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【発達障害あるある】発達障害のある方が病院に行ったきっかけと継続的な支援の受け方をご紹介

こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。

臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき
今回は「発達障害のある方が病院に行ったきっかけ」についてお伝えします。

1.病院を受診しようと思った理由

病院に行こうと思ったきっかけ、原因はさまざまですが、日々、相談を受けていて共通する点があります。
それは「自分が困る」ことです。身体の痛みや不眠、不安等を感じて困ることに加え、自分のせいで周りが困り、だれかに言われて自分が困る、ということもあります。
いずれにせよ、自分で病院まで足を運んでいるので「困る」ことは受診する上で、重要な要因であることがわかります。
また、自分の困りごとを明確に言語化できなくても、心や身体が発しているサインは相手に伝えやすいものです。
自分の心身に起きていることを言語化し、相手と共有することはコツがいるものですが、病院をはじめ、自分以外の人に相談、ネットで調べても自分の困りごとを言語化することの助けになるでしょう。
自分の困りごとを言語化できたら、さらに相手と共有しやすくなりますよね。

困りごとの例としては、以前から言われていることも多いので有名ですが、職場や関わる人、環境が変わって不調になること、不安や不眠、抑うつ気分になること、集中できない、ミスが増える、ストレスで体重増加や減少がある、等があげられます。
自分に当てはまることがあれば、ぜひ相談してみてください。

2.病院に行くとわかること・聞かれること


病院の予約は足踏みしてしまうことがありますよね。心療内科や精神科は、初めて行く際に、パッと行って診てもらう、というイメージをもちにくいでしょう。
多くは事前予約して指定の日時に訪問することになります。予約が数か月待ち、ということもよく聞きます。

いま困っている、いま何とかしたい、と思うこともあると思うので、病院探しで時間が経ってしまうことで受診意欲が低下するのは良くないことです。
なので、すぐ診てくれる病院を探すか、我々をはじめとした動き出しの良い、サポートをしてくれる方に声かけしましょう。
日頃から、困った時の相談先を見つけておくと、有事の際には便利ですよね。

病院に行くことで、上記「自分の困りごと」を聞かれ、話すことになります。
ここで自分の話をすることが苦手な方は、事前にメモに整理すること、知り合いに付き添いを頼んだりすることもあるようです。

さて、病院に行ってわかることは、自分の困りごとの中身です。一次的なものなのか、重い病気の前触れなのか、簡単に解決できるものなのか、原因が分かれば安心するものです。
すぐにわからないものであっても、解決の見通しや治療の方針を聞くことで、安心感につながることもあるようです。
もちろん、話したくないこと、言いたくないことがあれば、無理して話さなくても良いでしょう。
初めて会った人に、自分の課題やプライベートなことを話すことに抵抗がある方もいるので、自分の思いに正直になって伝えるか否かを考えましょう。

また、困りごとや症状を伝えることで、必要に応じて検査を受けることになります。
CTやMRI、レントゲンなど、身体の検査に加え、心理、知能検査を受けることもあります。
困りごとの原因を明らかにすること、治療に役立てるためのものです。

3.治療・支援方針について


検査の実施や治療方針について、自分が納得できるよう、しっかり説明を聞きましょう。
もちろん、興味があって、早く治したい気持ちから検査することに意欲的な方もいらっしゃるでしょう。
一方で、手間や時間、お金がかかるので検査に後ろ向きな方もいらっしゃるとも考えられます。

また、お薬についても同様で、服薬したくない、というご意見もよく聞きます。
治療のいっかんでお薬を飲むことになりますし、効果があるまで数週間かかることもあります。

検査、服薬問わず、自分の意向を主治医に伝えることが大切です。
やりたくない検査、飲みたくない薬を飲んでも、納得感がないと効果が出ず、継続して良くなるとは言い難いものです。

4.自分に合ったサポートを受けるには


上記を確認してみて、まずは行動することが大事です。
家で静養し、良くなればいいですが、何度も同じようなパターンを繰り返して良くなったり悪くなったりを繰り返しているならば、ぜひ、これまでとは異なった対応をとってみましょう。
自分に合ったサポートが分からないことも多々あるので、まずは自分にあったサポートを見つけることからはじめましょう。
やったことがないことだと、腰が重い、不安になることもあります。
そういった不安感をサポートしながら、自分が回復するための方法を一緒に考えることが、私たちの仕事でもあります。
ぜひご相談ください。

ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、セルフケア訓練に力をいれています。
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文責 臨床心理士 鈴木

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