ADHD｜頭の中がごちゃごちゃするのはなぜ？

【目次】

1.頭の中がごちゃごちゃ…具体例

　(1)スケジュール管理が苦手

　(2)端的に話すことが苦手

　(3)あちらこちらに考えが飛んでしまう

2.頭の中がごちゃごちゃな理由は？

　(1)思考のコントロールが難しい脳の特性がある

　(2)順番に考えることが苦手

　(3)面倒くさいことはできるだけしたくない

3.まとめ

ADHDがある方の中には、
「頭の中がごちゃごちゃしてまとまらない」
「仕事が重なると何から手を付けたら良いか分からない」
「言いたいことが全然整理できない」
「部屋の中が常に片付かない」
「頭の中がごちゃごちゃするから家事やお金の管理が苦手」
このようなお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか？

今回は、

• 頭の中がごちゃごちゃする理由を知って自己理解を深めたい
• 頭の中がごちゃごちゃする理由を知ってストレスを解消したい

という方に向けて記事を執筆します。

自己理解を深めたい、理由を知って気持ちを楽にしたいという方はぜひ最後まで読んでいってくださいね(*^^*)

1．頭の中がごちゃごちゃ…具体例

まずは、以下の例があなたに当てはまっているかチェックをお願いします。

(1)スケジュール管理が苦手

まず一つ目は、「スケジュール管理の苦手さ」です。

スケジュール管理には、
期日の設定→必要作業の洗い出し→作業の見積もり時間の算出→組み立て→実行
という5つのステップが必要です。

5つのステップがうまく組み立てられていないと、スケジュール管理不足につながる可能性があります。

頭の中がごちゃごちゃしている人の場合、まずこの5つのステップを整理することが苦手だと考えられます。整理をせず考えがまとまらないまま作業に入り、余計混乱して、スケジュール管理ができていない状態になる…

このような状態は、ADHDがある方のあるあるなのかもしれません。

(2)端的に話すことが苦手

次に、二つ目。
話が長くなってしまう、端的に話すことが苦手というものです。

次々話したいことが思い浮かんで、衝動的に言葉を出しているから話が長くなり、長く話した末に相手に伝えたい事が伝わらなくなってしまう。

端的に話すためにはまずは書面などでまとめてから話すということが必要ですが、ADHDがある方の場合、まとめる前に報連相に行き、自分でも何が言いたいのか分からない状態で報連相してしまうといいう行動をしてしまう可能性があります。

コミュニケーションのお困りごとにつながっていくあるあるですね。

(3)あちらこちらに考えが飛んでしまう

続いて、3つ目は、「あちらこちらに考えが飛んでしまう」というものです。

こちらもADHDあるあるですが、
作業をしているときに全然違うことを考えていて、そこから派生してまた別のことを考える…なんて頭の中での小旅行がおこなわれることはありませんか？

集中しなければならない場面でこのような状態になると、自分も周りの人も困ってしまいますよね。

「集中力がない」「人の話を聞いていない」と評価を受けてしまう原因にもなるお困りごとだと思います。

2．頭の中がごちゃごちゃな理由は？

次に、本題です！

ADHDがある方の頭の中がごちゃごちゃなのはどうしてなのか？その理由について解説していきます!(^^)!

(1)思考のコントロールが難しい脳の特性がある

ADHDがある方の脳の特性は、ASD（自閉症スペクトラム障害）や定型発達の人とは少し異なることが知られています。

その違いの一つに、「実行機能の困難」が挙げられます。実行機能とは、自分の行動や思考を思い通りにコントロールする機能のことです。
ADHDがある方の場合、このコントロール機能がうまく働いていないと考えられています。

コントロールが難しいとどうなるのか？

例えば、集中したいものがあったとしても、そこに注意を向け続けるようにコントロールすることが難しく、自分の意思とは別に全然違うものに注意がそれてしまうことがあります。

あることを考えていても全然別の考えが浮かんでくるなんてことも起こります。

コントロールがきけば頭の中が整理されることも、コントロールがうまくきかない状態だとごちゃごちゃしてしまいます。

(2)順番に考えることが苦手

ADHDがある方に限らず、他の障害がある方や、定型発達の方にもあてはまる特性として、
「継次処理」「同時処理」という特性があります。

継次処理の方は、ひとつずつ順番に作業をすることが得意で、同時処理の方は、まとまった法則を見出して効率よく作業することが得意と言われています。

どちらの処理の仕方においても、得意・不得意はあるのですが、
「頭の中を整理する」という観点においては、同時処理の方の場合苦労することが多いのではないかと思います。

同時処理の方の頭の中には、複数の情報が同時に浮かんでいて、それを一気に処理していくイメージで作業を進めていきます。

多くの情報をいっぺんに処理できるところはとても大きな強みですが、自分のキャパシティーをオーバーした時には、情報の整理がつかず頭の中がごちゃごちゃしてしまうのではないでしょうか。

(3)面倒くさいことはできるだけしたくない

ADHDがある方に限らず、他の発達障害、アスペルガー症候群を含むASDの方や、定型発達の方でも、「面倒くさいこと」が苦手な方は多いのではないでしょうか？

その中でも、ADHDがある方の場合、「報酬が小さく、報酬をもらえるまでの期間が長い」とやる気が起きにくいという特徴があります。

スケジュール管理などは、後々うまく仕事を進めるためにおこなうものです。

スケジュール立てをしたからと言って、その場で大きな報酬を得られるかというと、そうではありません。

ADHDがある方にとって、「後々スムーズに仕事が進む」という報酬はそれほど魅力的には感じず、行動に移すエンジンになりにくいと考えられます。

3.まとめ

以上、ADHDがある方の頭の中がごちゃごちゃする理由について解説していきました！

ADHDがある方の場合、脳の仕組み上、頭の中を整理することに苦手やストレスを抱えることが多いと考えられます。

では、実際、どのように頭の中を整理していくのか？

メモやノート、スマホアプリの利用など、おすすめの対策や管理テクニックについてはまた次の記事に書いていきます！

ぜひセットで読んでみてくださいね(*^^*)

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