【訓練内容】傾聴って何?
梅の花のさわやかな香りが漂うこの頃、もうじき春が訪れる季節になりました。
早速ですが、皆さんは相手と話す時、コミュニケーション力を上達したいと思いませんか?
また、話し上手になりたいと思いませんか?
もし、思い当たる事がありましたら、『傾聴力』について解説していきますので、ぜひ参考になさってください!
目次
1.傾聴の概要について
1-1.傾聴力とは
傾聴力とは、話している相手の話を、耳だけではなく五感を使って聞く力のことを指します。
他者と接しながら進めていく仕事の中では、
「人の話を聴くこと」がとても大切なスキルになります。
特に最近では、リモートワークの増加に伴い、傾聴力への関心が高まっています。
リモートワークでは、密なコミュニケーションを取る機会が減少した代わりに、
オンラインやチャット上のコミュニケーションで「相手が何を考えているのか」を読み取る必要が生じたり、「直接的なやり取りがない中で良好な人間関係を保つ工夫」をしたりする必要が出てきました。
頭を悩ませることが増えていますね…。
そこで挙がってくる解決策が傾聴力なのです。
1-2.傾聴力が高い人の特徴
傾聴力が高い人には共通点があります。
「自分はどうかな?」という視点で見ていただけると自己理解が深まるのではないかと思います!
また、取り入れられそうな傾聴スキルがあれば、
ぜひ周りの人達とのコミュニケーションの際に取り入れてみてください。
- 最後まで話を聴くこと
- 話しやすい雰囲気であること
- 話し手をよく見ていること
- 信頼関係を築けていること
ひとつずつ見ていきましょう!
1.最後まで話を聴くこと
傾聴力が高い人は、相手が話している途中で口を挟まず、
言いたい意見が出てきてもとりあえず相手が話し終えるまで聴くことに徹する方が多いです。
みなさんは、特に話が長い人と話している時に、
「結論はこうでしょ?」
「こういうことが言いたいのね」
と先を急いだり、助言をしたりしたくなった経験はありませんか?
一方で、話している途中に口を挟まれることで話の腰を折られて「むっ」としたり悲しくなったりした経験はありませんか?
どちらにしても、「相手の話を最後までよく聴くこと」はコミュニケーションを取る上でとても大切になっていきます。
特に、相手に本音を話してもらったり、本当に伝えたいことを伝えてもらうためには、最初の段階で「あーこういうことね」と判断せずに、できる限り最後まで聴き続けることが必要です。
最後まで話を聴くことで、「この人私の話を最後まで聴いてくれたな。また話そうかな」と相手に思ってもらうことができ、信頼関係を築くことにもつながります。
2.話しやすい雰囲気
話しやすい雰囲気を作れる人も、「傾聴上手な人」です。
話しやすい雰囲気を作るためのスキルは下記のようなものがあります。
- あいづち
- うなずき
- 目線を合わせる
- 表情を話の内容に合わせる
- 声のトーンやスピードを相手に合わせる
- 相手の発言を肯定する
あなたが話しやすい人を思い浮かべてみてください。
無表情で自分の方を全く見ずに話す人や、自分がゆっくり話しているのに早口で話す人は、話しやすいとは感じづらいのではないでしょうか。
反対に、自分の話の内容に合わせた表情であいづちやうなずきをしながら話を聴いてくれる人には話しやすさを感じるのではないかと思います。
3.話し手をよく見ていること
傾聴力の高さと観察力の高さはセットと言っても過言ではありません。
話し手をよく見ることで、
相手の話すスピードやトーン、よく出てくる言葉や話し方、表情やジェスチャーが分かるようになります。
例えば、相手が「うれしかった」という言葉を繰り返し使うとすると、その言葉に合わせて笑顔の表情を作る、声のトーンを高めにしたあいづちを打つことが傾聴につながります。
また、相手の表情がどんより沈んでいたら、落ち着いた声のトーンで話しかけたり、あいづちを控えめにしたりすると、相手が話しやすくなる可能性が高まります。
また、出てきた話題に合わせて次に話す内容も考えます。
例えば「Aさんの趣味は漫画だと言っていたな。それなら、今度2人きりで漫画の話をしてみよう」「確かBさんは、絵を描くのが物凄く上手だったな。ポスターの作成はBさんにお願いしてみよう」など、相手に合わせた話題選びが得意なのです。
4.信頼関係を築けていること
傾聴をするときには、話し手と聴き手の間に信頼関係があることも重要なポイントとなります。
みなさんは、全く初対面の相手に自分の本音を伝えられるでしょうか?
カウンセラーや、支援員など、安心安全の場だと自分自身で思える場所や相手に対してなら、はじめましての状態でも心を開けるかもしれません。
しかし、転職した先の会社で働いている先輩社員だとどうでしょうか?
