WAISとは何か。発達障害との関連について。

こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスです。

本日はWAIS（ウェイス）についてお話します。
WAISはWechsler Adult Intelligence Scaleの略で、日本語では「ウェクスラー式知能検査」と訳されます。
現在は第4版まで出版されており、心療内科、精神科クリニックや民間のカウンセリングセンターにて受けることができます。

検査実施の目的は、全体的な知能の水準、記憶や処理能力について確認することです。
TVやネットでよく聞く「IQ」というものが結果として現れます。
WAISの特徴は、指標得点（合成得点）と呼ばれる4つの能力を複数の検査で測定すること、同年齢集団のIQ、順位を知ることができる点です。
指標得点は、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度と、専門用語で並べられています。
検査内容は、情報漏洩防止と正確な測定のために明かされていません。

また、受検者への報告内容にもルールがあります。
いくつかの心理検査と組まれて行うことが多いです。

この検査は、受けてお終いではなく、検査結果を聞き、内容を理解するところまでがワンセットです。
検査を受けることに費用や精神的身体的負担がかかり、結果が出るまでソワソワする人もいるでしょう。
結果のフィードバック内容についても、発行する日本文化科学社からルールが定められているため、
検査者から内容を聞けると、理解が深まることでしょう。

特に、発達障害の診断や傾向をお持ちの方は、WAISの結果を活かして仕事や生活のコツ、
不得意なことへの対処を見つけるためのヒントが隠されていることも少なくありません。
また、過去に受検し、検査結果は持っているが、内容を理解しきれない方も多くいらっしゃいます。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、WAIS結果を活かして対処法を考え、皆様の支援に役立てています。
※WAISを用いた支援は有資格者（有識者）が在籍する事業所のみで受けることができます

ちなみに、
WAIS-Ⅳの対象年齢は16-90歳なので、15歳未満は子ども用のWISC（ウィスク）、幼児向けのWPPSI（ウィプシ）があります。
対象年齢が異なるだけで、測定している能力は同じです。

文責　臨床心理士　鈴木

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