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【発達障害】どうして食べ過ぎてしまうのか?自分でできる防止策をご紹介!

寒くなってきたことでこたつでぬくぬくとお菓子を食べる時間が増えたディーキャリア府中オフィスの支援員・宗形です。冬は家にいる時間も長くなり、ついつい食べ過ぎてしまいませんか?特に年末年始は食事の時間以外も常に何かを口に入れている状態になってしまうのは私だけでしょうか…。
発達障害の特性があるなしに関わらず、食べ過ぎはだれにでもあることだと思いますが、もしかしたら特性が食べ過ぎに作用している可能性もあるかも?と思い、今回は「発達障害」と「食べ過ぎ」の関係性について考えていきたいと思います。

1.発達障害の特性が食べ過ぎにつながっているかも

1-1.発達障害の特性について

代表的な発達障害は、3種類あります。
ADHD(注意欠如多動性障害)・ASD(自閉症スペクトラム障害)・SLD(限局性学習障害)です。それぞれの特性を簡単に解説します。
※これらの特性は、脳機能がマジョリティーの人たちとは違う発達をしていることから生じるものです。育て方や経験が発達障害の特性につながるものではありません。

  • ADHD(注意欠如多動性障害)
    →「落ち着きのない人」「忘れっぽい人」と表されることが多い発達障害のひとつです。
    不注意優勢型・多動性/衝動性優勢型があって、不注意優勢型だと「注意力のコントロールが 
    難しくて集中しすぎてしまったり集中力が続かなかったりする」
    特性が、多動/衝動優勢型だと、「行動のコントロールが難しくてじっとしていることが難しかったり、衝動的に行動したりする」というような現れ方をします。
  • ASD(自閉症スペクトラム障害)
    →「空気の読めない人」「コミュニケーションが苦手な人」「芯がはっきりしている人」と表されることの多い発達障害のひとつです。ASDの特性は、「対人コミュニケーションの難しさ」「こだわりの強さ」「感覚過敏・鈍麻」にあります。相手の立場に立って考えたり、自分のことを客観的に把握したりすることの難しさや、「自分が納得しないと動けない」「決まったことをする方が落ち着く」といった具合に特性が現れることがあります。
  • SLD(限局性学習障害)
    →読み書き計算についての障害です。知的障害ではないけれど、ある部分の学習だけ難しくなる(例えば、文字を書く・文字を読む・計算をするなど)特性があります。
    「鏡文字」や「文字を読めない」などの特性の現れ方をすることがあります。

1-2.発達障害の特性と食べ過ぎの関係性について

ADHDやASDの特性は、食べ過ぎや過食と関係している可能性があります。
例えば、ADHDの衝動性は「感情のままに食べてしまう」ことにつながるかもしれません。
また、「多動性」の特性から「常に口を動かしていたい」という欲求が生じ食べ続けているとも考えられます。ASDの場合は、「こだわりの強さ」から同じものばかりを口にしたりセルフモニタリング(客観視)することが難しくて満腹状態を感じにくいという背景も考えられますね。

他にも、次のような可能性も考えられます。

  • ADHD
    ・衝動性→食欲のままに食べてしまう/目の前にお菓子があるからついつい手が出ちゃう/コンビニで別のものを買うときに目に入ったものを買って食べちゃう
    ・多動性→刺激が欲しくて辛い物をたくさん食べる/硬いものが刺激になるため、おせんべいをずっと食べちゃう/口を動かしていないと落ち着かなくてずっと食事を続けちゃう
    ・不注意→注意力を保とうとする自己対処の一つで飴を食べ過ぎてしまう/集中すべきことがあっても、お菓子が目に入るとついそっちに気が取られてしまう
  • ASD
    ・セルフモニタリングの難しさ→自分の満腹具合を把握することが難しく、満腹状態でも食べ続けてしまう/ダイエットが必要な体型だという自覚が難しく大量に食べてしまう
    ・こだわりの強さ→偏食で決まったものしか食べられず、特定の食べものばかりを永遠に食べ続けてしまう/「食事はこの量を食べる」と決めたことがありそのルールから逸脱することを気持ち悪く感じている

他にも、発達障害の特性故の仕事や生活でのストレスの多さが原因でストレス発散のために食べているパターンもあります。この場合、状況が悪化することでうつ病などの二次障害につながる可能性も考えられるため、早めの対処が必要です。

2.食べ過ぎを防止するには、自分を知ろう!

