ぎこちなさ100%のコミュニケーション「言いたいのに言えない」【場面緘黙】なのかも
特定の場面で言葉を発する事ができなくなってしまい
しゃべることができなくなってしまう
学校や職場などの
注目された状況や、叱責をうけてしまい
質問に答えることができなくなってしまう
子どものころに発症する事が多く
大人になってから発症する事は少ないです
性格の問題と周りから思われて
原因がわからず治療せずに成長すると
働いたときに困ってしまったり
問題にされてしまう事もあると思います
この記事では「場面緘黙」の症状や
発達障害との関係性、対策や具体的な事例など解説していきます
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ディーキャリア柏オフィスの生活支援員で発達サポータの澁谷です
ディーキャリア柏オフィスは発達障害の特性に応じた
訓練プログラムを提供している就労移行支援事業所です
発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD 限局性学習障害SLD)
精神障害のある方などが多く在籍されています
専門知識のあるスタッフで運営しています
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目次
1.なぜ、場面緘黙が起きてしまうのか
2.場面緘黙と発達障害の関連性
3.どのように対策やケアをしていけばいいのか
4.具体例と具体的な対策について
1.なぜ、場面緘黙が起きてしまうのか
職場や人前などの特定の場面・状況になると
話すことが出来なくなってしまう
「場面緘黙(選択性緘黙)」の原因はまだ特定されていません
なんで人前に出た時や注目が集まってしまった時に
声を出したいと思っていても声がでない
声を出さなければと思っても急に声が出せなくなってしまう
1対1での家族との会話や友人との会話
会社でもそんなにコミュニケーションに困ることはない
でも特定の場面で、声が出ない
原因は明確にはなっていませんが
発達障害の傾向がある(グレーゾーン)方や
不安障害や強迫性障害の傾向があるが為に
「場面緘黙(選択性緘黙)」になってしまっている場合があります
子どものときに発症する人が多く
大人になってから発症するケースはあまりありませんが
治療をせずに大人になって
職場などで苦しい思いをしている方もいると言われています
「場面緘黙(選択性緘黙)」の場合は
全くしゃべれないというわけではないです
「性格」によるものと誤解を受けやすいです
わざと話していないのではないか?
わざとだんまりしているのではないか?
というような自分の意思で話さないことを選択しているわけではありません
2.場面緘黙と発達障害の関連性
「場面緘黙(選択性緘黙)」がどんなものなのかというと
定義
近年では「場面緘黙 (selective mutism)」という呼称が一般的である。米国精神医学会 (APA) が定めた
「精神障害の診断と統計の手引き (DSM)」の2013年改訂版 (DSM-5) の診断基準によれば、場面緘黙は、
「他の状況で話しているにもかかわらず、特定の社会的状況において、話すことが一貫してできない」
状態であると定義されている。
・他の状況で話しているにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況 (例:学校) において、話すことが一貫してできない
・その障害が、学業上、職業上の成績、または対人的コミュニケーションを妨げている
・その障害の持続期間は、少なくとも1ヶ月 (学校の最初の1ヶ月だけに限定されない) である
・話すことができないことは、その社会的状況で要求される話し言葉の知識、または話すことに関する楽しさが不足していることによるものではない
・その障害はコミュニケーション症 (例:小児期発症流暢症) ではうまく説明されず、また自閉スペクトラム症、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない
日本場面緘黙研究会 ~引用~
定義としては上記のような形になります
原因に関してははっきりとはしていません
カテゴリとして分けると精神疾患に分類されます
大人の場合は日常生活と仕事上で「場面緘黙」による
症状が現れやすいです
以下症状の具体例です
- 上司・同僚からの質問に対して返事が出来ない
- 休憩中に雑談したくてもできない
- 不安になりやすい
- 緊張しやすい
- 会議中に言いたいことがあるのに発言が出来ない
- 指示の内容がわからなかったのに聞き返すことが出来ない
- 初めての状況だと体が思うように動かない
「場面緘黙」がある方の背景には
発達障害が原因の場合があります
例えば
・感覚過敏(音や光に敏感)
・物事の考え方や受け取り方に偏りがある
