発達障害(ADHD/ASD)メモが取れない?原因と克服方法
こんにちは、ディーキャリア梅田オフィスです。
発達障害のある方はメモが苦手なことが多いです。
でもそれは脳の機能の問題であり、トレーニングや対策でカバーすることが可能です。
この記事では原因と克服方法についてご紹介したいと思います。
そもそもメモは何のために取るのでしょうか?
それは、仕事を覚えるためであったり、指示された内容を間違えないようにするためです。
メモが取れないと仕事でミスに繋がり怒られてしまう経験もあるのではないでしょうか?
そんな方は、この記事を読んでメモを取るスキルを向上させましょう!
※「メモのトレーニングを始める前に」の項目は必ず読んでください!
原因を知る
メモが取れない原因には以下のような「発達障害の特性」が関係しています。
・脳のワーキングメモリが少ない
・聞くと書くといった同時作業の難しさ
・そもそもメモの習慣がない
《ワーキングメモリが少ない》
ワーキングメモリとは、何か作業をする時に「必要な情報を処理したり、一時的覚えておく力」のことです。
聞いた話を頭の中で理解をしたり整理をしたり、覚えておくことが難しく、メモを書くときに何を書けばいいのかわからなくなってしまいます。
また、せっかく処理をして覚えておけても、話が長くなると次の処理が必要になり、フリーズしたり、前の記憶が上書きされてしまいます。
《同時作業の難しさ》
発達障害の特性で、同時作業の難しさというものがあります。
シングルタスクが得意な発達障害の方にとってメモを取る作業というのは
耳で聞き、頭で処理をしつつ、書き出す、と3つもの作業を同時にすることになってしまいます。
《メモの習慣がない》
社会人になりたての頃に多いのが、メモの習慣がなく「やり方がわからない」といったことが原因となることもあります。
学生の頃は黒板にまとめられた要点(大切なポイント)や説明を写すだけでしたが、メモは自分で考えて必要な個所を選ぶ必要があります。
発達障害の方は他の人がやっていることを“見よう見まね”でおこない、習得することが苦手です。
周りがトレーニングなしでやっていることも、トレーニングをおこない習慣づけすることで自分の力(スキル)にする必要があります。
メモが苦手な人の対策
まず一つ目の対策として、とても有効なのは『確認』をするということです。
メモが苦手な割に、「聞き直すこと」や「この内容であっているか」といった確認をしない人がいます。
相手は確認されない=メモがバッチリで自信がある と認識します。
しかし、メモがうまくとれておらずミスをしてしまうと当然「必要な確認」を怠ったと判断され怒られてしまいます。
《POINT》自分の聞き取れたことが正しいという思い込みはNG!
「自分の聞き取りは不十分かもしれないので確認しておこう!」の習慣をつけましょう。
また、1つの作業に集中するという対策も有効です。
まず聞くという作業に集中します。聞いているからといって何もしないのはNGです。いつでも書ける準備をし、ペンを持つなど相手に「メモを取るつもりがある」という姿勢を見せましょう。
次に、話の途中であっても覚えきれなさそうだと感じたら「ここまでを一度整理させてください。」と申し出て書くという作業に集中しましょう。
書き終わったら「ありがとうございます。続きをお願いします。」と伝えることも忘れずに!
自分の特性を理解し、どうすることが一番自分の能力が発揮できるかを知ることが大切です。
中には記憶力が高すぎてメモを取る必要がない方もいます。
ただし、記憶力があるからとメモを取る姿勢を見せないことは、相手が「メモ取ってないけど大丈夫?」と不安になったり、場合によっては失礼になることもあるので注意が必要です。
メモのトレーニングを始める前に
メモを取る上で一番重要なことは何か。
それは『話を理解しているか』です。
脳で記憶し続けることができないとその情報は消えてしまいますよね?
メモとは、書き出すことで情報が消えてしまうのを防ぐ目的があります。
しかしよくあるのが、とりあえず一生懸命メモを取るものの、後で読み返しても何を書いているのかわからない…というパターンです。
これはメモを取ることが優先になり、話を理解していないため起こる現象です。
メモを取るのはあくまでも「理解した内容(情報)を忘れないために書き出す」のだと理解しましょう。
メモは聞く・書くのほかに、もう一つ脳を使う必要があります。
それは聞いた話を整理し『要約』するということです。
つまり話の中から『大切な部分』がどれかを判別しなければなりません。
トレーニング方法
トレーニングを分けておこなうことで、自分がどの部分の作業が苦手なのかを知ることができます。
《聞くトレーニング》
自分のワーキングメモリはどれくらいなのかを知るためにも、どれくらいの話の長さであれば聞き取れるのかや、どんな時に混乱してしまうのかを知りましょう。
また傾聴のトレーニングにもある「相手の話を繰り返して」相槌をおこなうことも脳へ記憶させるのに有効です。
《書くトレーニング》
話を聞き、一言一句すべてメモを取るのではなく、重要な単語やキーワード、日付や数字などを書き出すトレーニングです。
《要約のトレーニング》
一度相手の話を最後まで聞き、つまり何を伝えたかったのか、この話は全体的にどんな話だったのかを考えるトレーニングです。
《メモの最終トレーニング》
まず、相手に話をしてもらいます。しっかり聞いて理解しましょう。
話が終わったら復唱確認をして「自分がこの話をどう理解したか」を伝えます。
聞き洩らしや相手との齟齬がなければ、その理解した内容をメモに書き写します。
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まとめ
《メモを取るための流れ》
まず話を理解する(聞く)
↓
要約する(大事な部分を抽出する)
↓
メモに記録する(書く)
なぜメモが取れないのかは発達障害といっても人それぞれ違います。
自分の特性を知り、自分に合ったトレーニングを行うことでメモを取る力をつけることが可能です。
ディーキャリア梅田オフィスでは日々の訓練の中で、メモを取るトレーニングも随時おこなっています。
働き始める前に、メモを取る力をはじめ、様々なスキルを手にいれてみませんか?
また、メモの難しさに加え、電話での聞き取りが特に苦手という方も非常に多いです。
ディーキャリア梅田オフィスでは電話応対の訓練もおこなっていますが、どうしても苦手だという方の場合、障害を開示して働くことも一つの方法です。
自分の特性に合わせて働き方、働く場、仕事内容を見直すことも大切です。
ぜひ一度ご相談ください。
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