【発達障害】周囲に分かってもらうための「自己理解」について
1.発達障害が理解されづらいのはなぜ?
1-1.発達障害の特性
1‐1‐1.ASD(自閉症スペクトラム障害)
1‐1-2.ADHD(注意欠如多動性障害)
1-2.理解されづらい理由について
2.発達障害を理解してもらうためには自己理解を深めて発信しよう!
2-1.自己理解を深める方法
2‐2.発信のやり方
3.まとめ
【この記事を書いているのは?】
- 宗形 Munakata
- 発達障害がある方の就労支援をおこなう「ディーキャリア府中オフィス」のブログ担当
- 発達障害学習支援サポーターの資格取得済み
- 国家資格キャリアコンサルタントを勉強中!
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1.発達障害が理解されづらいのはなぜ?
1-1.発達障害の特性
発達障害が理解されづらい理由を考えるために、
まずは、発達障害にはどんな特性があるのか?を解説していこうと思います。
1‐1‐1.ASD(自閉症スペクトラム障害)
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性は、
大きく分けて「コミュニケーションの特性」と「こだわりの特性」に分かれます。
「コミュニケーション」の特性は、
- 相手の表情に合わせて会話の内容や話し方を変えることが難しい
- 独特な言葉づかいをする
- 目を合わせることが難しい
などの形で現れます。
「こだわり」の特性は、
- いつもと同じやり方にこだわる
- 特定の物への愛着が強い
- 考え方を変えることが難しい
などのように現れます。
この他に、「感覚過敏」や「パニック状態」、「細部への着目」なども
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性として挙げられます。
1‐1-2.ADHD(注意欠如多動性障害)
ADHD(注意欠如多動性障害)の特性は、
「不注意」と「多動・衝動」に分けられます。
「不注意」の特性は、
- 細かいミスが多い
- 集中し続けることが難しい
- 業務を切り替えることが難しい
などの形で現れます。
「多動・衝動」の特性は。
- じっと座っているとストレスがたまる
- 考えるより先に行動しているように見える
などのように現れます。
ADHD(注意欠如多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)が
併存している方もいて、どちらの特性も持っている場合もあります。
1-2.理解されづらい理由について
発達障害の特性を解説していきました。
これらの特性は、生まれつきのものであり、簡単に変えることは難しいです。
理解がされづらいが故に、「社会人なのにこんなこともできないのか」
「大人なんだからそれくらいやってよ」と思われ、ストレスにつながり、
うつ病などの二次障害につながる可能性もあります。
そのため、発達障害の特性を周囲に分かってもらうことはとても大切です。
それでは、どうして発達障害の特性は周囲に理解してもらいづらいのでしょうか?
私が考える理由は3つあります!
- 目に見えない障害であるから
- 想像がしづらい障害であるから
- 人それぞれ障害の症状(現れ方)が違うから
以上三点に理由があると考えています。
発達障害は、「気持ち」や「コミュニケーション」など目に見えない部分の困難が生じる障害です。
そのため、目に見える障害よりも周りの方が「何に困っているか想像がしづらく」、
理解してもらいづらい傾向があると考えられます。
たとえば、身体障害がある方の場合、
- 車椅子に乗っている=歩行に困難があるのかな?
- 補聴器をつけている=耳が聞こえづらいのかな?
と目に見える情報から困りごとを想像できます。
また、困りごとが想像できるので、周りがどんなサポートや配慮をすればよいのかも
分かりやすいですよね。
- 視覚障害がある→口頭で指示を出す
- 聴覚障害がある→チャットでコミュニケーションを取る
など。
これに対して、発達障害は見た目からは障害の状況が分かりづらく、
それ故にサポートや配慮の方法も想像しづらく、なかなか周りに理解してもらいづらいのではないでしょうか。
さらに、一言で「発達障害」と言っても、その症状の現れ方は人それぞれ違います。
たとえば、
- ASD(自閉症スペクトラム障害)=人の気持ちを察することが難しい
という、一般に広く知られた特徴があります。
この特徴の現れ方は人それぞれです。
- 人の気持ちを察することが難しいから→空気が読めず話し続けてしまう
- 人の気持ちを察することが難しいから→人と接するのが怖くて無口
など。
このように、同じ特性を持っていても、置かれた環境や本人の気質・能力などにより、
その現れ方は変わります。
「この障害名だからこういうことなんだろう」と単純に理解するだけでは足りないことも、
発達障害が理解されづらい理由なのではないでしょうか。
2.発達障害を理解してもらうためには自己理解を深めて発信しよう!
2-1.自己理解を深める方法
「自分のことを周りに理解してもらいたい」
そう思うのであれば、まずは誰よりも自分が自分のことを理解する必要があります!
自分のことを知る…私たちは「自己理解」と呼んでいますが、
この自己理解はどのような方法でおこなえば良いのでしょうか?
自己理解を深める方法の一例をご紹介します。
- 一般的な特性の知識を得る(気持ちの特性・障害の特性・考え方の特性)
- 他者の意見をたくさん聴く
- フレームワークをおこなう(過去分析/7つのコラム法 など)
一般的な特性の知識を知って、自分がどれに当てはまるか知ることで、
自分にどんな傾向があるのか把握することができます。
また、他者の意見を聴くと、自分の考えと比較ができます。
「他の人と自分がちがうところはここだな~」と考えることで、自分の考え方をより深く知ることができます。
自己理解のためのフレームワークも世の中にはたくさんあります。
ディーキャリア府中オフィスでも、自己理解のフレームワークをおこなっていますので、
ご興味がある方はお問合せください(*’▽’)
2‐2.発信の方法
自己理解が深まったら、
「自分の特徴」と「助けてほしいこと」を周りに発信する番です。
この発信には、「ナビゲーションブック」や「就労パスポート」が役立ちます。
ナビゲーションブックとは、
自分の特徴(特性)や工夫していること(自己対処)、
助けてほしいこと(配慮事項)をまとめた資料のことです。
この資料を作って、
面接や書類選考の際に企業へ自分自身の障害の現れ方やヘルプが必要なことを伝えます。
たとえば、
- 特性:事務作業で細かいミスに気付くことができる一方、
完成度にこだわり過ぎて作業に時間がかかることがある - 自己対処:途中確認依頼をして、相手の期待水準を確かめている
- 配慮事項:途中確認のお時間をいただけますと幸いです
こんな風に特性がまとまっていると、
上司や同僚などの仕事仲間も理解がしやすいですよね。
また、仕事だけに限らず、ご家族やパートナーに分かってもらうために使うのもアリですよ!
ディーキャリア府中オフィスでもこのナビゲーションブックを作成できますので、
ご興味がある方はぜひお問合せ下さい(*’▽’)
3.まとめ
以上、発達障害が理解されづらい理由について解説していきました!
発達障害は、目に見えづらく、何に困っているのか、どんなサポートが必要なのかが
想像しづらい障害です。
周りの方に理解してもらって幸せに過ごすためには、
「自分から困っていることと助けが必要なことを伝えるスキル」
が必要です。
ディーキャリア府中オフィスではこのスキルを身に付けるための訓練を
行なっていますのでぜひ一度ご見学にお越しください(*’▽’)
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「特性理解」の訓練をおこなっています。
訓練では、自分自身の特性について学んだり、伝え方を練習したりします。
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