情報化社会と発達障害
おはようございます。ディーキャリア所沢オフィスのピア支援員のKです。
ここ十数年で日本はインターネットの普及によって情報化社会となり、さまざまなことが効率的におこなえるようになりました。例えばデータのやり取りもお互いのスマホがあればスムーズにおこなえるようになり、わざわざ書類を郵送して届くまで待つという必要もなくなりました。こうした技術革新は日常生活や仕事に多大な影響をもたらしてくれますが、一方で効率化されたことによってそれに適応する必要も出てきています。

情報化社会はマルチタスクになりやすい
さまざまなことが便利になる世の中ですが、効率化されることでより多くのことを処理しなければならないという問題があります。例えばデータのやり取りだけ見ても、昔であれば“書類を郵送する”こと自体が仕事としてありましたが、今ではメールやチャットツールなどで簡単かつ迅速に終わらせることができます。これにより、浮いた時間で別の業務に従事することができますが、これは言い換えるならマルチタスクな環境になりやすいことを現しています。
今まで時間をかけて取り組んでいたことが、誰がやっても簡単にすぐにできるようになったとなると、同じ時間働いたとしても業務の密度が異なります。つまりそれだけ多くのことを処理しなければならないため、マルチタスクになりやすいのです。こういった環境はADHD(注意欠如・多動性障害)の特性上、対応することが難しいです。そのため、便利になるとそれに適応する能力も求められるようになります。
情報の取捨選択も必要になっている
情報伝達が速くなっていることから、情報の取捨選択能力というのも問われるようになっています。最近ではSNSや動画サイトなど、メディア以外に個人からも情報を発信できるようになったため、ネットの世界は情報だらけです。中にはデマを拡散しようとする人もいれば過激な発信をする人もいるため、情報の取捨選択は必須の能力となりつつあります。特に発達障害の特性上、目に映るものに意識が向きやすいため、たくさんの情報を日頃から見続けることで常に脳が疲れている状態にもなりかねません。他にも情報を真に受けてしまったり、メンタルがやられてしまう場合もあるため、こういったコンテンツとは付き合い方が非常に重要となります。
情報化社会の発展により便利になる一方でこれらの課題もあるのが事実です。これらに対応していくには工夫する必要があります。
対処①負荷が低いタスクを用意しておく

1つ1つのタスクの濃度が高くなっている現代において、あえて負荷が低いタスクを用意しておくことが効果的です。こうすることで、仕事全体で見た時のタスクの濃度を緩和することができます。特にアナログな業務は手間がかかりますが、負荷はそこまでかからないことが多いため、アナログな業務を間に入れることがオススメです。例えば封筒の宛名書きやプリンターの用紙・トナーの詰め替えなど、誰かがやらないといけないけれど手間だけはかかるといった業務が多いです。そのため、こういった業務に率先して取り組むことで、自身のセルフケアになる他、周囲の人からも雑務を引き受けてくれるという良い印象を残すことができます。
対処②スケジュール管理を徹底する

自身のタスク量やキャパを把握するためにもスケジュール管理は大切です。仕事をしている間は仕事モードがONになっているため、なんでもかんでも引き受けてしまいがちです。しかし、常に全力で仕事に取り組んでいると長く続かない可能性もあります。そうならないためにも、スケジュール管理をし、自身のキャパを超えないよう調整する必要があります。
スケジュール管理をする際にはなるべく可視化することが大切です。タスクを可視化することで、物理的にこれ以上はタスクを引き受けられないということが明確になるためです。また、スケジュールは紙媒体でも良いですが、電子化したものの方が時間や手間もかからないためオススメです。

例えばこのようにExcelで業務を可視化することでいつまでにどれくらいのタスクがあるのかが一発で把握できるようになります。この場合だとタスクB,D,Eが週末に集中しているので、期日に余裕があるタスクCを週の前半のうちにやっておくと良いことが分かります。タスクBもなるべく早く片付けておきたいので、タスクA,Cを4日までに終わらせて5日からタスクBに着手しようといったように、タスクを可視化できるだけでもかなり具体的に計画を立てることができます。
自分で字を書く方が頭に入りやすい場合は紙媒体でよいですが、そもそも書類の管理が苦手だったり、手書きだとごちゃごちゃしてしまう場合には電子媒体がオススメです。自身に向いているやり方を選んでみましょう。どちらの媒体を選んだとしても、形に残っているため、振り返った際には自身の実績として達成感を得ることができます。
対処③ネットの情報は話半分に

今やスマホは誰もが持っている必需品となっており、そこから受け取れる情報は無限に存在します。便利なことには間違いありませんが、その反面、不必要な情報も大量に取り入れてしまうのも避けられません。例えば自分が好きな趣味についてネットサーフィンしていても、それに対する悪口や低い評価のレビューなどが目に留まってしまい、ネガティブな気持ちになってしまうこともあります。特にネットの世界では、匿名で情報を発信できる機会が多いゆえに過激な表現になりがちです。
こういった内容は話半分に受け止めることが大事です。ネットの普及によって様々な情報が見れるようになりましたが、その情報発信者の意図までは見えません。
また、感じ方は人それぞれですので、その人が感じたことが100%自分に当てはまるということもありません。そのため、他者の意見として“こういった意見もあるんだな”と参考程度に留め、鵜呑みにしないようにしましょう。
それ以外にもそもそもネットの情報から離れることも手段の1つです。過激な意見やネガティブな意見は見ている側にマイナスな影響を与えることが多くあります。さらにこういった意見をまとめた動画も最近では多く出回っており、無意識のうちにネガティブな情報に接してしまう機会がとても増えています。そのため、思い切ってネットの情報を遮断してしまうのも有効な方法です。 どんなに便利なものであっても、使い方次第によってはプラスにもマイナスにもなります。正しい使い方で程よい距離を保ち、自身にとってプラスの効果を最大化することを意識してみましょう。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフイス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet
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