【訓練内容】コントロールフォーカスって何?
皆さんは思い通りにいかずに悩むことはありますか?
どうにかして現状を変えたいのに上手く変えられない、どこを改善したらうまくいくのかわからない、変えられなくて落ち込む…そんな悩みを抱える方も多いと思います。
そんなとき、行動の要素を分解して、変えられることだけに目を向ける「コントロールフォーカス」を意識すると上手くいくかもしれません。
今回はその「コントロールフォーカス」についてお話しします。
目次
1.コントロールフォーカスの概要をご紹介
1-1.コントロールフォーカスとは?
コントロールフォーカスとは、思考方法のひとつです。
コントロール(control) = 制御、統制、管理すること
フォーカス(focus) = 焦点やピントのこと
そのまま言葉を受け取ると「焦点の制御」となりますが、「制御できるもの、変えられる物」に「焦点を当てる」ことと捉えると理解しやすいかもしれません。
行動や事象の中で、制御できないことをどうにかしようとして落ち込むより、制御できるもの=直接コントロールできるものへ意識を向けて働きかけていくのが大切になります。
そのためにはまず、人の行動を、直接変えられる物と直接変えられないものに分類する必要があります。
1-2.人の行動のメカニズムを考えてみよう
人の行動には、必ず以下の4要素が含まれます。
① 行為
外から見てわかる動作
表情や体を動かすことなど
② 思考
頭の中で考えること
嫌なことを思い出す、未来をイメージするなど
③ 感情
快・不快などの気分や気持ち
喜怒哀楽、高揚感、苛立ち、恐怖、悲しみなど
④ 生理反応
身体の反応やコンディション
喉が渇く、震え、発汗、眠気、食欲不振、血圧の上昇、頭痛、吐き気など
以上の4つが、人が行動する際の4要素となります。
この4要素のうち、直接的にコントロールできるのはどれだと思いますか?
正解は「行動」「思考」の二つです!
逆に、感情と生理反応の二点は直接コントロールができません。
「感情」と「生理反応」は、行動と思考に伴いついてくるものなので、コントロールができずに落ち込むことはありませんよ。
また、自分の行動と思考だけがコントロール可能という考え方は、他者との関わりでも同じことが言えます。
自分を変えることはできても、他者を変えることはできません。
相手の選択は相手次第であり、どんな行動や態度をとるかは相手次第です。
「そうならなくてはいけない」「そうしなければならない」と自分の期待のみを押し付けるのではなく、「そうなるといいな」程度に留めるようにするとよいでしょう。
2.コントロールフォーカスを日常で使う実践例!
2-1.コントロールフォーカスの行動・思考例
前項で行動の4要素についてご理解いただけたと思います。
次は実際の行動例をこの4要素に分解してみましょう!
今回は例として「カラオケで歌を歌う」という行動を4要素に分解してみます。
①行為
歌う、体でリズムを取る、歌詞を目で追う、音程を合わせる
②思考
頭の中でリズムを取る、音程を考える、次に歌う曲を考える
③感情
楽しい、気持ちがいい
④生理反応
息を吸う、喉が渇く、喉が枯れる
おおまかに分類するのであればこのようになります。
では、この行動の中で、生理反応の「喉が枯れる」という事象を解決するにはどうしますか?
喉が枯れること自体は生理反応なので変えられませんし、感情で辛いと感じただけではどうにかなるものでもありません。
喉に優しいドリンクを飲む、のど飴を舐めるという行為や、ペース配分を考える、休憩時間を考えるなどの思考で対処が可能です。
このように、自分の行動を分解・理解して直接変えられる範囲を見つけ、変えられることだけを変えていくのが重要になります。
2-2.コントロールできるものを更に考えてみよう
ここまでは「自分のコントロール」の方法をお伝えしましたが、ここからは応用編です。
日常生活の中での「コントロールできるもの」と「コントロールできないもの」を考えてみましょう。
たとえば天候はコントロールすることができません。しかし、天候に合わせた対処(行動)はできます。
例えば、雨・雪が降っている時は、傘、又はカッパ、ポンチョを装備することで行動ができます。
暑い日差しの場合、日傘等を使用して行動することができます。
それ以外にも、他人、又は相手の反応をコントロールするのはもの凄く難しいと思います。
しかし、これもコントロールできる部分があります。
それは「自分」と「目的」です。
たとえば、相手が悪口ばかり言うから嫌だといった悩みも、なんとなく周りの雰囲気が悪くなり、どうにかしないと、気まずくなる可能性が高いなと思っていると、変えることは難しいですが、目的を明確にする(例えば、「楽しい話をする」など)と、具体的な行動を起こせて上手くいくはずです!
他人を変えることは困難でも、自分自身は自分の意志で変えることができます。
3.まとめ
以上、コントロールフォーカスについてご説明しました。
最初は、コントロールフォーカスをすることは難しいと思います。
この記事を読んで、取り組みやすいところから取り組んでいただき、ぜひ、マスターしたいと思ってもらえたらいいなと思います!
↓↓↓↓コントロールフォーカスを踏まえた対話方法についてはコチラの記事で解説しています↓↓↓↓
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