャリア柏オフィス」は発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害(うつ病・適応障害・双極性障害・不安障害など)のある方などが在籍されております
専門知識のあるスタッフで運営しています
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目次:
①「朝が苦手」なぜそんな問題が起きてしまうのか
②そもそ起立性調節障害(OD)とはなんなのか
③やる気の問題と周りから言われる~発達障害との関連性~
④どうしたらよい?~具体的な対策~
⑤日常生活において今から簡単にできること
⑥まとめ ~起立性調節障害の治療とは~
1.「朝が苦手」なぜそんな問題が起きてしまうのか
朝起きられなくて学校や仕事にいけない
連休などがあると夜更かしをついついしていまって
平日のペースに戻るまで1カ月や2カ月も時間がかかってしまう
子どもの10人に1人はそのような症状に悩まされている方がいます
「気分の問題だから」「やる気出せば何とかなる」「何でやる気がないの」
そんなことを言われてしまうことが比較的多いです
また子どもたちだけの問題ではなく大人の問題としても取り上げられていることが多いです
もちろん生活習慣が整っていないことや
夜遅くまで起きていて、朝起きることができないということはありますが
きちんと睡眠時間を取っていても
食事や運動もしているのに朝起きることができないということもあります
夜になると元気になるのに
朝がどうにもこうにも苦手
「サボっている」というわけではないのにと
悩んでいる方も多いです
一般的に考えると夜きちんと寝ればいいと思ってしまいますが
早く寝ようとしても眠れないし
早く寝ても眠れない
ゲームやスマートフォンを触っているから眠れないのではなく
眠れないからついつい、ゲームやスマートフォンを使うのです
また「自分はダメだ」と思い込みを感じてしまうことが多いので
自分自身を責めてしまうことが多いです
何で起きられないのか?
何で眠ることができないのか?
理由が分からないまま症状に苦しんでしまうと
負のスパイラルに陥ってしまって
自分自身では抜け出すことが難しくなってしまいます
そういった症状に悩んでいる方は
もしかしたら起立性調節障害(OD)の可能性があります
2.そもそも起立性調節障害(OD)とはなにか
起立性調節障害((OD:Orthostatic Dysregulation))とは
起床時や立ち上がった時に
めまいや動悸、強い倦怠感などの症状がみられ
朝起きられないなどの生活リズムの支障をきたす病気のことを指します
自律神経の機能失調です
起立性調節障害(OD)は
脳の自律神経の調整がうまくいかないことが要因と考えられています
10代に多くみられますが大人でもみられることがあります
同じ症状でも、受診する科によって診断名が変わることがあります
「起立性調整障害」は主に小児科領域で用いられる診断名です
成人の方は「起立性低血圧症」「体位性頻脈症候群」「血管迷走神経性失神」など
の診断名がつくことがあり
これらをまとめて「起立不耐症」という広義の概念で呼ばれることもあります
年齢を重ねることで必ずしも自律神経の調節だけという要因だけでなく
心臓や血管自体の問題や血流の調整不全が生じているケースもあります
起立性調節障害(OD)の症状は以下のようなものがあります
□立ちくらみ、めまいがひどい
□立っている時に吐き気などの気持ち悪さがある。症状がひどくなると倒れる
□少しの動きや運動で動悸や息切れ
□朝起きられない
□午前中の調子が悪く午後に良くなる
□顔色が青白い
□食欲不振
□イライラ
□疲れやすい、倦怠感を感じやすい
□頭痛や腹痛が頻繁にある※腹痛=おへそのまわりの差しこむような痛み
□手足の冷え
□夜に目がさえて眠れない昼夜逆転
□集中力や思考力の低下
□乗り物酔いしやすい
□座った状態でそのままの姿勢を保つのがつらい
1つ1つの症状は軽度の体調不良時や寝不足などでも起こります
起立性調節障害については
□上記の症状が3つ以上該当する
□症状が毎日のようにある、または慢性的にみられる
□なかなか改善しない
ことが特徴です
また天候などの気圧の変化も大きな影響を与えてしまうこともあります
起立性調節障害(OD)のメカニズム
体の機能(血管や心臓などの働き)を調節する
「自立神経」がうまく働かないために血液循環に問題が生じます
