【家族・支援者向け】発達障害(ASD・ADHD)の対応「排除と配慮という本音と建て前」
私たちは外見でわかる障害のある方を見れば
「足が悪いのかな」「手が不自由なのかな」と
理解して気遣いしながら接する事が出来ると思います
「発達障害」は見えない障害だと言われています
あなたは見た目で「発達障害」だと判断がしにくく状態でも
配慮のある対応ができるでしょうか
いつもは当事者の方に向けた視点でブログを書くことが多いです
今回は発達障害のある方の支援を行っている方
ご家族の方など周囲の人へ向けてお話をしていきます
当事者の方は周りの方に自身を理解してもらう際の
ポイントとして活用していただければと思います
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ディーキャリア柏オフィスの責任者で社会福祉士の高野です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害のある方などが多く在籍されております
専門知識のあるスタッフで運営しています
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目次
1.発達障害は「根性論」では事態は解決しない
2.発達障害(ASD・ADHDなど)良い関りとは
3.良い関わり合い方に必要な5つのポイント
4.立場に関わらずさまざまな関係機関と連携し本人が安心できる環境を作る
1.発達障害は「根性論」では事態は解決しない
「書類にミス」「忘れ物をする」「興味のかたより」
などは誰にでもあることです
何度も繰り返してしまうのは
本人の努力不足と思いがちです
しかしながら生まれつき絶対音感がある人とない人がいるように
発達障害は生まれ持った特性なので
いくら努力をしてもうまくいかない事が多いです
そんなときに「なぜできないのか」と言われるのは
車いすの人が「ひとりで階段を上がれ」と言われているのと
同じくらい本人にとって過酷なものです
ASDやADHDなど発達障害のある人は
特性に合った環境なら能力を発揮しやすくなります
長所をみながら、本人に合った環境を工夫する事で
問題を乗り越えられることもあります
2.発達障害(ASD・ADHDなど)良い関りとは
ASDやADHDなど発達障害のある方と
関わるうえで前提となる
大切にしてほしいポイント3つあります
【 ひとりの人としての理解 】
【 障害理解 】
【 相互理解 】
【 ひとりの人としての理解 】
その方が診断を受けた障害名が
ご本人のすべてではないという事です
ひとり一人、育ってきた環境
人生の中で学んできたことや性格は様々で
そこに先天的(生まれ持ったもの)
あるいは後天的(経験に基づくもの精神的なもの)
というような障害があると考えると
診断名が同じだから関わり方が
同じになるという事はありません
かけがえのない「その人」としてとらえることが大切です
【 障害理解 】
「診断」は医学的な根拠があり
その方の困り事や現れる症状をしったり共感したりする
必要なサポートを考える一つの情報です
今はネットで障害名を調べれば診断基準や
障害の概要がすぐに手に入ります
でも、それが頭に入っていれば
「障害理解(障害に対しての理解が出来ているか)」
につながるというわけではありません
端的な情報だけで関わると無意識のうちに
端的な情報にその人を当てはめようとしてしまったり
本人の背景や今の環境を見落とす恐れがあります
その人のこれまでの人生や性格
おかれている環境や今の健康状態等も
合わさっていることも踏まえ理解することが
その人と関わる際に必要な障害理解です
【 相互理解 】
一方的な理解ではなく
「相互理解」は双方が歩み寄る必要があります
どちらか一方の気持ちだけでは出来ません
互いに知らないことは意識できません
どちらかが否認してしまうと
互いに気を付けることも歩み寄る事もできません
知らない人には知ってもらう
誰かが伝える必要があると思います
「誰に」という事にこだわる必要はなく
大切なのは関わる側もその人を理解しようとする「姿勢」
障害のある方も自身の事を伝える「姿勢」だと私は思います
今回は特に発達障害の方と関わるうえでの
ポイントや工夫を説明し
お互いに良い関係が築けるきっかけにしていただければと思います
3.良い関わり合い方に必要な5つのポイント
曖昧な伝え方をしない(5w1h)
進捗を確認する
見える化する(視覚的な情報)
理解のすり合わせを行う
環境を整える
曖昧な伝え方をしない(5w1h)
これは何かを伝える際に
「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どのように」
というように明確なイメージができるように
相手に伝えるという事です
併せて発達障害の方は
複数のやる事があると優先順位を
つけることが苦手なことがあります
整理が出来ていない様子が見られれば
