コントロールフォーカスについて
はじめに
皆さんこんにちは、ディーキャリア梅田オフィス利用者のS・Yです。今年の夏も暑くなりそうですね。
本日ご紹介させていただくのは、「コントロールフォーカス」という対処法です。
私は、ADHDの不注意の特性から目的を見失いやすい傾向があります。集中力を切らしやすいと言えるかもしれません。
また共感力が強く人の問題を自分の問題と捉えてしまうところがあり、人の問題に首を突っ込みすぎて、自分がしんどくなる傾向があります。
ディーキャリア梅田オフィスではさまざまな障害のある利用者達が集まっています。ライフスキルコースではそれぞれの生きづらさを表出し、共有し合い、スタッフの方とさまざまな議論や相談をしてきました。
現在私はワークスキルコースに在籍をしており、自身の特性を検証するために実際の職場環境に近い状況で模擬業務をおこなっています。今はその中の「在庫管理」、オフィス内の備品の個数チェックをおこなっております。不注意の特性がある私には大変な集中力を要する仕事です。
訓練中の声が聞こえると、ついついそちらに注意が反れてしまい、自分のおこなっていることに集中できない状態に陥ってしまうのです。具体的には「あ~、あ~、自分もそういうタイミングある~、わかる~そういう時どうすれば良いかわからないですよね~!」と話しに加わりたくなるという状態です。
皆さんもこういった経験はありませんか?私はライフコースで会得した「コントロールフォーカス」という技法を使うことで、自分のおこなうことに集中できるようになりました。
コントロールフォーカスとは…??
次にコントロールフォーカスについて説明します。
ライフスキルコースのテキストには「思考・姿勢・考え方」のテーマがあり、その中に「コントロールフォーカス」というサブタイトルが含まれています。
人の行動には必ず「行為」「思考」「感情」「生理反応」という4つの要素が含まれています。先2つは自分が直接コントロールできるもの、後2つは行為や思考に引っ付いて生まれるものなので直接はコントロールできません。
そこで自分の「行為」と「思考」に注目し、それを変える(制御する)ことで自分の仕事に集中しやすくなったり、自分が生活しやすくなったりします。
他の訓練生の話し声は自分で制御できないものと割り切って、音を遮断できる面談室の使用を許可をいただいてそこで作業しました。あるいは前と左右が囲われている個別ブースの使用を許可して頂いて耳栓をして視覚的にも聴覚的にも集中できるように自分の行動を変えました。
結果、集中力が改善し仕事の効率をアップさせることができました。
この技法は仕事中のみに使うものではなく、私生活でも役立ちます。
コントロールフォーカスが私生活で活用できた私の経験談
最近、自宅近所で犬を飼い始めた家があり、夜の22時頃から夜中まで鳴き声が聞こえ寝つきが悪くなっていました。
今までの私であれば、その声に過敏に反応して、その発生源を特定しその音の発生主に文句を言いに行っていたと思います。
これは外的コントロールという考え方で、「自分が意図したとおりに相手の行動や意見を統制しよう」というものです。
以前はこの外的コントロールで対処する傾向がありましたが、最近は自分の行動を変えて対処しようと考えるようになってきています。
具体的には、夜に吠えている犬の家まで行って静かにするように言いに行くのではなく、「運動をしてほどよく疲れ、お風呂に入って、リラックスした状態で眠りにつこう」という計画です。自分は昔サッカーをしていたので、近くの公園でリフティングができそうな場所はないか探しているところです。運動不足も解消されて、犬の声も気にならずに安眠できそうといういいイメージができるようになりました。
まとめ
このように他人の行動は変えられないことを認識した上で、自分が生きやすくなる為に自分の行動を変えるということがコントロールフォーカスという考え方です。
私がディーキャリア梅田オフィスで訓練を受けて一番よかったなと思える技法をご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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