大人の発達障害、二次障害としての適応障害について~リワークプログラム~
適応障害は精神疾病による休職のおよそ8.9%を占めていると言われています。適応障害はさまざまな症状がみられること、1人で抱え込み長引いてしまうことなどが特徴として挙げられます。医療機関を早めに受診し適切な治療をうけることが大切な精神疾患のひとつです。このブログでは適応障害発症の原因、特に大人の発達障害との関連性などを考察し、ディーキャリア大分オフィスのリワークプログラムの概要をお伝えしながら、再燃・再発を回避し、復職・再就職を目指していく上で、大切なことをご紹介していきたいと思います。

<スタッフ>
自分に合った仕事選びに詳しく、就職や安定した就労のスペシャリストであるジョブコーチ(国家資格)や、自己理解を進める中で、自分と向き合うために必要なメンタル力をサポートする心理学の基礎に精通した社会福祉士、セルフコントロールをおこなう上でポイントとなることや、個々の身体の状態をアセスメントする方法などの医療知識と経験がある看護師など、根拠のある訓練とおひとりお一人に適切な訓練をアセスメントし、提供できる専門職のスタッフが、皆さんの就職をサポートします!!
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目次
①適応障害とは ②ストレスと発症までの経緯 ③適応障害と発達障害との関連性④適応障害/発達障害:リワークプログラム
①適応障害とは
適応障害とはどのような疾患なのでしょうか。まず病名(診断)はどのようになされているのかについて説明したいと思います。発熱を例に挙げると、「熱が出た」原因として病原菌やウイルス、あるいは内臓の病気から生じるもなどど、さまざまな理由が考えられるでしょう。その原因によって発熱という状態に病名がつけられます。例えば季節性インフルエンザウイルスが原因であれば「季節性インフルエンザ感染症」、コロナウイルスが原因であれば「新型コロナウイルス感染症」などのように。同じように「うつ状態(落ち込み)」という状態にも、いくつか原因が考えられます。この原因の違いによって、診断名がつけられます。「状態」に「なまえ」がつくというわけです。
では「うつ状態(落ち込み)」という状態には、どのような原因があり、またそれにはどのようななまえが、つけられているのでしょうか。大まかに以下のように分けられていたこともあります。
・特定できるストレス因があって落ち込む・・・適応障害
・中高年(抗うつ剤)・・・うつ病:原因不明の落ち込みを繰り返す
・若年発症(気分安定剤)・・・躁うつ病:落ち込みの時期→平常な時期→気分が上がる時期(きれいな繰り返しではない):うつーうつー躁ーうつーうつーうつ…のように、不定期でありうつ期が多い。若年性と言われていますが、若いときに見つけることは難しく、多くは中年以降に受診している状況。なので、治りにくい難治性のあるうつ病を若年性と考えている医師は多いのではないかと推測します。
・身体性から生じる気持ちの落ち込み・・・甲状腺機能低下症など
*初診だけで決まるわけではなく通院して治療しながら、変化を見ながら診断を変えていくこともある。
実際、身体性以外の「うつ状態」の診断をおこなう上で、血液検査のように確定診断するための数値化された検査はなく、検査では見分けることはできません。(うつ状態にあるのかないのかを見極めるものはある、また血液検査でストレス値とされる項目が上昇していることはキャッチできるが、それは原因の確定ではない。)
ではどのように「うつ状態(落ち込み)」になまえをつけているのでしょうか。
以前はひとつの手立てとして、落ち込みの原因があり「了解できるかできないか」という、「了解可能性・不可能性」という捉え方がありました。「了解可能性」=「この人の言うことは何となくわかる」「了解不能」=「落ち込みの原因になるだろうか?」と思われるもの。あるいは明確な原因がよく分からない落ち込み。前者が「適応障害」、後者はさらに年齢などで分けられ、それぞれ「うつ病」あるいは「躁鬱病」と診断されていました。このように説明すると、不安になる方も多いと思いますが、もちろん「了解できるかできないか」だけではなく、問診(受診して医師の質問に答える)の様子や内容、表情や振る舞い…その他多くの情報から診ていました。*現在はDSMという精神疾患を診断するものがあり、DSMに則って診断されています。DSMには、精神疾患の診断名と診断基準が記載されています。
病名の話で言えば、ストレスがたまると、パニック障害になる、自律神経失調症になることがあります。ゆえにパニック障害と適応障害が併存していることは、確率が高く大いに考えられるとされています。受診した病院によって「適応障害」あるいは「パニック障害」、「自律神経失調症」または「適応障害およびパニック障害」と診断が違ってくることも予想できます。このことは本人にとって「病院によって診断名が変わる」「新たな病気が発症した」と不安になったり、ショックを受けたりする原因になっているかもしれません。