本当のことを伝えるのにはなかなかエネルギーが必要そうですよね。
一方で、信頼関係を築けている人相手だと、本音を伝えやすいのではないでしょうか。
ずっと一緒にいる友人や恋人、支援機関で出会った支援員など…。
普段からコミュニケーションを取る機会が多いと、それだけ自分のことをさらけ出す機会も増え、ハードルも下がるのではないかと思います。
傾聴をして、相手によく話してもらうためには、信頼関係の構築がとても大切なことなのです。
2.傾聴をする時のポイントについて
2‐1.傾聴力がないことで生じる問題
次に、傾聴力が低いと起こり得る問題について考えていきます。
- 相手に本音を話してもらいづらくなる
- トラブルが発生する可能性がある
ひとつずつ見ていきます。
1.相手に本音を話してもらいづらくなる
傾聴をせずに自分の話ばかりしていると、
「この人話を聴いてくれないな」と思われて、相手から話をしてもらいづらくなる可能性があります。
例えば、自分が相談事があって話したときに、終始相手が助言ばかりしてきたらどう思いますか?
最初は「ありがたいなー」と思っていても、だんだん「そういうことじゃないんだけどな…」「ただ聞いてほしかったんだけどな…」と思う方もいるのではないでしょうか。
相手に本音を話してもらうためには、一旦自分の意見は飲み込んで、相手が話したいことは何なのか?に着目して聞くことが大切です。
2.トラブルが発生する可能性がある
職場で傾聴の機会を設けずに毎日を過ごしていくと、
問題を見逃してしまって、それが大きくなってトラブルにつながる恐れがあります。
傾聴をすることは、相手が抱えている悩みや問題を打ち明けてもらうことにもつながります。そのため、傾聴をしないと、悩みや問題に気づけず、事が大きくなってから対処しなければならない…ということになりかねません。
話をよく聴くことで現状を把握し、一緒に働く人の思いを受け止め、円滑な職場内コミュニケーションを取ることにつながります。
2‐2.傾聴力を高める三つの方法をご紹介!
傾聴力は、何か資格がないとできないとか、特別な才能がないと難しいとか、そういったものではありません。
知識を身に付け、トレーニングを重ねることで誰でもできるものです。
傾聴力を高めるための具体的な鍛え方を3つご紹介します。
- 自分で結論を出さずに相手の話を聴くこと
- ロールプレイングをおこなうこと
- 自分の聴き方のクセを知ること
1.自分で結論を出さずに相手の話を聴くこと
コミュニケーションを取る時、相手の言葉の意味を想像するクセが付いている方はいませんか?
例えば、
「もらったお土産を母にもおすそ分けしたんだ」
と言われたら、
(あー、美味しかったからあげたんだな)
と解釈するような感じです。
話し手は、「美味しかったからあげた」とは一言も言っていません。
もしかすると、「単に数が多かったからあげた」のかもしれませんよね。
このように、相手の言葉の意味はしっかり聴かないと分からないものです。
分かったつもりにならずに、きちんと相手の言葉の意味を捉えるために、
「本当に伝えたいことって何だろう?」という心持でいることが大切です。
2.ロールプレイングをおこなうこと
傾聴力を高めるためのより実践的な方法として、ロールプレイングをおこなうやり方があります。
ロールプレイングとは、実際のコミュニケーションの場と同じように誰かと関わる環境を作って、その中で傾聴スキルを実践できるか試していくことです。
ロールプレイングをすると、自分の得意や苦手が見えてくるようになります。
自己理解が深まると、自分に不足している傾聴スキルを補うための方法を見つけやすくなったり、気を付けるべきポイントが分かりやすくなったりします。
また、他者の傾聴姿勢を見て、自分に取り入れる良い機会ともなります。
ロールプレイングは、就労移行支援事業所などの職業訓練施設でもおこなっていますので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね(*^^*)
3.自分の聴き方のクセを知ること
3つ目は、自分の聴き方のクセを知ることです。
みなさんは、自分がどんな話の聴き方をしているか知っていますか?
一度録音や録画をして聴いてみると、意外な発見があるかもしれません。
あいづちが思ったより少なかった、早口だった、自信がなさげだった…など。
自分の聴き方を知ることで、傾聴力を高めるためのコツやポイントが見えてくるかもしれません。
なかなか自分の聴き方を客観的に見る機会は少ないと思いますが、就労移行支援事業所などの職業訓練施設でおこなえる可能性もありますので、調べてみてくださいね!
3.まとめ
以上、傾聴力についてご説明いたしました。
傾聴において最も大事なことは、相手の話をよく聴いて理解したいと思う気持ちです。
このブログを通じて、相手の話をよく聴くためのヒントが見つかっていたらうれしいです(‘◇’)ゞ
↓↓↓↓傾聴するには相手の立場になって考えることも大切ですが、特性上難しいことがあります。その理由と対策についてはコチラ↓↓↓↓
【発達障害】相手の立場に立って考えることができない理由と対策
就労移行支援事業所ディーキャリア府中オフィスでは、
人の話を聴くのが得意でないというお悩みに合わせて傾聴の訓練をおこなっています。
訓練では、自分の聴き方の特徴に気づき、対策を取る方法を学びます。
「なんだかコミュニケーションでうまくいかないことが多い」という方、
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一緒にコミュニケーションの練習をしていきましょう!(^^)
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