喋り方が独特と言われる？ASDのある方の「話し方の特徴」について

こんにちは！ディーキャリアITエキスパート田町オフィスです。

今回は、ASD（自閉症スペクトラム障害）のある方の「話し方」についてお伝えします。

ASDのある方の場合、
「セリフを棒読みするような話し方をする」「不自然な言い回しをする」という特徴がみられることがあります。
「変わった話し方だね」「しゃべり方が独特」など、
他の方から指摘を受けたことがある方もいるのではないでしょうか。

でも、「なぜそうなってしまうのか」は、自分でもなかなかわからないと思います。

今回は、そんな「変わった話し方」になってしまうのはなぜなのか、
ASDの障害特性を踏まえて解説していきます！

もしかしたら、ラクに生きるヒントが見つかるかも？
ぜひこの記事を読んでみてください！

◆ASD（自閉症スペクトラム障害）とは？

ASD（Autism Spectrum Disorder、自閉症スペクトラム障害）とは、

・社会的コミュニケーションの障害
・強いこだわり
・感覚過敏/感覚鈍麻

の3つの特性がある発達障害の一種です。

以前までは、「広汎性発達障害」「アスペルガー」「自閉症」など、
いくつかのサブグループに分類されていましたが、
アメリカ精神医学会で定められたDSM-5（精神疾患の分類と診断の手引）において、
「自閉症スペクトラム障害」としてまとめて扱われるようになりました。

明確に境界を定めることができないことから、
「程度の差を伴った一つの連続体（スペクトラム）」として捉えられるようになったのです。

ASDの特性の詳しい説明については、
こちらの記事（『【現役支援員が語る】ASDの方に向いている職業とは？（前編）』）をご覧ください！

◆「変わった話し方」の原因

ASDのある方の「変わった話し方」については、

・セリフを棒読みするような話し方
・漫画やドラマで出てくるキャラクターのような特徴的な話し方や語彙
・必要以上に細かく、わかりにくい話し方
・ストレートすぎる表現

など、さまざまな例があります。

こだわり特性から「難しい言葉や漢字表現、英語表現を好む」という特徴や
人の立場になって物事を考えられない特性から「ストレートすぎる物言いをする」という特徴が
みられることもあります。

また、「独特」や「特徴的」な話し方の具体的な例としては、
映画や漫画のセリフや、演劇で行っているような過剰な表現をすることがあります。

例えば、
・考えている時に、あからさまに手を顎にやり「ロダンの考える人」のポーズをとる
・漫画の主人公になりきったような話し方をする
などですね。

これは、他者とのコミュニケーションの経験が幼少期から乏しく、
自分の気持ちや想いの表現の仕方を、漫画やアニメなどの創作物から学んだ結果、
そうなってしまうことが多いです。

また、
・「おはようございます、今日もよろしくお願いします！」と一字一句違わずに毎日あいさつする
・似たような表現の「言い換え」を許してくれない。
といったケースもASDの特性のある方の「あるある」です。

◆まとめ

ASDの特性のある方の話し方が独特なのは、
代表的な特性のひとつである「対人関係・コミュニケーションの苦手」によるものだけではなく
こだわりや他者視点に立って考えられないという特性によるものであることがあります。

特性による「話し方」は、
自分で気づくことができなかったり、改善しようとしてもどうすればよいか分からなかったりと、
一人で解決することが難しいことがあります。
人から指摘を受けることによって、話すことに自信を失ってしまう…という方も少なくありません。

ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、
自分のペースでコミュニケーションの課題を確認し、
就労に向けてのコミュニケーションスキルの獲得を支援しています。

自身を客観視することから、コミュニケーションの練習をする場を提供していますので、
ぜひ一度ご見学ください。

文責　臨床心理士　鈴木

◆───－- – – -お問い合わせはこちらより- – – – -－───◆
ディーキャリアITエキスパート田町オフィス
電話：03-6811-5818
メール：tamachi@dd-career.com
◆───－- – – – – – – – -－───◆