発達障害の二次障害って?予防策の具体例を解説!
こんにちは!
就労移行支援事業所ディーキャリア府中オフィスの宗形です(*^^*)
突然ですが、
ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠如・多動性障害)などの発達障害がある人は、
うつ病や不安障害などの精神疾患を併発することがあると聞いたことはありませんか?
発達障害の特性が理解されずに感じるストレスなどが原因で起こる症状を、
「二次障害」と呼びます。
二次障害が起こると、学校生活や社会生活に大きな影響が出てくる可能性があります。
二重に障害がある…考えてみると、お困りごとがとても大きくなりそうです。
そこで今回は、二次障害の予防策をメインに解説していきます!
目次
1.二次障害はなぜ起こるの?
二次障害がおこる理由は、
発達障害の特性が正しく理解されていないことで起こる「ストレス」であることが多いです。
例えば、ADHDには、「忘れやすい」という特性があります。
職場で指示をされた内容を忘れてしまったらどうなるでしょうか?
本人は、
「覚えていたいのにどうしても忘れてしまう」だったとしても、
周りから見れば「いつも忘れる人、学習をしない人、やる気がない人」に見えてしまいます。
周囲の人から叱責されたり、冷たい態度を取られたりしてしまうかもしれません。
発達障害は「見えない」ので、理解がされづらい障害です。
そのため他者が適切な対応をすることが難しく、
本人のストレスがたまる環境が発生してしまうのです。
そのストレスが積み重なると、自己肯定感がどんどん下がっていき、
精神障害などの「二次障害」につながる可能性があります。
2.二次障害にならないための方法
二次障害を予防する方法は、大きく分けて3つあります。
1.障害上難しいことの対策をおこなう
2.周囲の人に理解してもらう
3.ストレス対策
2-1.障害上難しいことの対策をおこなう
障害上難しいことについて、自分でできる工夫をしましょう。
例えば、「忘れやすい」というADHDの特性に対しては、
リマインダーアプリを使うという対策を取ることができます。
自分で対策を取って、
難しい・できないをできるだけ減らせるように行動することが、
自己肯定感を高めることにもつながります。
2-2.周囲の人に理解してもらう
自分でがんばってもできないことについては
周囲の人の助けを借りることが必要です。
リマインダーを使っても忘れてしまうことがあるのであれば、
職場の人に相談して一日一度声をかけてもらうという方法があります。
自分が何に困っているのかを伝えて、
サポートを得られるような環境づくりをしましょう。
2-3.ストレス対策
1、2をどれだけ頑張っていても、
周りからの支援を十分に受けたり、
自分で対策を完璧におこなったりすることは難しいかもしれません。
そんなときには、ストレス対策が有効です。
自分が何をストレスと感じるのかを知り、
ストレス対処法をたくさん考え、身につけていると、
不適応状態が発生したときにもストレスが積み重なる前に対処することができます。
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この3つの方法の前提には、「自己理解」があります。
自己理解は自分ひとりでおこなおうとしてもなかなか難しいものです。
就労移行支援事業所のディーキャリア府中オフィスでは、
支援員のフィードバックや自分を見つめ直すことを通して、
自己理解を深めていただく機会を多く提供しています。
ご興味がある方はぜひお問い合わせくださいね(*^^*)
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3.二次障害の種類と影響
3-1.二次障害の種類
二次障害には内在化障害と外在化障害があります。
内在化障害
自分のいらだちや精神的な葛藤が自分自身に対して表現される症状になります。
具体的には以下の症状が挙げられます。
- うつ病
- 強迫性障害
- 引きこもり
- 愛着障害
- 統合失調症
- 人格障害
- 依存症
外在化障害
自分のいらだちや精神的な葛藤が他者に対して表現される症状になります。
具体的には以下の症状が挙げられます。
- 暴力・暴言
- 反抗挑戦性障害
- 行為障害
- 自傷行為
- 反社会的行動
3-2.二次障害の影響
うつ病を一例として挙げると、
「悲哀感」や「意欲や関心の低下」などが起こり、
「集中力の低下で凡ミスが増える」「食事を取らなくなり会社を休みがちになる」
などの影響が考えられます。
うつ病は人によって、
外在化障害である自傷行為につながる可能性があります。
自傷行為は心の痛みを解決するために、
身体に痛みを与えている場合があります。
この解決法が定着してしまうと、希死念慮にかかわらず、
命を脅かす危険があります。
また強迫性障害は日常生活全般に影響が出やすい障害になります。
イメージしやすいものとしては、
過剰な潔癖や確認行為などが挙げられます。
4.それでも二次障害になったらどうしたら良い?
どんなに予防を頑張っていても、環境とマッチングしなかったり、
優しすぎる性格が理由でストレスを抱えこんだりして、二次障害が発症してしまう可能性があります。
二次障害を発症した場合の対処法は、大きく3つに分けられます。
4-1.適切な治療を受ける
二次障害は後天的な障害のため、症状に応じた治療が可能です。
そのため、まずは近くのクリニックに行き、相談をしてみることが重要になります。
治療法は各症状によってさまざまありますが、
一般的には「薬物療法」と「認知行動療法」が挙げられます。
薬物療法
うつ症状や不安症状が見受けられる場合、
抗うつ薬や抗不安薬で薬物療法をおこなうことがあります。
ただ、あくまで薬物療法は対処療法のため、根本的な解決にはなりません。
最終的には症状の根本的な原因を明確にし、
原因に対して適切なアプローチが必要になります。
認知行動療法
ご自身の物の受け取り方や考え方に焦点をあてて、
ストレスに対応できるようにする精神療法です。
悩みや考え方は人それぞれ違うため、
カウンセラーとともに自分なりの答えを一つずつ見つけていくことが大切です。
4-2.国や自治体がおこなっている相談サービス
国や自治体がおこなっているサービスに、
二次障害があることによる悩みや困りごとを相談する方法もあります。
4-3.就労移行支援事業所
身体・知的・精神障害を持った離職中の方が
再就職(一部休職からの復職も含む)を目指す際に利用できる、
障害者専門の就労支援機関です。
支援内容は各事業所によって異なりますが、
ビジネスマナーの習得・障害理解・生活リズムの安定などについて訓練をおこないます。
二次障害になって仕事に就いていない、もしくは休職しているけれど
再就職・復職を目指したいという方におすすめのサービスです。
5.まとめ
二次障害を予防するためには、自分のことをよく知る「自己理解」が大切です。
「どんなことで気分や感情が変化するんだろう?」
「コミュニケーションが苦手な理由は何だろう?」
「子どものときはどんな子だったろう?」
などなど、
自己理解をするためにはたくさん自分に問いかけなければいけません。
ディーキャリア府中オフィスには、
自分へ問いかけ、他者からも問いかけられながら自己理解を深めることができる場所があります。
興味をお持ちの方はぜひ一度お問い合わせください(*^^*)
↓↓↓↓そのほか、発達障害がある方の特性についてはコチラの記事もご覧ください!↓↓↓↓
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利用料金は前年度の収入によりますが、ほとんどの方が無料で利用されています。
①座学で自己理解を深める「ライフスキルコース」
②模擬業務を行う中で自己理解を深める「ワークスキルコース」
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