そして日常動作である「起立」したとき
さまざまな不快症状があらわれやすくなる「からだ」の病気です
横になって寝ている状態から
急激に変化が起きる朝の起床時が起きやすく朝の不調につながります
人間は姿勢の変化により血流の流れが変わります
そのため、起立性調節障害を抱えていても
睡眠時に横になっている状態では、心臓と脳に高低差はなく
脳に行き渡る血液量も十分に保たれるため症状は出ません
体を起こし立ち上がった姿勢になることで
重力の影響で血液は下半身に溜まりやすくなります
このときに交感神経の働きが強まることで下半身の血管が強く収縮し
血液が心臓に戻りやすくなるよう作用します
この働きがあるからこそ人は血圧が安定します
起立性調節障害の場合交感神経の働きが不十分なため
下半身に溜まった血液が溜まったままとなり
脳への血液量が低下しやすく
かつ慢性的に不足した状態になります
そもそもの発症の要因は
●遺伝的な要因
(約半数が親もODであるといわれています
しかし病気であったという自覚がもちにくく関連付けしにくい)
●ホルモンバランスの変化
●熱中症や発熱
●ウイルス感染
●ストレス
(心理的なストレス→視床下部の働き低下→自律神経の調整不全)
などがあげられます
これがこの病気のメカニズムです
3.やる気の問題と周りからいわれる~発達障害との関連性~
「それやる気の問題でしょ」と
「本人のやる気の問題」「生活態度の問題」
という働きかけをしてしまうと回復しません
やる気の問題としての働きかけは
「自分の意思でコントロールできるはずなのに」と
本人がとらえてしまうことにつながっていきます
ODは基本的に体の病気です
ODの症状はたんなる寝不足や生活習慣の乱れによるものではありません
自分の意思でコントロールできないことは
いくら誰かに何をいわれてもできるようになりません
誤解に基づく叱責の重なりは
心を追い詰めてしまう可能性もあります
仕事や学校に行きたくないから朝起きられないのではなく
朝起きられないから仕事や学校にいけないのです
頭では仕事や学校に行かなくてはと思っていても
身体が動かないのです
思考と行動にズレが出てしまい
その結果、心理的ストレスがかかり身心ともに疲弊してしまいます
また「発達障害」と合併して問題に繋がるケースもあります
「発達障害」の特性が起因し人間関係での
トラブルやミスにつながりやすくなります
発達障害は
自閉症スペクトラム障害
注意欠如・多動性障害
限局性学習障害などの総称で 脳の機能障害といわれています
以前の表記だと
アスペルガー症候群、広汎性発達障害などといわれていました
「発達障害の特性」は
対人相互反応や対人コミュニケーションやこだわり
多動や不注意といった特性があります
発達障害の特性は一人ひとり異なっていて
程度も一人ひとり異なります
また重複している特性がある場合もあります
【大人の発達障害】詳しくはこちらを参照してください
発達障害の特性が起因してしまい
会社での人間関係でトラブルが続くと
「仕事に行きたくない」などの気持ちが生まれます
そこで起立性調節障害による朝の不調が重なることで
「休む」という選択になります
朝は不調だけど遅刻して仕事に行こうという選択肢はありますが
発達障害の特性上
「遅刻することはいやだ」「朝から行けないなら休む」
という極端な選択をとりやすくなります
こうしたことを起こさないためには
発達障害の特性を十分に自己理解し
自身にとって適切な環境整備や
特性に対しての周りからの理解を得ることが大切になります
4.原因がわかれば対策が出来る~具体的な対策3選~
それでは、具体的にはどうしたらよいのか
その対策をご紹介します
①現状を理解することが大切
今の自分自身の状態の認識をすることが大切です
事実どのような状態なのかを時系列に沿って
把握することをお勧めします
例えば
朝:起きることができない→なぜかわからない
親から怒られる→起きなさいと言われる
できないことでジレンマが起こる→自分を責めてしまう
昼、夜になる→ 元気になってくる
自分でもどのようにしたらいいのかわからない
相談することもできない
というような形で事実と気持ちなどを紙や画面などに書き出していくと
客観的に自分のことを見つめることができます
また何がわかっていて、何が分かっていないのかを知ることができます
②治療が必要な時期なのか、相談をきちんとする
