【ASDあるある】雑談が苦手?人間関係をうまく乗り切るには【原因編】
こんにちは、田町オフィスです!
「雑談」が苦手……。そんなお悩みはありませんか?
雑談って、じつは難しいですよね。
何を話すか決まっているわけでもなく、
その場の人々の反応や雰囲気に合わせて、自分の対応を変える必要があります。
特に、ASDのある方にとっては、「雑談」はお悩みの種の一つです。
今回は、そんなASDあるあるのお悩みについて、
障害特性を踏まえて、なぜ起こるのか、どう対処したらよいのかをご紹介していきたいと思います。
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発達障害の診断を受けているあなた、あるいは「発達障害かも?」と思っているあなた、
ぜひこの記事を読んでみてください!
◆雑談と障害特性の関係
そもそも、なぜ雑談が苦手なのでしょうか。
それには、ASDの障害特性が関係しています。
ASD(Autism Spectrum Disorder、自閉症スペクトラム障害)とは、
・社会的コミュニケーションの障害
・強いこだわり
・感覚過敏/感覚鈍麻
の三つの特性がある発達障害の一種です。
この三つのうち、
➀人の気持ちや雰囲気を察することが苦手
②こだわりにより、自分の好きなことを一方的に話してしまいがち
主にこの二つの特性により、雑談がうまくいかないことが多いですね。
ASDの障害特性や強みの詳細については、
こちらの記事(『【現役支援員が語る】ASDの方に向いている職業とは?(前編)』)をご覧ください!)
◆ASDのある方が雑談を苦手とする理由
➀その場において雑談の必要性を感じていない
仕事の場面で、例えば取引先の企業の方や、研修で一緒になった同期入社生、
職場の同僚や先輩と雑談する場面があるかもしれません。
しかし、もしかしたら、
「ここって雑談が必要な場面なの?」とわからなくなることもあるのではないでしょうか。
雑談は、そこにいる人々と心的距離を縮めるために行うものですが、
その場において雑談の必要性を感じない
――つまり、そこにいる人と仲良くなるメリットがわからないということもあると思います。
とくに、ASDのある方にとっては、
その場にいる人との良好な関係を築いておくことによって、
自身にその後どのようなメリットがもたらされるかが想像しにくいかもしれません。
②人の気持ちや雰囲気を察することが苦手
雑談では、
話題が何か一つに定まっているわけではなく、ころころと変わりますよね。
相手の反応を見てその話題が盛り上がらなさそうであれば話題を変えたり、
逆に反応の良い話題については掘り下げたりと、
相手の表情やしぐさ、声のトーン、言葉遣いなどから総合的に判断して
話を運ぶ必要があります。
また、複数人での会話であれば、
あまり口を開いていない人がいれば話を振ったりするなど、場の空気を読むことも必要です。
ASDのある方にとって、これは容易なことではありません。
ASDの特性の一つ、社会的コミュニケーションの障害の特性により、
相手が今どんな気持ちなのかを感じ取ることが難しいため、
その場にいる人の表情を見て話を振ったり、話題を切り替えたり、といったことが
苦手な方が多いです。
また、この特性によりコミュニケーションが苦手と自覚している方が多く、
その苦手意識もあり、人とコミュニケーションを取ることへ経験値や自信が少ないことが多いため、
なおさら雑談が難しく感じているのかもしれません。
③こだわりにより、自分の好きなことを一方的に話してしまいがち
また、ASDのある方は障害特性として「こだわりの強さ」というものがあり、
それが知識欲につながって、特定の分野について非常に深い知識を持っている方が多いです。
前述したように、人の気持ちや雰囲気を察することが苦手だという特性もあるため、
自分の好きな話題や、詳しく語れるトピックについて話すとき、
相手が「もうその話題に飽きてきた」「そろそろ話題を変えて欲しい」というサインを出していたとしても、
気づかずに話し続けてしまうことがあります。
話し相手からストレートに「その話もうやめて」と言われることはあまりないため、
「相手も聞きたがっている」と思い、善意で話し続けてしまうのです。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「雑談が苦手」というASDのある方のよくあるお悩みについて、
障害特性を踏まえてその原因をご紹介しました。
次回は、「ではどう対処したらいいのか?」というポイントを紹介していきたいと思います!
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、
実際の就労環境に近い空間で模擬業務や学習に取り組んでいただき、
自身の障害特性にどう対処するか、周囲へどのような配慮を求めればよいかを検証しております。
弊事業所での訓練を通し、
自身の障害特性をより理解でき、セルフケアを持つことができた!という方や
自分の障害特性を前向きに捉えることができた!という方もいらっしゃいますので、
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!
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