自分を理解して、人の気持ちを理解する
こんにちは、今日は「発達障害」の話題でよく言われる、「人の気持ちが分からない」という特性に関する話をしたいと思います。
「人の気持ち」。これは態度や言葉など、相手からの発信がないと目に見えないもので、いわゆる「察する」必要があるものですよね。プライベートでも仕事でも、生活の中で他者と関わる中で、他者の気持ちを「察しなくてもよい場面」の方がむしろ少ないと思います。特にコロナ禍の今の状況で、就職活動や業務もWEBでのやり取りが増えてくると、画面越しに相手の気持ちを「察する」必要も出てきて、「むしろそっちのほうが疲れるからイヤ!」となる人もいるのではないでしょうか。
では発達障害のある方が、なぜ「人の気持ちが分からない」のか、または「わかりにくい」のか、お話をしたいと思います。
発達障害の特性の一部分に絡め考えてみると、ADHDの方の場合は多動・多弁という特性があり、自身の話したいことを話してしまったり、衝動的に行動をしてしまう事でいわゆる「協調性がない」=「人の気持ちが分からない」と思われることがあります。実際には人の気持ちを察することができていたとしても、行動がそうなってしまうと、そう思われてしまう、ということですね。
ASDの方は自身の興味のない事柄への取り組みにくかったり、業務遂行等の目的以外のコミュニケーションがとりにく「端的に」なりすぎたりすることで、人との関りの中で「関心の無さ」や「そっけなさ」「機械的な感じ」が目立ってしまい、他者から「人の気持ちが分からない人」と思われてしまうことがあります。
私が思うのは、発達障害のある方は決して「人の気持ちが分からない人」なのではなく、「人の気持ちが分からない人だと思われてしまう」傾向があるのだと思っています。
ではこれをどうすれば解消できるのか。1つには、「察しよう、空気を読もう」とするには限界があり、過度な負担がかかるので、そこだけににアプローチするのではなく、自身の「人の気持ちが分かりにくい」を理由を含めて説明できるようになることが大切です。
「私は○○という特性があり、人の気持ちが汲み取りにくいと思われてしまう事が過去にありましたが、そういった場面があれば、お声掛けいただけると、状況理解に努めることができます。」と自己開示し、またフォローをお願いするのがオススメです。
これは発達障害の有無にかかわらずですが、他者からそう思われる前に自身の苦手を開示するのは、指摘され傷つくよりも、自身の気持ちが非常に楽になりますし、一緒に働く、生活する相手のためにもなります。
自己開示するにはまず自身を知ることが大切なので、自分を知る為にぜひ就労移行支援を活用してみてはいかがでしょうか。
発達障害と診断を受けたものの、どうすればよいかわからない…障害特性による「苦手」で生きづらさ・働きづらさを感じている…
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