発達障害のある方がSNSでどのようなトラブルに巻き込まれる危険性があるか【利用者ブログ】
おはようございます。ディーキャリア所沢オフィスです。
SNSにはさまざまなプラットフォームがあり、使用はとても簡単ですが、トラブルも増えています。発達障害のある方に向けて、SNSを利用する際に注意したいポイントなどを利用者Hさんの視点でまとめていただきましたので、ご紹介します。
はじめに
発達障害のある人がSNSを使うと、どういうトラブルに巻き込まれるかということについて考えました。発達障害を伴わない人でもトラブルに巻き込まれる現代のSNS。発達障害のある人(=考え方に特性を持つ人)がSNSを使うとどう巻き込まれるかを複数の事例と防止・予防策、最後に私の個人の意見を通して発達障害のある人はそもそも使用を控えるべきかを書いていきたいと思います。
「事例:ネットで知り合った友人の影響で会社に行けなくなったケース」=発達障害の娘(22歳)を抱えるAさんの場合
コロナ前の春、Aさんの娘が特例子会社(障害を抱える方を積極的に雇用し、長期雇用を図るために設立された会社)に就職しました。2020年にコロナが流行り、Aさんの娘は自宅待機を命じられていました。そこで娘は自宅待機で空いた時間をSNSに使いのめりこんでいきました。このころから、娘のSNS上でギスギスした書き込みが増えてきて、周りから影響の受けやすい娘はストレスを感じておりました。ただ、娘はSNSを辞める事ができずにいました。Aさんの娘が体調を崩すようになり仕事を休むようになりました。不調の原因はSNS上のトラブルでした。SNSで知り合った共通の趣味で知り合った知り合いから、頻繁に連絡が来るようになり、頻繫なメールや出勤前日の長電話で娘は少しずつ負担になりました。
最終的には、ジョブコーチの勧めにより会社を6カ月休職することになりました。娘が立ち直れるようにいろいろと手を尽くしましたがAさんも娘も、心身共に疲れ果ててしまい、基幹相談支援員に助けを求めました。その後Aさんの娘は、体調を取り戻し親元を離れグループホーム(障害や特性をもつ人が、支援員の管理の元に生活が出来る施設)に入所しました。勤めていた会社も辞めることなく職場を復帰することになり、以前と同じ環境で過ごすことができるようになりました。
原文引用元:https://h-navi.jp/column/article/35028345
どうして発達障害のある人がSNSでトラブルに巻き込まれやすいか?
上の事例を挙げて発達障害の人はSNSでトラブルになったり、SNSが原因で体調を崩しやすくなるのか私なりに3つ理由をまとめてみました。
1.夢中になりやすく、はまりやすい。
発達障害のある人は、物事に夢中になりやすくはまりやすい傾向にあります。そもそも発達障害のある人は他の人に比べ、考え方に偏りがあります。
ここからは私の意見が少し入ります。発達障害のある人は一般的な物事にあまり興味がない代わりに自分の興味がある分野に、とてものめり込む人が多い傾向があります(実際に私がそうです)。
物事にのめり込みやすい性格上とSNSの相性が良く、SNSのやりとりを長時間使用します。その結果として生活に悪影響を及ぼし、日常生活や仕事に支障が出てきます。
2.共感性の高さ、正義感が強い。
発達障害のある人は優しい人が多いです。私の利用している支援事業所でも優しい人が多く人に気を使える人が多いです。私の個人の見解ですが、人生で自分の特性上で嫌な経験した人が多い為だと思います。その共感性の高さから、見返りなしで手助けする人が多いです。
SNSでは共感性の高さや正義感の強さから、困っている人を助けます。
その結果、自分の体力を超えてかばってしまい仕事に支障がでてしまうパターンが多いです。
友人が仕事で悩んでしまい、私に毎日電話をかけてきます。その友人の悩みは深夜まで続くことがあり、私自身のメンタルも擦り減ってしまいます。
その結果、自分が仕事のミスや会社を休んだりして会社に居づらくなってしまいます。
3.思い込みが強く、自身の考えで進めてしまう。➡問題解決能力が低い傾向にある。
発達障害のある人は特性上、思い込みが強く衝動的に行動をしてしまいます。その為、自身の間違った方向で物事を進めてしまいます。SNSで関わらない方が良い人間に口論になったり、事件に巻き込まれたりするケースがあります。
よくある事例
【事例1】
ゲームのチャットで相手から暴言が来た場合、感情的に相手をしてしまい精神が疲弊してしまう。