ツールや手帳を活用していきます
はじめは一緒に整理し
徐々に自身で出来るようにフォローすると良いです
文字通りに言葉を捉えてしまう傾向があるので
コミュニケーションを取っているときに
共通認識ができていない時は
共通理解できているのかを確認すると
次回からのコミュニケーションが円滑になります
進捗を確認する
スケジュールや行っている作業の進捗を確認する
違った認識のまま作業が進んでしまう事があるので
コミュニケーションが十分に取れるまでは
定期的に確認することでお互いの
食い違いが生まれることがありません
見える化する(視覚的な情報)
コミュニケーションや説明するときに
言葉だけで伝えることがどうしても多いですが
発達障害の方の中には耳からの情報より
目からの情報の方が理解しやすいことがあります
図やイラストあるいは
伝えたい内容をメモで(視覚情報)で伝えるか
本人にメモを取ってもらうというような
コミュニケーションをとると円滑に情報が伝わります
スケジュールや伝達事項は念のため付箋で渡すなども効果的です
理解のすり合わせを行う
お互いの認識にズレが起きていないかを
確認するという事になります
相手に伝えた内容を復唱してもらうなど
認識のズレが起きていないか確認すると良いです
また話の締めくくりに要点を端的に伝えると
お互いに理解のすり合わせを行う事が出来ます
環境を整える
発達障害の方の中には感覚の過敏がある方がいます
感覚過敏は本人の体感なので理解がされにくく
「気にしすぎなのでは」などで済まされてしまう事があります
感覚過敏は人により様々な症状があります
その日の調子で過敏が強まることもあります
集中することができず注意がそれる
体調を崩したり行動に大きく影響を与えてしまいます
本人の感覚過敏に配慮した環境を
一緒に考えるなどの対応をすることで
不要なトラブルを防ぐことができます
4.立場に関わらずさまざまな関係機関と連携し本人が安心できる環境を作る
本人が安心できる環境を作る為に
どうしてそう考えたのか理由を聞いたり
本人の傾向を理解すること
本人がどう考えているのかの傾向が理解できていること
何が得意で何が苦手なのか
どんな情報だと受け取りやすいのかなど
相手目線で考えることが大切です
出来る事・出来なかった事ではなく
その過程や、その過程に至るまでの解釈の仕方に
注目して関わると良いです
定期的に相談できる環境を作る事も有効です
最後になりますが
本人にとってご家族の存在は
仕事や学校で気を張って
ストレスを抱えている本人にとって安心できる存在です
企業の人や学校の先生や支援者は家族の次に
一緒に過ごす時間の多い頼れる存在だと思います
「発達障害だから」
「ASDだから」
「ADHDだから」
こうなっちゃうんだ、できないんだ
ではなく
「発達障害だから」
「ASDだから」
「ADHDだから」
こういう事に困るかもしれない
こういう伝え方の方が理解しやすいかな?
こういうことがストレスになっていないかな?
問題や困っている事は障害だけでなく本人の背景や
今の環境からも影響を受けているかもしれない
常に複合的な要因があるという視点で
関わる事がお互いの関係性を良くするものだと思います
是非参考にしていただけたら嬉しいです
ディーキャリア柏オフィスでは
発達障害(ASD自閉症スペクトラム障害・ADHD注意欠如多動性障害)の
特性や特徴を特化したプロブラムを提供しています
スタッフ、ご本人、周りのサポーターに
特性や特徴を理解し支援していくことで
ご本人さまから
「生活をしやすくなった」
「仕事をしやすくなった」
という声をいただいてます
「発達障害」という言葉は世の中にも浸透しています
ひとり一人症状は異なり周囲のサポートにおいても
特性や気持ち家庭の環境、職場の環境、感覚過敏
あるいはどのようなことにストレスを抱えているのかなど
ご本人が「自立」していくためのサポートといっても
根底に抱えているポイントや気になっている事は異なります
原因だけではなくどのような工夫や改善をしていけばいいのかなど
今後どのようになりたいのかという視点も大切です
目先の出来事だけではなく、そもそもの目的なんなのかという事に
意識的に目を向けることや
ご本人が受け取りやすい情報を理解していくと
ご本人が生きやすい状態になると思います
ディーキャリア柏オフィスでは
効果のある方法や対策などを実施する事ができます
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就労移行支援事業所 ディーキャリア 柏オフィス による説明
発達障害の特性による働きづらさをフォローする「働き続けるためのプログラム」と
自分の価値観や適職を見極める「やりがいを見つけるためのカリキュラム」で
就職後職場定着率93.4%(2020年度実績)を実現しています
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