【発達障害あるある】暗黙のルールが分からず、コミュニケーションが苦手な方へ
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログでASD特性による「【発達障害あるある】発達障害特性で困ってしまう方は、ソーシャルスキルを身につけよう」を記載しました。
また、弊社のブログで児童向けの「暗黙の了解を解説した内容」を記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「暗黙のルールが分からず、コミュニケーションが苦手な方へ」のメッセージをお伝えします。
目次
1.暗黙の了解とは
暗黙の了解とは、暗黙のルール、暗黙の掟、不文律など、似たような表現がありますが、総じて「明言されていない規則」のことです。
社会におけるマナーやモラル、といった言葉でも置き換えられるでしょう。
この暗黙の了解の具体例を考えてみます。
・図書館や電車内で大きな声を出さない
・夜道で騒がない
・借りたものは丁寧に扱う
・電車やエレベーターでは、降りる人が先、乗る人が後
・銭湯、大浴場では身体を洗ってから湯船に入る
といったところでしょうか。
人によっては指摘をされたり教えられたりしたことがある方も多いかもしれません。
一方で、社会で学ぶ、周りの様子を見て、自分も同じように行動する、ということが暗黙の了解としても有名な事例でしょう。
2.暗黙の了解を理解できない・実行できない
暗黙の了解という社会ルールについて、ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性により、社会的コミュニケーションの障害から、暗黙の了解を理解することに苦手さがある方も一定数いらっしゃいます。
明文化されていないルールや他者視点をもつことの苦手さが理由としてあげられます。
最近では、電車やバスの車内に目立つように表記、明文化されたルールも目に付くようになりました。
観光地では、国や文化の違いからも見て取れるように、その場その場での適切なふるまい、ルールの記載が多言語で記載されています。
また、暗黙の了解をルールとして知っていても、衝動性や自分優先の考えから、ルールを守ることよりも自分のやりたいことをしてしまう、という問題にもつながることもあります。
例えば、ルールは知っていても、電車内でスマホが鳴ったから出る、急いでいるからエレベーターに先んじて入る、などが考えられます。
3.暗黙の了解への対処策
暗黙の了解への対処策は、形式的に明文化して伝えることです。
暗黙の了解を知らない人に伝える際にポイントになるのは、「〇〇したほうがいいよ」と提案ベースではなく、「〇〇すべきです」「〇〇してください」と明確に伝えることです。
伝える側からしたら、強めの表現になって、相手を不快にさせてしまうこともあるかもしれませんが、ASD傾向の方は、回りくどい、婉曲的な表現を理解して実行することに苦手さがあります。
知らないことでマナー違反をしたり、相手に嫌な思いをさせたりすることもあるので、暗黙の了解を学んでいきましょう。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、サポートの受け方やタスクへの取り組み方、コミュニケーションを訓練しています。
暗黙の了解は、知らないと対処できないことも多々あるので、社会性やマナー面でお困りの方はぜひご相談ください。対人トラブルを減らし、自分自身のストレスを減らしていきましょう。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。
ブログ担当 臨床心理士 鈴木
◆───-- – – -個別就職面談会実施中!- – – – --───◆
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスの臨床心理士の資格を持つスタッフと個別面談をすることができます。
就職活動のことはもちろんですが、今の職場でうまくいかないこと、生きづらさを感じていること、発達障害のある方特有の困り感など何でもご相談いただけます。
無料で相談ができますので、お気軽にお越しください。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
◆───-- – – -お問い合わせはこちらより- – – – --───◆
ディーキャリアITエキスパート田町オフィス
電話:03-6811-5818
メール:tamachi@dd-career.com
◆───-- – – – – – – – --───◆
ITエキスパート田町オフィスのブログ一覧
オフィス情報
ITエキスパート田町オフィス
- アクセス
- JR山手線/京浜東北線「田町駅」芝浦口(東口)より徒歩10分
- 電話番号
- 03-6811-5818