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アサーティブコミュニケーションを知ればお得です‼

アサーティブコミュニケーションとは

突然ですが、
何気なく発した言葉で、相手とトラブルになったことはありませんか?このような時に自他ともに尊重したコミュニケーションの方法を身につけることは、より良い人間関係を構築するのに役立ちます。

アサーティブを直訳すると「断言する」「はっきり自己主張する」などという意味になります。
アサーティブコミュニケーションは、自分の意見だけを一方的に伝えるという方法ではありません。
相手も自分も尊重することで、意見が対立していたとしてもお互いが納得できる結論を導き出すことを目指しています。

そもそもコミュニケーションに対する考え方として重要なことは、敢えて社交的に振る舞ったり、苦手な人に苦手意識をもたないようにするということではなく、本当に必要なことや伝えたいことを適切に伝えられることです。

アサーティブコミュニケーションは相手の考えを優先し過ぎたり、自分の考えを伝えることで頭がいっぱいになってしまったり、自己表現に関して悩んでいる時に役に立つスキルです。

このアサーティブコミュニケーションのスキルを知ることで自分の考えを適切な形で表現し、相手が伝えたいことを理解することで円滑な意思疎通や周囲と良い関係を築くことが出来るようになります。

アサーティブコミュニケーションが重要視されている理由や大事なポイントについて説明します。

自己表現のタイプ

人間関係の持ち方には、他者および自分を尊重しているか、していないかという点でいくつかのタイプに分かれます。

①攻撃的(アグレッシブ)
アグレッシブなコミュニケーションは攻撃的な自己表現スタイルになります。
相手よりも自分を優先したコミュニケーションとなり、考えや意見が相手と異なると感情的になり、一方的に自分の主張を押し通そうとする傾向があります。相手への配慮が足りていないことで相手へ良い印象を与えることが少なく、信頼関係の構築が難しい傾向があります。

②非主張的(ノンアサーティブ)
自分よりも相手を優先したコミュニケーションとなり相手の意見を尊重しすぎるあまり、受け身になってしまいます。周囲の目や評価を気にし過ぎることで自己表現を恐れ、自分の意見や感情を軽んじてしまいます。そして、不安や不満を抱えてしまうことでストレスをため込んでしまう傾向にあります。

③作為的
自分にも相手にも誠実さがない自己表現であり、自分も相手も尊重していないという自己表現スタイルになります。

④アサーティブ
自分のことも考えるが、相手のことにも配慮している、自分も相手も尊重する自己表現スタイル。

自分中心でもなく相手中心でもない、目の前の問題解決を考えて誠実に振る舞うのがアサーティブな表現になります。
必要な事は自己満足な表現スタイルでなく、問題解決の方向に向いている態度になります。
これらの自己表現のスタイルは1つだけに当てはまるものではありませんし、状況によって使い分けたり、あえてそのようなコミュニケーションを取る必要な場面も出てきます。
人間関係が1つのパターンに固執してしまうと対等な人間関係性を築くことが難しくなってしまいます。
より良い人間関係を構築するためには、自分の陥りやすい自己表現スタイルに気付き、そのパターンを踏まえて適切なコミュニケーションの方法を身につけていくことが大切です。

アサーティブな会話のスタイル

アサーティブは「自分が言いたいことを言う」コミュニケーションではなく、本当に自分が伝えたいことや大切なメッセージを具体的に分かりやすく伝えながらその上で相手と会話をしながら、一緒に問題解決をしていくコミュニケーションスタイルです。

1つ会話に例を挙げてみます。

~同僚にお願いしている資料が、期日を過ぎても完了しておらず、それに対して促す場合~

Aさん:「お願いしていた資料の期限がきていますが、まだ完了しておりません。それがないとスケジュールが遅れてしまいます」
「今何か別の仕事を対応されていますか」「それは優先度は高いものでしょうか」

Bさん:「今は〇〇の仕事を依頼されていて、それに取り組んでいます」

Aさん:「私も途中で進捗具合を確認するべきでした。お願いした資料は明日の会議で必要になりますのでこの資料作成を優先していただけないでしょうか?」

この会話のようにアサーティブは自己主張の為のスキルではありますが、話を一方通行にするのではなく、相手と会話のキャッチボールをすることになります。
自分の言いたいことを大切にした上で、相手の事を思いやりつつ、やりとりします。

アサーティブコミュニケーションの重要な4つの柱

アサーティブコミュニケーションを実践する上で4つの柱を紹介します。
その4つの柱は「誠実」「率直」「対等」「自己責任」になります。

誠実

自分自身に対して正直になり、相手に対しても誠実に向き合う
相手への尊重を示す誠実な態度と言葉が大切です。

率直

気持ちや意見、要求などを相手が理解できる形、そして具体的に伝える
自分の感情を、自分はどう思うのかをアイメッセージ(私はこう思う)で伝えることが大切です。

対等

相手を見下したり、反対に自分を卑下したりしない
自分の状況や気持ちを伝えながら、相手を否定しないように伝えることが大切です。

自己責任

自分の行動によっておこる結果に責任を持つこと

自分が相手に言ったこと、もしくは言わなかったこと(言いたいけれど言えなかったこと)は
全て自己責任となります。
相手にうまく伝わらず、悪い結果や思い通りでない結果が起きた、という事実を受け止め、
その上で、相手に伝わるように、誠実に伝え続けるのか、精いっぱい伝えようとしたが、伝わらなかったことを押し付けたりせず、いったん伝えることをあきらめるのかそれは、自分の責任において判断することである、という意味になります。

問題解決のためのアサーティブな方法

話し合いや課題を達成したりする場におけるアサーションのことを問題解決のためのアサーションといいます。これは表現に困った場合にも使えます。
ステップを踏んで説明することが必要になります。その為に活用できる方法を紹介します。

DESC法の活用

D=describe(描写する) 問題にしようとしている現状や相手の状況について客観的・具体的に描写する

E=express(表現する) その問題に対する「自分の気持ち」を表現したり説明したりする

S=specify(特定の提案をする) 問題解決のための解決策、妥協案などを提案する

C=choose(選択する) 結論を示す、提案に対する代案を示す

ぞれぞれの頭文字を取ってDESC法と呼んでいます。
例としてある状況のセリフをみてみます。

【会議開始から2時間経過して集中力が切れてきているので、何か対策をしなければならない状況】

D:会議を開始してから2時間たっていますが、まだ休憩時間を取っていません。
E:会議をこのまま続けても良いでしょうが、集中出来なくなってきました。
S:10分の休憩を取りたいのですが、今とってもよろしいでしょうか?
C:もしくはこのまま続けて次の議題の前に15分の休憩を取るのはいかがでしょうか?

ここで大切な事は
まずDは誰が見ても事実であるということです。つまり共通認識になります。
Eに関してはDで描写したことに対して主観的な意見を伝えます。この場合は2時間会議が継続している状況で集中出来ないという自身の状態を伝えています。「自分は~思う」ということを伝えることになります。これはアイ(I)メッセージとも言います。
Sは提案になります。相手にこうしてくださいという命令ではないことが大切です。
Cは相手から「はい」「いいえ」というどちらの反応も予測して自身の行動選択を考えておくことが重要です。この場合休憩時間がとれなかったという時に自身の思いが伝わらなかったとしても、それは伝わらなかったことに「自分が責任を持つ」という考え方がアサーティブコミュニケーションが出来ているということになります。

アサーティブコミュニケーションはDESC方が習慣化されたものといわれています。
日常会話の中で、表現に困った時や複雑なことを決めたりするときはDESC法は有効なので試してみてください。

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