・言葉の意味や理解や単語を思い浮かべるのに時間がかかる
コミュニケーションの能力が低下してしまい
「話さない」人と「場面緘黙」は異なります
「場面緘黙」は特定の場所以外のリラックスできる環境(家)などでは
何ら問題なく会話をすることができ言語能力は一般的な水準です
「場面緘黙」は教育、行政においては
発達障害者支援法の対象になっています
発達障害が原因で「場面緘黙」を発症している場合は
治療環境や生活環境を整えていくほうが
将来を考えるためには効果的です
3.治療はどのように対策やケアをしていけばいいのか
「場面緘黙」の場合は様々な治療法があります
効果的な治療を行うためには
現状をしっかりと把握することが重要になります
精神科や心療内科を受診して
「場面緘黙」だけなのか、それとも発達障害やうつ病
その他精神疾患なども併発してるのかを診断する事が大切です
状況によって話せるか、話せないだけの問題ではありません
話せなくなってしまう症状のある疾患はいくつかあります
・社会不安障害
・全緘黙
・トラウマ性緘黙
・吃音症
・失声
その結果によっては現状に適切な治療法が変わってくると思います
具体的な治療法の代表的な物は以下の事になります
・認知行動療法
・薬物治療
・その他心理治療
・言語聴覚士によるサポート
・他者の協力や理解サポート
認知行動療法
うつ病の認知療法・認知行動療法マニュアル
(平成21年度厚生労働省こころの健康科学研究事業「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」)不安障害の認知療法・認知行動療法マニュアル
(平成27年度厚生労働省障害者対策総合研究事業「認知行動療法等の精神療法の科学的エビデンスに基づいた標準治療の開発と普及に関する研究」)心の健康 厚生労働省 ~引用~
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html
4.具体例と具体的な対策について Aさんのケース
Aさんは物腰が柔らかく1対1で話していると
きちんと受け答えをしていて普通だなという印象でした
コミュニケーションや会話も
いろいろな人とされていました
「場面緘黙」なのかなと最初に気付いたのは「自己紹介」の時でした
自己紹介をする際にAさんの順番がきました
事前に名前の後には好きな事や物について
いいましょうと話題は決まっていました
Aさんの順番になり周りが視線を向け注目しました
その瞬間、Aさんは唇を開閉し、話始めようと「え~」と言うも
その後の言葉が続かない、、、、、。
大きく鼻から深呼吸して話を再開するために
唇を開閉した時 「え~ッ」という声は出せるのですが
そのあとの「私の名前は」と続くはずの声が全くでない
周囲の反応はさらに視線や注目が集まりました
静けさが「しーん。」と聞こえたかの様でした
注目が集まった状態だと自己紹介が難しそうな状態だったので
その時に首からさげていたネームフォルダーを
見せることで声を出すことなくAさんの自己紹介を終えました
これが「場面緘黙」なんだなと思いました
Aさんはその後席に戻るとまた何気ない会話が始まり
次の人の自己紹介で出た好きな物や場所について
周囲とコミュニケーションをとっていました
改めてその時の出来事についてご本人に話しを聞いてみると
「話したいけれど話せない」と言っていました
限定された場面になると「話したいけれど話せない」
苦手な事として
「電話対応」や「緊張感のある中での情報共有」ができない
と言っていました
Aさんは今でも過剰に注目が集まると
全く言葉が出ない事もあります
でも日々の訓練を実施する事で
20名ほどの注目が集まる状況でも
自己紹介や自身の意見を言えるようになっています
まだ「電話対応」は話せなくなってしまう事がありますが
訓練を継続していくことで克服しようとしています
どんな事に取り組んでいったのかというと
1対1の状態は問題が何もなかったので
1対2、1対3、1対4と徐々に多くの人がいる状況を
意図的に作りトレーニングされていました
1対多数の環境設定が必要になるので
Aさんの現状を周りの人に知ってもらい
理解をしてもらったうえで
繰り返しトレーニングを行っていました
トレーニングをすると精神的にも肉体的にも
疲労は溜まってしまうので
「セルフケア」や日々の「ストレス対策」なども
並行して実施されて
1対1から1対2
1対3から1対4
少しずつ「チャレンジ」をして
現在、20人程度の場面でも対応ができています
人によってさまざまな治療法がありますが
薬物治療だけではなく
社会的心理サポートの視点で
自身のトレーニング
あるいは「周りの理解」「環境整備」を行っていく必要があります
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