②ストレスと発症までの経緯
いずれにしても何らかのストレス因があり影響を受け、その結果として「日常生活活動に支障が生じるような困りに発展した状態」になる、つまり症状が出現した状態を発症といいます。発症する過程を下図に示しました。「うつ状態(落ち込み)」になってしまう流れを示しています。
ストレスに対して抗う時期(抗ショック期)、ストレスを感じているのにそれに抗い、走り続ける時期があります。この時期パフォーマンスが向上するとありますが、必ずしも成功するうまくいく時期というわけではなく、むしろ行動力は上がっているのに、うまくいかない失敗ばかり繰り返す時期ともいえます。その結果「抵抗基準」よりも、抵抗する力が下がり、いわゆる「疲弊」「疲労困憊」「起き上がれない」といった症状を発症するのです。

③適応障害と発達障害との関連性
発達障害の特性から生じている仕事上の苦手や、コミュニケーションの苦手が、適応障害発症の背景や原因になっていることもあります。このような場合の適応障害は、「発達障害の二次障害」と解されます。発達障害の特性から生じている困りについて、自分の努力不足と捉えてしまったり、「そもそも職種が合わないから」、「コミュニケーション障害があるのでは…」など、ミスジャッジをしてしまうことも。
ディーキャリア大分オフィスでは、このようなミスジャッジを防ぎ、本来の自分に合った働き方や、自分に合う職場環境が分かり復職を目指す「リワークプログラム」を提供しています。
④適応障害/発達障害:リワークプログラム
自分に合った働き方や、自分に合う職場環境を把握するためには、ゆっくり自分と向き合う時間が必要です。リワークプログラムでは「自己理解」のツールを準備しています。自分に合う方法で進めていきます。その他、自分の悩みや不安にマッチングした相談ができる各種専門スタッフ(ジョブコーチ、社会福祉士、看護師など)との定期・(自由)面談、自分のメンタルの把握や体調との関連性を理解しセルフコントロールを目指すトレーニング、職場に似た環境下で実際の業務や模擬業務をおこない、復職・再就職に慣らしていくトレーニングなど、希望やビジョンなどを伺いながら、ペースと体調に合わせてトレーニングメニューを組んで進められるコースです。
興味のある方は是非、お問い合わせください。
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おわりに
適応障害、発達障害の二次障害である適応障害いずれにしても治療の第一義は「休養」です。就労移行支援をご利用するにあたり、主治医の見解を確認することをお勧めいたします。まずはゆっくりこころとからだを休めて過ごされることをお勧めします。
ディーキャリア大分オフィスでは、日々就職や復職、再就職に向けて、自分と向き合ったり他者とおこなうコミュニケーショントレーニング、振り返りを通して再確認していく「認知のゆがみ・思考の傾向・感情コントロール」などのトレーニングをおこなっています。時にはストレスを感じたり、振り返りの中で、辛いことを思い出すこともあるでしょう。ストレスからの回復法やストレス解消法・対処法・セルフケアについての説明や話しはありますが…、お楽しみ行事や座談会、お茶会などは基本的におこなっていません(企画運営訓練の一環として、イベントをおこなうことはあります)。リハビリテーションよりもトレーニングのイメージの方がより近いと思います。
…とはいえトレーニングの充実感や達成感、少しづつ心や体が回復していることへの安心感や不安払しょく、ご利用者様同志のきずなや楽しい会話など、皆さんとともに明るく朗らかな環境をつくり、訓練を進めています。復職後や就職後の具体的なイメージがしやすいこと、復職迄の経緯や期間など一緒に考え設定しながら、進めていけることは、焦りを取り除いて頂けることかと思います。
(*´▽`*)
「休養」の他に、適応障害の治療として大切なことは「発症の原因となったストレスの解消」です。つまり原因となったストレス因から距離をとることです。休職であったりできるだけご自身が安心して過ごせる環境下で、ゆっくり過ごすということです。また快適な環境下で、心地よさを感じる程度の運動をおこなうことなどです。
就労に向けてのトレーニングを開始する目安などもありますが、まずは主治医の見解を確認することをお勧めいたします。
ご利用にあたってのご相談も承っておりますので、1人で悩まず、是非お問い合わせください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
文責 秋元美智子
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