上記の例とは反対に発達障害の人は思い込みの特性があり、自身の正義感をもって相手を攻撃してしまう。その攻撃がエスカレートしてしまい、警察を呼ばれたり裁判沙汰になってしまう。
【事例2】
ゲームのグループチャットで、グループのルールに反することをするメンバーがいたら、必要以上に相手を攻撃したり他の掲示板に悪口を書いてしまう。
上記の内容に似ている部分がありますが、思い込みが強い特性上でネットの書き込みやチャットの内容で自身を攻撃されたと感じることがあります。
【事例3】
何気ないチャットが、自分を馬鹿にされた誹謗中傷されたとして相手を攻撃してしまう。その結果、どのコミュニティにも長く属することが出来ない。書き込まれたログから誹謗中傷されたとして相手から訴えられるケースもあります。
結論:発達障害の人はSNSを使わない方が良いのか?➡他人の意見を気になる方ならば控えた方が良い!
私の意見としては、不快になるSNS(もしくはグループ)があるのならば無理して連絡を取る必要はないと思います。
私の体験談なのですがあるゲームで知り合った人が平日・休日問わず毎日連絡を取る人がいて負担になっていました。私はこの知り合いは最初の方は一緒に楽しく会話していたのですが、毎日1時間近く話を聞くのが苦痛になってきました。負担になっていたので、しばらく連絡アプリを開かず、1週間ぶりに開いたらメッセージが大量に来ていました。その後、この負担になっている知り合いに連絡をとったのですが罵倒を受けて縁を切られてしまいました。結果的に自分の時間を割いたあげく、不快になるという最悪な結果になりました。
ネット上は広くまた通話アプリは24時間無料でつながれるので、お互いの距離感を無視して連絡を取ることができます(今回のアプリはディスコードというアプリですが、LINE等の有名アプリでも同様のことが起きると思います)。なので、SNSやネット上で不快な気分になるのならば、そのグループから離れる。もしくはそのSNSを一時的に離れてみると心の負担が減ると思います。
また体調に余裕ができた際に、自分のことを否定しない、疲れないようなコミュニティに入れるようにSNSを使用するのが良い使い方だと思います。
発達障害の人がSNSを使う際の工夫とは?
SNSを使う際の工夫として以下のことを私は提案したいと思います。
①体調が悪い時はSNSを見ない、使用しない。
➡メンタルが落ちている時は、相手のいうことをまともに受けてしまいます。またダメージを引きづってしまうため、使用を控えるのが良いと思います。
②SNSでストレスを感じる時は、距離を置く。もしくは期間限定で原因になっているアプリを、アンインストールする。
➡便利で自分と共通の友人を持つことが出来るSNSですが、自分にとって不利益な人物やできごとも引き寄せてしまいます。SNSで付き合う人物で著しく不快な人間がいる場合は関係を改めるのも大事になってきます。
②でもダメな場合、SNSを離れ自分の時間をしっかりもつ。
➡SNSはあくまで、趣味や暇つぶしの範囲内と自覚することが大切です。SNSはあくまで人生に刺激を与えてくれるツールであり、SNSが苦痛ならば離れて自分の時間を大切にすることが、とても重要なのではないかと思います。また、ストレスの原因の元となっているSNSから離れることで自分の時間を保つことができます。嫌な事を考えない時間を増やすことで、心身を整えることができます。
最後に
今回、SNSについて記事をまとめました。私もSNSのサービスで共通の趣味で新しい友人ができたり、面白い体験をさせてもらったことがあります。その反面、関わりたくない人物や相手の不快な言動やできごとで気分を害したことがあります。
SNSを使用する際にはあくまで趣味の範囲内で使用したいと思いました。今後は時間をきっちり決めて、SNSに深入りしすぎないようにしようと思いました。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフイス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、ディーキャリア所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet
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