発達障害は質問が苦手?質問をするための工夫
おはようございます。ディーキャリア所沢オフィスのピア支援員のKです。
皆さんは自分から自発的に質問することは得意ですか?発達障害を持つ人の中には質問をすることが苦手な方も多くいらっしゃいます。どうして質問が苦手なのか?どうしたら質問できるようになるのか?ピアスタッフの視点からお伝えしていきたいと思います。
質問が苦手な理由
質問が苦手な理由は人によってさまざまですが、過去に叱責を受けた経験によるトラウマや質問していいタイミングが分からないといったケースが多くあります。例えば、「分からないことがあったらいつでも質問してね」と上司の方が親切に接してくれたとします。その際、ASDの特性上、言葉の意味をそのまま受け取ってしまい、「いつでも質問していいんだ!」という認識なることがあります。そのため、上司が取込中の際に割り込んで質問してしまい、叱責されるといったケースも珍しくありません。また、逆に上司の様子を伺いすぎるあまり、いつまで経っても質問することができないケースもあります。これは、ADHDの特性による空気を読むことが難しいということが関係しており、「いつ話しかけていいの?」と躊躇してしまい、結果的に質問できない状態が長く続いてしまいます。
質問できるようにするためには?
質問をする際には複数のステップに分けて意識するポイントを整理しましょう。
①質問内容をまとめる
まず、質問する前には必ず質問内容をまとめましょう。頭の中でまとめることが難しければ紙に書き出しましょう。質問内容がまとまっていないと、必要以上に相手の時間を奪ってしまいます。質問するときは最初に何を聞きたいのかを明確にし、そこから逆算して、現在こういう状態だからこうしたいというプロセスを踏んで質問内容をまとめましょう。いざ質問する際に言葉が詰まってしまったり、話す内容が抜けてしまう心配がある場合には、自分が話す内容を一言一句そのまま紙に書き出して音読するといった工夫も有効です。
②声をかけるとき
質問する際にはまず相手が取込中でないことを確認します。相手が取込中の場合は、後回しにしましょう。どうしても急がなければならない場合は、「お取込み中のところ失礼します」と一言声をかけるか、書置きを残すといった工夫をしましょう。急ぎでないときであっても、「〇〇さん、すみません、今よろしいでしょうか」と枕言葉を遣って話を切り出しましょう。いきなり本題から伝えてしまうと、相手の話す準備が整っていないため、相手がびっくりしてしまい、失礼になってしまいます。必ず枕言葉は添えるようにしましょう。
枕言葉の必要性についてはこちらの記事をぜひ参考にしてください→枕言葉の必要性
③質問に対応してもらったら必ず感謝をする
相手に質問対応してもらった際には必ず「ありがとうございました。」とお礼を伝えましょう。いつでも質問していいとはいえ、相手に対応してもらったことに感謝を伝えることは仕事を円滑に進めるうえで大切ですし、相手からの印象も良くなります。相手は自分の質問のために時間を割いてくれたのですから、しっかりとお礼は伝えましょう。
合理的配慮として予め伝えておくこともあり
特性上、不安や心配になりやすく、質問の回数がどうしても多くなってしまうことがあります。どれだけ事前に質問内容をまとめたとしても後から質問したい内容が出てきてしまい、何度も質問してしまうことがあります。そういった場合、事前に会社側に合理的配慮として、不安や心配が強いため、質問の頻度が多くなってしまう旨を予め伝えておくとスムーズになるでしょう。予め伝えることで、職場の人たちに理解してもらえるといった安心感を得ることができます。一方で、職場の人たちからも事前にそういった配慮事項が明確に示されると対処がしやすいです。
合理的配慮に関する記事はこちら→合理的配慮はどこまで可能?
最後に 質問するということは一見簡単なように見えますが、実は意識しなければならないことや、その場で臨機応変な対応が求められることがあるため、難しいことでもあります。しかし、1番大事なのは上手くできなくても自分なりに工夫して挑戦する姿勢です。自分から質問するというアクションを起こすことが大切です。自分が困っている様子を相手に悟ってもらい、声をかけてもらうことを期待して待つということはNGです。少し勇気はいりますが、完璧にできなくてもいいので、上記のお伝えした点を少しずつ実践し、自分から発信していけるようにチャレンジしていきましょう。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフイス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet
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