発達障害があると体幹が弱い?関係性と対策について
目次
【1】発達障害があって体幹が弱い人の困りとは?
1.よく物にぶつかってしまう
2.集中しないといけない場面で体がふらふらしてしまう
3.すぐふらつきそうになる
【2】発達障害があって体幹が弱い理由について
1.固有受容覚が関係している可能性
2.発達障害の特性である可能性
【3】発達障害があって体幹が弱い場合の対策について
1.固有受容覚の弱さが原因の場合の対処法
2.発達障害の特性が原因の場合の対処法
【4】まとめ
【1】発達障害があって体幹が弱い人の困りごととは?
あなたは、どんなときに「体幹の弱さ」を感じますか?
ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム障害)などの発達障害がある方が「体幹が弱い」と感じる可能性がある場面についてまとめていきます。
共感できるものがあるか探してみてくださいね(*^^*)
1.集中しないといけない場面で体がふらふらしてしまう
姿勢の保持が難しく、立っていても座っていてもふらふらとした動きをしてしまうことはありませんか?
学校であれば先生の話を聞かないといけない場面、仕事であれば上司の話を聞かないといけない場面でこのような動きをすると、周りの目が気になりますよね。
椅子にじっと座っていることが苦手、どうしてもふらふらと動いてしまうという困りごとは、もしかすると後述するADHDの特性からきているものかもしれません。
2.よく物にぶつかってしまう
まっすぐ歩いていたはずなのに、いつの間にか壁に寄っている。
机と机の間を通ろうと思ったらぶつかる。
など、よく身体が物にぶつかってしまうことはありませんか?
もしかすると、このような状態になる理由は、「固有受容覚」という感覚が関係しているかもしれません。
3.すぐふらつきそうになる
片足立ちをすると、バランスを保てずにすぐふらついてしまう。
ラジオ体操で腰を曲げる運動をするとふらついてしまう。
そんなお困りごとはありませんか?
そのお困りごとには、「自分の身体を上手に扱えない」ことが関係しているかもしれません。
【2】発達障害があって体幹が弱い理由について
1.固有受容覚が関係している可能性
固有受容覚という感覚を聞いたことはありますか?
みなさんご存知の通り、人間には「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」の五大感覚があります。固有受容感覚もこの仲間で、例えば、「自分の身体をどのように動かせば壁を触ることができるのか」など、身体の動かし方に関する感覚です。
「よく物にぶつかってしまう」「ふらつきそうになる」などのお困りごとの裏には、
「固有受容覚を使って空間をとらえることが難しく物にぶつかってしまう」
「固有受容覚を使って適切に手足を動かすことが難しくふらついてしまう」
「固有受容覚を使ってえんぴつなどの道具を扱うことが難しい」
など、「固有受容覚」の困難さがあるかもしれません。
2.発達障害の特性である可能性
ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性のひとつに、「じっとしていることが難しい」というものがあります。
じっと座っていること立っていることが難しく、そわそわしている姿は、一見すると体幹が弱いようにも感じられますが、ADHDの特性からくる行動の可能性もあります。
他にも、発達障害の特徴として「感覚過敏・鈍麻」というものがあります。視覚や味覚など、ある感覚を過剰に感じてしまったり、また、全然感じなかったりする特性です。
感覚鈍麻がある場合、自分の好きな刺激を求めて体を揺らす動きをすることがあります。
感覚過敏は、刺激を非常に強く感じるという刺激のため、刺激が強い環境だと落ち着かずに体を動かしているという可能性が考えられます。
↓↓↓↓障害特性の理解に関する記事はコチラ↓↓↓↓
【3】発達障害があって体幹が弱い場合の対策について
「体幹が弱い」と感じる理由によって、対処法も変わってきます。
1.固有受容覚の弱さが原因の場合の対処法
「固有受容覚」の弱さが原因だった場合には、運動をすることが有効と考えられます。
バスケットボールやサッカーなどの球技は「ボールとゴール」「人と人」などの距離を正確にとらえる必要があるスポーツのため、固有受容覚をきたえるトレーニングができると考えられます。また、バランスボールなどを使った運動をすることで、バランス感覚をきたえることにもつながる可能性があります。
2.発達障害の特性が原因の場合の対処法
一方、発達障害の特性が「体幹が弱い」と感じる原因にある場合、その特性に応じたアプローチが大切になってきます。
例えば、感覚過敏があり、刺激が強すぎる空間でソワソワしてしまう場合には、その刺激の元になっているものを取り除いてあげる必要があります。
反対に、刺激を求めているのであれば、刺激を感じられるエクササイズボールなどのグッズを用いることも効果的だと考えられます。
【4】まとめ
以上、発達障害がある方と「体幹の弱さ」の関係性について解説してきました。
外から見ると「体幹が弱い」ように見えていても、筋肉量や筋力の問題ではなく、発達障害の特性や感覚の問題であることがあります。
人それぞれ理由はさまざまですので、当事者の方は「自分はなぜ体幹が弱いと感じるのか」周りの方は「この人はなぜ体幹が弱いように見えるのか」という視点で背景に目を向けた対応をしていくことが大切なのではないかと思います。
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