自分自身でどうにもならないことがあります
もちろんどうにかなるのであれば
すでに自分でどうにかしていると思います
どうにもできないから困ってしまいます
あなたの信頼できる人や家族、または専門の機関などに相談することが大切です
相談するためには①の現状を理解することが大切です
他者に説明をするということは
自分自身で現状を理解しておく必要があります
③ODの生じやすさは持って生まれた特性に左右される面もある
体質や脳の仕組みでODになりやすい方もいます
そういった場合は「完治」することが難しい場合もあります
時間がかかってしまったり
自分自身での対策を見つけたりと
上手く自分自身の症状をコントロールしていくことはできますが
そもそも「治す→完治」することは難しいです
(1)医療機関への受診
まずは近所もしくはかかりつけの内科への受診がおすすめです
血圧や心拍数の問題があるなら→循環器内科
自律神経の問題であれば →脳神経内科
心理的な影響が考えられる体の不調(心身症)が問題であれば→ 心療内科
への受診がおすすめです
(2)検査の実施
新起立試験(ODテスト)の実施
検査によってご自身の状態を明確に判断できることで安心にもつながります
具体的に何が問題でどうすれば良くなるのか
それが明確になるので、治療の見通しが立ち
具体的な行動に移しやすくなります
(3)疾病のことを自身で知り、理解する
体の病気であり、努力不足などではないことを適切に理解する
そうすることでいたずらな不安を取り除くことができます
良い状態のイメージがもて、目標や今後の見通しをもつことができます
(4)体調に合った働き方や自分の時間割で活動したり体を休めることをしてみる
症状の程度にもよりますが
働いている方は会社の上司に相談してみることも必要になります
勤務時間帯の調整や
重要な仕事は午後にまわすなど仕事の仕方や進め方の
調整などができるかもしれません
仕事の成果が出し続けられることが前提とはなりますが
受診での医師の話や検査結果など情報を企業側に提示できると
より具体的な相談ができることが見込めます
5.ODかもと思ったら|日常生活で今から簡単にできること
日常生活において
明日からできることもあります
ぜひ明日から始めてみるのはいかがでしょう
□座っている状態や寝ている状態から起立する時は、頭を下げて立ち上がる
□急に立ち上がらず、30秒以上かけてゆっくりと立ち上がる
□1~2分以上、立ちっぱなしではいない
□立っている必要がある時は、足を動かしたりクロスさせたりする
□水分は1日1.5L~2.0L、塩分は1日10g摂る
□早めの就寝を心がける
□朝食をしっかり摂る
□日中は身体を横にせず、できるかぎり上半身をあげる
□暑い場所は避ける
□弾性ストッキングを着用し、下半身への血流貯留の対策とする
6.まとめ ~起立性調節障害の治療とは~
「起立性調節障害」は症状が軽い場合は
日常生活の工夫でコントロールし症状が重い場合は内服治療を行うことになります
また、治療法は重症度だけではなく
心理社会的要因の程度によってさまざまな方法を組み合わせておこないます
周りからは「怠けている」「スマホが原因で夜更かししているせい」などと
とらえられてしまうこともあり自身だけではなく周囲の理解も大切になります
間違った対応によりさらに症状を悪化させてしまうことを防ぐことが大切です
その上で症状が軽い場合は規則正しい生活を心がけ
循環血液量を増やして脳への血流を促すために十分な水分と塩分を摂るようにしましょう
また心臓へ戻る血液量を増やすため積極的に運動をすることも効果が期待できます
このような日常生活を整えることを第一に考え薬物治療を併用します
適切な治療を行うことで、2~3ヵ月で症状が改善されるでしょう
あなた自身で対策をおこなってもむずかしいようであれば
他者の意見や専門家(医療)のサポートが必要なこともあります
他者からのサポートをもらうことで
あなた自ら対応できるようになる可能性も高まります
あなたの「やる気」や「気力」が問題なのではなく
対策の方法が誤っているだけなのかもしれません
あなたの生活の質が良くなるのであれば
一度他者のサポートを受けてみるのも一つの選択肢になります
★参考図書:「起立性調節障害(OD)あさおきられない子供の病気がわかる本」講談社
田中大介 監修
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