【利用者ブログ】障害者雇用の就活とは
おはようございます。ディーキャリア所沢オフィスです。
今回は就職先が決まった利用者に、就職活動全般を記事としてまとめていただきましたので、ご紹介します。
皆さんこんにちは。ディーキャリア所沢オフィスの卒業生Bです。
本日は、就労移行支援事業所を通じての就職活動体験談をお話しします。
『一般就労と障害者就労の違い』
障害者が就労する場合、一般就労をクローズ就労、障害者就労をオープン就労と呼びますが、実際にはどのような違いがあるのかご存じですか?
ここでは、私なりの違いをご紹介いたします。
まず一般就労は、障害の有無関係なく、健常者と同じ扱いで会社に勤めることを言います。
一方で、障害者就労は、障害者手帳の交付を受けた人が利用でき、障害者採用をおこなっている会社が、各それぞれの障害者の特性や人柄を考慮して、面接時などに『合理的配慮』を確認したうえで採用することです。
『合理的配慮とは?』
合理的配慮とは、さまざまな障害特性に必要を求められることを、事前に企業側が本人に確認したうえでおこなう配慮事項です。
(例) ①車いすのスロープや段差への配慮 ②聴覚障害者のための筆談や手話
③騒がしい所が苦手な方のイヤホン使用 ④特性に合わせた休憩時間の配慮 など
私自身は、これまで勤務してきた会社は全て一般就労でした。
そして、ディーキャリア所沢オフィスに通う直前に障害者手帳を取得した私にとって、
『障害者就労』『合理的配慮』という言葉は初めて聞く言葉で、考えたこともありませんでした。
『求人検索、条件の絞り込み』
一般就労と障害者就労の違いがわかると、実際に自分がどちらの求人で就職活動するのかを考えます。
ここでは、私が考える、障害者求人を探す上での注意点をお話しします。
一般求人を探す上で求人検索をおこなう際は、ある程度の自分が求める求人条件の絞り込み
(職種、業種、勤務地、給与、賞与、事業内容、勤務時間など)をおこなっても、良い求人が見つかる可能性はあります。
しかし、障害者求人を探す際には一般求人のようにはいきません。
私の体験では、障害者求人検索をおこなう画面上で、上記にお話しした職種や業種、賞与ありなどの絞り込みをすると、たちまち求人検索結果は『0件』と表示されます。
『給与、賞与などだけで決めない』
先ほどお話しした通り、自分の求めるもの全てを求人条件に入れてしまうと、条件に沿った求人はなかなか見つけることができません。
例えば、わかりやすく言うと、自分が求める職種や業種ではないけど『給与、賞与が高い』から良い会社だと決めつけてしまい、実際に就職した人は、早期に退職する可能性が高くなる傾向があります。
私の場合、求人検索をする際に設定する自分の条件を、『絶対あったほうが良いもの』と、『あったほうが良いけど、絶対ではないもの』に分けておこなうことで、求人結果『0件』だったものを5件~10件に伸ばすことができました。
『こだわり』
次に、『こだわり』についてお話します。
私は、自分の従事したことのある仕事、所有している資格を活かせる仕事なら、新しい所に就職してもそれほど困難なく、自信をもって働けるといった想いが強い傾向があったため、就職活動で求人検索をおこなう際も、毎回職種や業種は変わりませんでした。
就職、退職を繰り返すうち、職種や業種を変えて求人検索をおこなっても、実際の働くイメージがなく、結局職種や業種は同じものに戻ってしまっていました。
しかし、私は今回全く違う職種、業種の会社にチャレンジすることになりました。
それは、ディーキャリアから学んだ『固執しすぎないこと』『視野を広げること』でした。
上記のようにこだわりが強いと、同じような職種や業種となってしまい、同じ系列に就職し、退職するといった流れを繰り返してしまう可能性があります。
そこで今回私は、思い切って視野を広げ、全く新しい会社の内定を頂くことができました。
誰しも、新しいことにチャレンジすることは大変なことで、勇気がいります。
しかし、こだわりを持ち続けて同じ失敗を繰り返すより、新しいことにチャレンジして、新しい自分を見つけていくことも大事だと考えて行動できたことで、内定を勝ち取れたと思います。
『企業見学』
求人検索をおこない、自分が働きたい会社のイメージがわかってきたら、自分に合った会社の企業見学に参加すると、実際に働いている人の声を聴けたり、働いている場所の見学ができます。
実際に自分で確認し、企業担当者さんに質問できたりする場を設けていただけるので、就職に対するイメージが大きくなります。
私は、企業見学には積極的に参加することをお勧めします。
『企業実習』
企業見学を終えて、そこが自分に合った会社だと思ったら、今度は企業実習に参加することをお勧めします。
企業実習は、企業見学と違い、そこの会社で一定期間、実際に働くことができます。
また、実習では、今までディーキャリアで学んだビジネスマナーや傾聴技術などを使って
実際に自分に合っている仕事なのか、会社内の人間関係や、雰囲気を体験できます。
実際に私は、実習を通じて経験のない仕事へのチャレンジを決めることができ、内定をいただくことができました。
企業見学では味わうことのできないことを、実習では経験できるので、皆さんも新しい自分を発見できるかもしれません。
ぜひ積極的に企業実習に参加してみてください。
『最後に、就職活動をする皆さんへ』
『就職』って言葉は簡単に言いますが、実際には多くの困難があります。
『学生』と『社会人』の違いは、大きく言うと、『お金を払って通う学校』と『働いてお金をいただく立場になる』というような、『払う側』から、『もらう側』になるといった違いが出てきます。
お金をいただく立場になると、社会人についてくるのが『責任』です。
学生時代には許されていたものが、社会に出ると許されなくなるものが大きくなってきます。
ですので、『就職活動』で大切なものは、前に記した通り、簡単に『給料や賞与が高いから』といった理由で就職先を考えるのではなく、本当に自分がやりたい仕事、自分が長く続けられそうな仕事探しをしてください。
簡単にできることではありませんが、ディーキャリアで培った自己理解を始めとした数多くの訓練をしっかり活かすことで、自分に合った仕事探しの力になってくれるはずです。
もしもわからなくなったり、不安ごとなどが発生したら、ディーキャリアのスタッフに相談してみてください。ディーキャリアのスタッフは、私たちのことを理解してくれているので、一人で悩むよりは100倍力になってくれます。
安易に就職先を決めて失敗せずに、自分自身をしっかりと見つめなおして、より良い就職先を見つけることができるように応援しています。
就職活動は大変ですが、頑張ってください。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフイス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet
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