2023年11月16日

自己肯定感、自分で自分を褒めていますか？

就労移行支援事業所ディーキャリア梅田オフィスでは、発達障害や精神疾患のある方の就労に向けて、日々訓練やサポートをおこなっております。

発達障害や精神疾患のある方は、「自分で自分を褒めていますか？」という質問に対して自分のことを褒めるのが苦手と回答される方が多く、むしろ自分を責めてしまうという回答をされます。
なぜ発達障害のある方の多くが自分を褒めることに抵抗があり自己肯定感が下がってしまうのか？
また自分を褒めるということ（自分を肯定すること）にはどんなメリットがあるのかをお伝えしていこうと思います。

発達障害と自己肯定感の低さの関係

発達障害の方が自己肯定をすることが苦手な要因として、発達障害の特性と環境のミスマッチによる失敗体験や怒られた経験の多さが影響していると考えられます。
幼少期から「どうして周りに人と同じようにできないのか？」と言われ、「自分は他の人と同じようにできないダメな人間なんだ」と考えるようになってしまいます。
その経験が多いことで就労を目指す年齢になる頃には自信を無くしてしまっていることが多いです。

またこのような場合もあります。
考え方の癖（白黒思考など）があることから理想や目標が高くなってしまい、それが達成できない時に自己肯定感を下げるという場合です。

自己肯定感とは何か？

「自己肯定感」文字通り自分をありのまま受け入れて肯定するという意味です。
ある方に教えていただいたのですが、「できた自分を認めて褒めることは当たり前で、できなかった自分を認めて褒めることができる力が自己肯定感である」と。
失敗した時に自分を褒める。これは難しいことだと思いますが、できなかった自分に対して自分で自分を励まし、結果だけでなくそれまでの自分のやってきたことに目を向け「次がある、今度は成功する」と受け入れることができるかが自己肯定感を上げるということになります。
自分で自分を肯定できないと、どんどん自分を追い込んでしまい、そこから今度は失敗することへの恐怖心が大きくなり挑戦することができなくなってきます。
できなかったことや失敗したことにとらわれず、「精一杯取り組んだ」「頑張った」という事実に目を向けること、ここに自己肯定感があります。

自己肯定感を高めるメリット

「自分をありのまま受け入れて肯定する」ことが自己肯定感ですが、自己肯定感を高めるとどのようなメリットがあるのか紹介します。

①前向きになれる
自己肯定感を高めることで得られるメリットは、困難な状況や乗り越えるべき壁に直面しても立ち向かえるメンタルを得ることができることです。失敗やミスをしても自己肯定感を高めることができればそこから立ち直る力が生まれます。また次へのチャレンジ精神も出てきますし、行動そのものにも良い影響が出てきます。

②自分の軸が見えてくる
自己肯定感が低い方は、他者からの評価を気にすることが強い傾向があるので、自分本来の考えや意思で行動できなくなりがちです。他者の評価や周囲の目を気にせずありのままの自分を認めることで自分の軸となる考え方を持てるようになります。その結果自分の価値観に従って行動でききて目的や目標に近づきやすくなります。

③他者に寛容になれる
他者と自分の違いを冷静になって理解できると、他者の行動や考え方、価値観を柔軟に受け入れることができるようになります。それにより自分と他者は違うからこそいろいろな意見や考え方があり、人とは違う自分を深く理解できます。それにより他者に対して寛容な心になれることもメリットです。他者と意見が異なり対立する場面でも感情が乱されることなく良好な人間関係を構築することができます。

次に自己肯定感を高めるためのおすすめの方法を紹介します。