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発達障害があるとコミュニケーションが苦手?接し方と工夫について

<目次>

1.発達障害がある方のコミュニケーションの取り方
 1-1.コミュニケーション障害が生じる理由
 1-2.発達障害がある方のコミュニケーションの取り方

2.発達障害がある方とコミュニケーションを取る方法
 2‐1.具体的に伝える
 2‐2.優しい口調で伝える
 2‐3.確認をする

3.発達障害のある方がコミュニケーションに関してできる工夫
 3-1.指示を受けるときには「メモ」と「確認」
 3-2.傾聴姿勢を身に付ける

4.まとめ

1.発達障害がある方のコミュニケーションの取り方

発達障害の診断を受けている方は、
独特な言葉遣いやこだわりが周囲から理解されず、コミュニケーションに困っている場合が多くあります。

特に、ADHD(注意欠如多動性障害)がある方よりも、ASD(アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム障害)の傾向があると、日常生活や職場での対人関係でトラブルにつながる特性を持っている可能性があります。

1-1.コミュニケーション障害が生じる理由

発達障害、特にASDがある方にコミュニケーション障害が生じる理由はさまざまですが、
一例をご紹介します。

  • 相手の表情から感情を読み取ることが難しく気持ちを推し量った会話ができない
  • 自分の感情を表現する適切な方法が分からず攻撃的なコミュニケーションの取り方をしてしまう
  • 論理的に成り立っていないことが気にかかりついつい論破してしまう
  • 自己解釈が合っていると思い込み仕事でミスを連発してしまう

などなど…。

これらには本人の性格や経験が密接に関係しており、一概に「発達障害があるからこう」と言うことはできません。

「自分がコミュニケーションが苦手なのはどうしてかな?」と考えることが必要です。

1-2.発達障害がある方のコミュニケーションの取り方

発達障害、特にASD(自閉症スペクトラム障害)がある方のコミュニケーションの取り方としてよく挙がるものをご紹介します。

  • 指示を受けたときに解釈違いが生じてミスにつながってしまう
  • 日常では使わないような独特な言葉遣いをする
  • ストレートに言葉を伝えすぎて相手を傷つけてしまう
  • 場に応じた言葉の選択が難しい
  • 一方的に限定的な話題の話をし続けてしまう

などなど…。

みなさんや周囲の方に当てはまるところはありますか??

2.発達障害がある方とコミュニケーションを取る方法

発達障害がある方とコミュニケーションを取るときに気を付ける部分をご紹介します!

職場や学校でその傾向がある人がいるという方も参考にしてみてくださいね(*^^*)

2‐1.具体的に伝える

発達障害、特にASDがある方の場合、「曖昧な伝え方」だと理解が難しいことがあります。

「ちょっと」や「なんとなく」などの伝え方だけではなく、主語が抜けていたり話の順序が入れ替わっていたりすると、理解がしづらくなります。

そのため、指示など何かをお伝えする時には、

  • 5W1Hを明確にして伝えること
  • 定量化できるものは数字で伝えること
  • 主語述語の関係を明確にして伝えること
  • 指示の場合、目的を伝えること

を心掛けてお伝えすると、伝わりやすくなります。

2‐2.優しい口調で伝える

発達障害がある方は、過去に対人関係でのトラブルを経験し、自己肯定感が低い方が多いです。

そのため、明らかな怒鳴り声でなくても、ピシッとした物言いに対して「怒られている」「否定された」と感じてストレスを感じることがあります。

指摘をするときはもちろん、話しかけるときや質問をするときでも、
できる限り柔らかい口調で伝えることが大切なのではないかと思います。

もしくは、「ただ聞きたいだけなんですけど」「次からお願いしたいことがありまして」など、
事前に「怒っているわけではない」と伝えることも有効だと考えられます。

2-3.確認をする

発達障害がある方に何かお願いごとをしたときには、
途中確認を挟むことが大切です。

解釈違いが生じているかもしれないため、
自分がお伝えしたことと本人が受け取った解釈が合っているか確かめると安心です。

お伝えしたその場で口頭で確認することも有効ですが、
作業を開始した30分後に一言声をかけて進捗状況を確認すると、
より相違なく業務を進めることができるようになります。

3.発達障害がある方がコミュニケーションに関してできる工夫

最後に、発達障害がある当事者の方がコミュニケーションを取る上で工夫できる方法についてご紹介します。

3-1.指示を受けるときには「メモ」と「確認」

ASD(アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠如多動性障害)などの発達障害がある方が仕事をする上で困りごとを抱えやすいのが、「指示の認識違い」です。

「指示の認識違い」の現れ方はさまざまですが、
例えば、「指示されたことをストレートに解釈しすぎて、裏の意味まで読み取れず、アウトプットに不足が生じる」ことがあります。

このような困りごとにつながることを防ぐために有効な方法が、
「メモを残すこと」「確認をすること」です。

どちらも発達障害がある方に限らず、仕事を円滑に進める上で必要なスキルですが、
意外と徹底して行われていないことがあります。

「指示を受ける時には必ずメモを取る」
「指示内容は復唱をしたうえで自身の解釈を伝える」

ことを実践すると、指示の認識違いが生まれることを防ぐことができます。

3-2.傾聴姿勢を身に付ける

発達障害がある方の困りごととして、
「ちゃんと聞いているのに聞いていないように思われる」「そんなつもりはなくても話の腰を折って人にマイナスな印象を与えてしまう」ことが挙げられます。

このようなお困りごとに対しては、「傾聴姿勢を身に付ける」トレーニングをすることが有効です。

「傾聴」とは、「言葉だけではなく、相手の心に耳を傾けて聴くこと」です。

なんとなく難しく感じる方もいると思いますが、
発達障害がある方の場合、この「傾聴」をスキルとして身に付けると、
コミュニケーションのお困りごとが減ると考えられます。

例えば、

  • 人の話を聴くときにはうなずきや相槌を入れるようにする
  • 論理的に合っていない話でもとりあえず最後まで聴く
  • 話を聴くときには相手に体を向ける

など、相手が「自分の話を聴いてくれているな」と思ってくれるような行動を取ることで、
社会的に円滑なコミュニケーションを取ることができる可能性が高まります。

この他にも、

  • 作業の途中で確認依頼をする
  • タイミングが分からなければ「今話しても良いか」と聞く
  • 理解が難しければ具体的に伝えてもらうよう依頼する

などなど、スムーズなコミュニケーションを取るための方法はたくさんありますので、
いろいろ試して有効な方法を見つけてみてくださいね(*^^*)

4.まとめ

以上、発達障害がある方のコミュニケーションについてお伝えしていきました!

「発達障害がある」と一言で言っても、コミュニケーションの困りごとは十人十色です。

自分が何に困っていて、どんな対策を取っていけば良いのかを考えていく必要があります。
ひとりで考えることが難しい方は、就労移行支援事業所などの支援機関を利用することもひとつの方法です。

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