2023年12月06日

【利用者ブログ】「雑談とは」を考える

皆様こんにちは、ディーキャリア梅田オフィス利用者のSです。

今日は「雑談とは」について話してみたいと思います。
最後までお付き合いいただければ幸いです。

序章

私は雑談が苦手だった。
しかし、今はディーキャリア梅田オフィスでのお昼休みに楽しく他の利用者の方たちと話をしている。
こんな私は、幼い時から雑談が苦手だった。雑談の話し方もわからなかったこともあるが、そもそも雑談するという意味もわからなかった。
時間が経ち、私自身も成長していく中で「雑談」の意味を考え、方法を学び、今では気楽に会話ができるようになった。
その成長の過程で得た、私の知見を今回話してみようと思う。

雑談の意味

まず雑談はいったい何のためにおこなうか、その目的の一つを述べてみたい。
雑談の目的は多岐に渡るが、その中でも重要な目的の一つに「コミュニティの確認」がある。
これは雑談を手段として、雑談を交わす相手同士（例えば私とあなた）がいったいどのコミュニティに所属しているのかを確認しあう行為である。

社会で生きている人、つまり私達にとって、自身がどこのコミュニティに所属しているかは必要な情報である。詳しく言い換えればどこに「私が頼ることができる人が存在しているか」「私はどこのコミュニティにいるのか」「あなたは私が頼ることが可能な人間か」は生存において必要不可欠な情報の一つであるということになる。
そして、これらの必要な情報のやりとりを暗黙のうちに私たちは雑談の中でおこなっているのである。
これらは雑談の一側面を照らしたものに過ぎない。
しかしこれらの目的を念頭に置けば、雑談という曖昧な行為も行いやすいものになるであろう。

無難な雑談とは

これらの仮説があるとした上で、「コミュニティの確認」という目的を達しやすい雑談とはどのようなものだろうか？それは２点ある。

まず一つ目は「中身のない」二つ目は「無難である」の２点である。

一つ目の「中身がない」とはなんだろうか。ここで「会話は言葉のキャッチボールである」という言葉を紹介したい。
この言葉は、会話は言葉をキャッチボールのように交互に交わすことからと推測される。
雑談とはそのキャッボールという行為に主軸を置いていない会話ということになる。

雑談において、会話はあくまで道具として「なされる」ものである。
主体的に「する」ではなく、「なされる会話」である雑談には交わされるボール（会話の内容）は軽いものが好まれる。今日の天気や趣味のことなど「中身のない」ボールが好まれる。

例外はたくさんあるが、ここでは「コミュニティの確認」という目的に沿った会話のためのボールを考えていきたい。
「コミュニティの確認」という私とあなたがどこにいるかを確認するのは、会話の中身ではなく身体の動きや目線のあり方などの非言語情報である。
「何を話したか」という会話の中身でなく、「何をしたか」という非言語情報がこの行為の要なのだ。それらの情報を集めやすくするため、ボールは適度に軽く中身はない方が良い。それが雑談において「中身がない」方が会話がスムーズに進みやすい理由である。

二つ目は「無難である」こと。雑談をする「私」を好意的に見せる方法として、異端な行動は避けた方がおこないやすい。特別な行動を取ることが効果的ではないかと思うが特別と異端は紙一重である。目立ちやすい行動は非難を受けやすくなる可能性が高いということである。
特別な行動一つで印象を与えるのではなく、無難な受け答えの積み重ねで印象を与え、そこから信頼を得るのである。
さらに無難な受け答えといえども、そこに人の個性は如実に明らかになる。
なぜなら「無難」という意味も個々人によって異なるからである。
「無難である受け答え」、つまり相手を害することのない受け答えを積み重ねていくことこそが信頼を得ることであり、「私のコミュニティ」を築く近道に繋がるのである。

まとめ

社会を通して、他者から見られている「私」を得る。その方法の一つに雑談がある。
むろん社会に属する方法は雑談の他に多数ある。自分は雑談が得意ではないから他の方法で社会に属するという声もあるだろう。しかし、社会に属する方法を一つしか持っていない状態は、それが永久のものだと保障されていない限りは危険である。
ゆえに社会的生物である私たちにとって雑談を行うことは大切な事なのである。

最後まで読んでいただきありがとうございました。