発達障害・お仕事上の困りごと①「会話が苦手」
皆さまこんにちは。ディーキャリア大分オフィスの就労支援員・内藤です。
最近訓練の中で、お仕事に役立つスキルとして、実践的な内容をシリーズ化しておこなっています。
今日はその中でも、割と良く聞く「会話が苦手なんです」というお悩みに対して、
お話していきたいと思います。最後までお付き合い頂けたら嬉しいです(*^▽^*)
さて、一言で「会話が苦手」と言っても、お一人おひとり良くお話を聞いていくと実に理由はさまざまです。
・「話についていけない・・」
・「自分が発言すると変な空気になる」
・「会話に集中するととても疲れるから苦手」などなどです。
ここで会話をするときの流れを少し整理してみましょう。
①誰かが発言する
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②発言している内容を聞く
👇
③聞いた内容に対して、何らかのリアクションをおこなう
(同意や反意など、自分の意見を述べたり、態度で示したりなど)
ざっくりですが、おおむねこの繰り返しではないでしょうか??
上記のこの一連の流れの中で、私が相談を受ける中で感じる
「あ、ここが苦手なのかな?」と思うポイントが2点あります。
今日はその1つ、②の「発言している内容を聞く」について考えてみます。
※あくまで私が感じるなので、当てはまらない方はごめんなさい🙇
「聞く」という事が苦手と一言で言っても、その原因はいくつかあげられます。
①聞く事への注意が苦手(脳が言葉へ注意を向ける事が苦手)
・長い話を聞き取るのが苦手(集中力を持続できない)
・がやがやした中で聞き取るのが苦手(会話・情報を選択し聞き取る事が苦手)
・複数名での会話が苦手(複数の対象に注意力を分配できない・1対1なら大丈夫)
②注意を切り替える事が苦手
・ある作業に熱中しているとき、他の事に気づかない→声をかけられても聞こえない
③ワーキングメモリーからくる苦手
・早口、一度に多くの話などが苦手→会話の中で”必要””不要”を取捨選択するのが苦手→会話に疲れる
④語彙力の問題
・語彙力や知識が少ないため、「今の言葉ってなに?」と考えている間に次の会話になっている
⑤理解力(想像力・推測する力)の問題
・知らない単語や、知らない場面の話の時など、前後の文脈から想像したり推測したりが苦手
⑥体調不良
・睡眠不足、疲労がたまっているなど脳の働きそのものがあまり良くない時
これらの苦手があったり、複数重なっていたりする場合があります。
いかがでしょうか??
例えば、①「長い話を聞き取るのが苦手」な方は、お仕事のマニュアルも箇条書きのシンプルな
ものを作成するなどの工夫が必要でしょうし、「がやがやした中での聞き取りが苦手」な方は、
静かな環境での勤務がストレスが少ないと考えられます。
「聞く」1つをとっても、自分がどこが苦手なのか?を知る事で、対処法も変わってきますね。
またもう1つ、私が感じる自分でできる工夫として、
是非自分に合ったメモの取り方を見つけて欲しいです。
理由は、「聞き取る事が苦手、だからメモを取らない」という方がたまにおられます。
でもメモを取らないと、
①分からない事を何回も質問する事になる
👇
②最初は優しく教えてくれる
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③繰り返すと「また?」と感じてしまう
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④結果、気づかない間に人間関係が良くない方向に進んでいる
(自分ではなぜ関係が悪くなっているのか分からない)
となっているパターンも多いからです。
最初は上手くいかなくても、自分なりのメモパターン見つけていきましょう(*´ω`*)
長くなりましたが、今日は
「会話が苦手」=「①聞く事の苦手」についてお話していきました。
次回は「会話が苦手」=「②リアクションが苦手」について
なぜ?対処法は?などお伝えしていく予定です。
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