【発達障害あるある】ADHD特性による文書作成での誤字脱字の解明と対策について
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき
今回は「ADHD特性による文書作成での誤字脱字の解明と対策」についてお伝えします。
目次
1.ADHD特性
注意欠如・多動性障害(ADHD)は、不注意・多動・衝動性で説明されます。
日常生活や、就労に支障があると診断されるものですが、純粋に文書を作成していて、一切ミスしない、という方はいらっしゃらないでしょう。
今回は、ADHDの診断を得ていない方も、参考になるよう、お伝えしていきます。
ADHD特有の悩みごとがある方は、「ADHD特有の思考と、効率的な学習、仕事の進め方」もご覧ください。
2.文書作成に使う能力
「使う能力」と仰々しく書いてますが、視覚や脳内でどんなことが起きているのか、整理してみましょう。
文書作成では、頭で考えたことを言語化してタイピングし、モニターにうつった文字を見ながら、次の文言を考え、さらに言語化してタイピングする。
この繰り返しでしょう。
いわゆるマルチタスク、ととらえても差し支えないでしょう。
文言を考える思考と、文字入力をおこなうタイピングを瞬時に切り替えながら、一定のスピードでおこなうことで、脳内のワーキングメモリーを使っている、とみなしています。
この、マルチタスク、視覚処理の注意や速度に、特性として困難がある場合に、ミスにつながることと考えています。
ADHD特性による不注意によって集中が続かず、衝動性によって他のことを考え、他のことをしてしまう、ということでも説明できます。
3.文書作成における特性対策について
上記特性によって、文書作成にミスが生じやすい時の対策を考えてみましょう。
よくある「ダブルチェック」を提案します。他者に確認してもらう場合は、自分の手を離れるので、気持ちよく相手に確認してもらいましょう。
自分でおこなうダブルチェックは、いったん時間を置くこと、翌日に再度確認することなどがあげられます。
効果的におこなうために、ダブルチェックは「思考の切り替え」をキーワードにしてください。
思考の切り替えをおこなうために、文書作成とは性質の異なる仕事や遊びを入れましょう。
文書作成は、視覚とワーキングメモリーを使うことが上記説明で分かったので、性質の異なる聴覚を使うことや速度をゆっくりおこなう作業をしてみましょう。
具体的には、音楽を聴くことや、モノの位置を変える、片付けなどがあげられます。
思考の切り替えをすることで、自分でおこなうダブルチェックをモノにしましょう。
だんだんと、ミスが少なくなると良いですね。
完璧を求めることは大事ですが、ミスが一度も起きない、というのは難しいのも事実です。
また、再確認で手直ししたくなるものなので、自分の納得を得られるように、文書作成スキルを向上させていきましょう。
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