2‐1.食べ過ぎで生活に支障が出ていれば医療機関へ行く

食べ過ぎで生活面に支障があるほどの症状が出ている場合は、摂食障害や過食症などの病気の可能性もあります。少しでもそうかも?と不安がある場合は、適切に治療していくことが何よりも大切なので、医療機関へかかることをオススメします。

摂食障害の治療は、心療内科や精神科クリニックでおこなっていることが多いですが、それ以外の内科で診療している場合もあります。「食べ過ぎ 病院 東京」などで調べると、クリニックの一覧が出てきます。

はじめての心療内科・精神科クリニックはハードル高さを感じるんじゃないかと想像しますが、
行ってみると安心できる環境であること間違いなしです。不安な方は、親しい友人やご家族と一緒に外来へかかっても大丈夫ですし、電話やメールで不安な気持ちを言葉にしてから診療を受けてもOKです。クリニックがひとつの拠り所となる可能性もありますので、少しでも可能性を感じる方は、あなたの身体を第一に考えて一歩踏み出してみてくださいね。

2‐2.自分のことを知って食事管理をしよう!

自分のことを知って食事管理をすることもとても大切で効果的です。自分で自分の食事管理、ひいては体調管理ができていることは、一般就労でも障害者雇用でも必要とされる力です。食べ過ぎることを防止して、栄養バランスの整った食事をとれるように食生活を改善していきましょう!

食事を整えることは、自分に必要な栄養素やカロリーを知ることから始まると思います。
身長や体重が違えば、それだけ一日必要なカロリーが違いますし、目的によっても摂取すべき栄養素が変わってきます。まずは自分に必要なカロリー数や、目指すべき食生活の姿を知るところから始めることをオススメします。

ちなみに、カロリー数は
日本医師会
のサイトで計算ができます。私も計算してみたところ、必要カロリー数が1890kcalで思ったよりも少なくてびっくりしました!笑

自分の食生活のバランスについては、
株式会社 明治
のサイトで調べることができます。定期的にチェックすることで、思ったよりも食べ過ぎているなーなどと食事を振り返るツールとしてもつかえそうですね!不足している栄養素も知れて、食生活の傾向を把握することができますよ。

私も今回ツールを使って調べてみて、「意外と一日のカロリー足りていないんだな」「炭水化物をたくさん取っていると思っていたけど不足しているんだ」など、気づくことが多かったです。
まずは自分のことを知るところから、食べ過ぎの改善に向けて取り組んでみませんか??

3.まとめ

発達障害の特性と食べ過ぎの関係についてお伝えしていきました!ここまでのまとめです。

  • ADHDの衝動性・多動性やASDのこだわり特性が食べ過ぎにつながっている場合がある
  • 食べ過ぎが生活に支障をきたしている場合には医療機関へ行く
  • 自分に必要なカロリーや栄養素、目指すべき食生活を知ることが食べ過ぎを防止する第一歩となる

自分がどうして食べ過ぎてしまうのか分からないという方、自分のことを知るところから始めて、セルフケアとしての食べ過ぎ防止をしてみませんか?

食べ過ぎだけなく、運動の取り入れ方や睡眠リズムの整え方については、ディーキャリア府中オフィスのセルフケアの訓練でもお伝えしています!ご興味がある方はぜひ一度お問合せください(‘◇’)ゞ

↓↓↓↓発達障害の特性がある方がより良い人生を歩む方法はコチラの記事で解説しています↓↓↓↓

【発達障害】障害を受け止めることでより良い人生につなげる方法 

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