【訓練内容】ナビゲーションブックで自分の特性を見つけよう!
昨年2023年、ようやくコロナ禍から解放されて、過ごしやすい日が戻ってきましたね。さまざまなイベントや人との関りがとりやすく、外食や旅行を楽しめるようになりました。友人や親戚に会える機会も増えて、楽しい毎日が続いています。
そんな中、約3年間のコロナ禍で、仕事から遠のいてしまって働く感覚や環境が鈍ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
自分が働きやすくて過ごしやすい環境にする方法のひとつに、『ナビゲーションブック』を作成することが挙げられます。
それでは、ナビゲーションブックについて解説してまいります!
目次
1.ナビゲーションブックって何?
1-1.障害者自身の症状・特性・特徴を知る
職場など、家族以外に対して自分の障害に関することを伝える方法には、『ナビゲーションブック』『自己紹介シート』『私の障害について』や厚生労働省の推奨している『就労パスポート』というものがあります。
ナビゲーションブックでは、障害項目を伝えるだけではなく、自己理解をした上でどのような症状や特性があるかの詳細を具体的にまとめます。
障害のある方は、さまざまな特性や特徴・症状を持っています。
精神障害がある方の場合、『不安感がよぎる』『言葉が上手く出せない』『作業をするために考えがまとまらない』『周りの音に敏感で集中できない』などがあります。
身体障害がある方の場合、『物をとる事が難しい』『早く動くことができない』『天気によって行動をとる事がしづらい』などがあります。
各自の症状に対する特性・特徴をまとめる事で、就職後の定着というステップへと繋がります。
1-2.自身の症状・特徴の対処法と配慮事項をまとめる
自身の症状・特性(強み・弱み)やセールスポイントを自己理解した上で、職場など周りの方とうまく連携して行動をとりやすい状態・環境にするために、どのような対処・配慮が必要かを考えていきます。
就職活動や職場だけではなく、コミュニティー活動(親戚関係・友人関係・ボランティア)など、人との関りの中で、自分のことを理解していただけるような表現でまとめていきます。
ナビゲーションブックを作ることで、職場での合理的配慮を依頼することにも繋がります。
周りの関係者に対して、どのようなことができるか、どのような時にどのような事(症状・特性・特徴)が起こってしまうか、起こってしまった時・起こさない為にどのような事(対処)をすれば良いかを先にお伝えして、お互いに負担のない過ごしやすい環境を作るようにしていきましょう!
2.ナビゲーションブックの記載例をご紹介
2–1.ナビゲーションブックの原本
〈図1〉
〈図2〉
〈図3〉
2-2.記載する内容について
図1の内容は、基本的な個人情報(氏名・生年月日・住所等)や、持病に関する内容(病名・障害者手帳について・診断に至った経緯・服薬状況)など多くの項目を記載します。
図2の内容は、自分の特性や特徴(強み・弱み)セールスポイントをまとめて、弱みをどう対処しているか説明する項目と、自分で対処しきれない場合に周りに配慮してほしい内容を記載する項目があります。
(例)
強み…物事をはっきり伝える事ができる
弱み…自分の意見を押し通してしまう事がある
対処…相手・周りの話を最後まで聞いてから、自分の意見を伝える
配慮…話すテンポが速くならないように、指摘していただきたいです
配慮の欄は、周りへの依頼する内容のため敬語で文章を作成する必要があります。
図3の内容は、自分の行動・性格・考え・価値観などを振り返りながら、それぞれの項目内容に自分が当てはまるかチェックを入れていきます。
項目の内容は、『社会性の特徴』『コミュニケーションの特徴』の他に、『想像力の特徴』『感覚の特徴』の4種類があります。
社会性の特徴のチェック項目には
『常識にとらわれず、発想が自由』『正直すぎる』など全14項目。
コミュニケーションの特徴のチェック項目には
『言葉を正確に使おうという気持ちが強い』『気持ちや言いたいことがうまく言えない』など全12項目。
想像力の特徴のチェック項目には、『ひとつのことへの興味や関心が深い』『見通しのついたことだと力が発揮しやすい』など全12項目。
感覚の特徴には、『リラックスできる感覚がある』『苦痛に感じる感覚がある』の2項目。
図には載せていない項目で、最後に『その他特記事項』があります。
書く内容は、上記の内容に書ききれなかった特性・特徴・配慮事項などを記載します。
例としては、『通院・市役所への申請の休暇日程』など、自分では対処できない事や、
強み・弱みの欄に記載しきれなかった内容をさらに載せる事ができます。
3.まとめ
ナビゲーションブックの内容や作り方についてまとめてみると、自分の持病や障害に関する症状や特徴を自ら理解することができます。
ご理解いただけたでしょうか?
以上で、ナビゲーションブックの解説を終わりたいと思います。
職場だけではなく、これからのさまざまな場面のために、改めて自分自身を見つめなおして『ナビゲーションブック』をご活用いただけたらと思います。
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