発達障害のある方の就職活動のポイント

発達障害の特性をお持ちの方は自分のしたいことや、気持ちを伝えることが苦手な傾向にあります。
そのため就職活動時の面接などの場においてコミュニケーションでの課題を抱える方も少なくありません。
また思いつきで行動しがちな面もあることで計画を立てて段取りを組んで進めるという仕事も得意でない傾向にあります。
一方で得意なこと苦手なことがはっきりしている傾向もあるので得意なことには能力を活かせることもあります。
このように発達障害の特性をお持ち方は得意不得意がはっきりしているため、就職活動を始める前に自身の特性や得意不得意を明確にし、「自分にあった業務内容や職場環境」を理解しておくことが安心して働くためにも重要となります。
就職活動を始める前に自分の特性や得意不得意を理解し自分にあった仕事は何かをはっきりできることが大切です。
自分の得意なことや苦手なことをイメージしにくい方は、ディーキャリアのような就労移行支援事業所を活用し客観的に見ることのできる支援者と一緒に取り組むこともよいでしょう。

企業が選考時に注目しているポイントは

発達障害のある方を雇用している企業が選考時に注目しているポイントとしては

①自分の特性を理解できているか
②業務を遂行できそうか
③安定した就労ができるか
この３点になります。

自分の特性を理解できているか

発達障害はさまざまな種類があり特性にも個人差があります。例えば「ASDの傾向があります」と面接時に伝えても面接官はその特性をイメージすることは難しいのです。この場合自分の実状に限って「どういう困りごとで上手くできなかったか」「どういう業務が得意でどういう業務が苦手なのか」を具体的な実例を交えて伝えるとイメージが分かりやすく、また企業として必要な配慮も分かりやすくなります。
このように自身の特性への理解は重要になってきます。

業務を遂行できそうか

仕事をする上で「業務をこなせるか」は重要なポイントです。正確には「就職後上司、同僚から業務を教えてもらい、覚えてこなせるようになりそうか」ということです。アピールできる部分としては自分の能力スキル、特性に対して工夫してどのように業務をこなしたか、企業が求めていることと自分の能力スキルがマッチしているかということになります。就労移行支援事業所を利用している場合は、面接時にこれらを伝えることができるように支援者と相談し練習できればよいでしょう。

安定した就労ができるか

「安定した就労ができるか」も大事なポイントです。発達障害のある方の雇用において「職場定着　安定就労」が課題であり、雇用する企業はあなたに「長く働いていただけるか」を懸念しています。
安定した勤務ができるために良好な健康面をアピールできることはプラスになります。
反対に身体的にもメンタル的にも安定していないと欠勤を繰り返すことになり就労も不安定になります。その場合、調子を崩して欠勤をすることがあってもサポートをする支援機関がついていると企業も心強いので支援機関への登録しておくこともおすすめです。

就職前に発達障害に関して雇用先に伝えておくと良いこと

発達障害のある方が就労をする際に企業の人事担当者と労働環境や仕事内容などについてすり合わせをすることが大切です。すり合わせをおこなうことで雇用する企業もあなたも相互理解が深まり、困りごとを軽減することができて、仕事を進めるうえでスムーズになります。

ディーキャリアでは利用者と支援者でしっかり話をしながら「企業へ何をどのように伝えるか」要望を考えていきます。

発達障害の特性に合わせて企業に伝えて置くと良い点を例示しますので参考にしてください。

ASDの場合
・口頭のみの指示は苦手で図や表などを用いた指示を要望
・予定外の処理、柔軟な対応を求められるとパニックになりやすいので事前に変更を伝えて欲しい
・定型の業務を主とする仕事内容を希望する

ADHDの場合
・正確性や厳密さが必要な作業は苦手であると伝えておく
・ケアレスミスが多いので業務の後は同僚にチェックを得られるようにお願いする
・スケジュール管理が苦手なのでタスク管理ができるツールの活用の許可を求める

SLDの場合
・読み書き計算が苦手であるのでその障害特性に合わせて使用したい道具（タブレット等）の使用について伝える
・筆記のメモが苦手なことを伝え、メモはスマホ・タブレット・PCで取ることを要望する

まとめ

発達障害のある方の就職活動において就職活動を進めるうえで重要なことは、企業が求めていることを理解できているということです。
つまり企業が求めている人材はどのような人材か？（自分の特性を理解し、自分の得意不得意を企業に伝えることができるか？業務を遂行できそうか）を理解できているかということになります。
そして、もうひとつは安定して長く働くことができるかということになります。

就職活動をする上で大切なのは、自分だけで全てをおこなおうとしないことです。

ご家族などはもちろんのこと、あなたが頼れる支援機関もあります。

私たちディーキャリアでは、あなたの障害特性をどのように活かし、仕事を通じてなりたい自分になるための就労支援をしています。詳しい説明をご希望の方はぜひお問い合わせください。
また事業所の見学やプログラムの体験も無料で実施しておりますのでこちらも併せてご利用ください。

お待ちいたしております。

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