発達障害のある方による「認知の歪み」の困りごと
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスです。
今回は、「認知の歪み」について記載します。
認知の歪みとは、あるものの見方が、曲がっている、ズレている、極端である、と解釈します。
人はものを見る時に視覚を使っていますが、ここではものだけでなく、価値観や聞いた話の解釈など、目に見えないものを見る、という内容も含みます。
他者とお話する時に、スッと内容が入ってくる時と、モヤモヤっとしたり勘違いが起きたりして、理解に苦しむことがあると思います。
自分が理解できないと自覚していれば相手に質問することができます。
一方で、わかったつもりでも無意識下では腑に落ちないことがあると、認知の歪みに繋がるのです。
認知の歪みのパターンは10個ほどあるので、興味のある方は調べてみてください。
本日は、認知の歪みを生じさせてしまう原因について考えてみます。
1.思い込み
一般的な認知の歪みの原因となるものです。人の考えは、その人の経験や関わった人たちの中で培われ、積み上げられていきます。自分と他者との間で、まったく同じ考えの人はいないでしょう。
自分が正しいと思ったこと、間違っていると思ったことは、それぞれ自分の思い込みの要素も強いのです。
2.誤学習
発達障害傾向のある方の中で、認知の歪みが目立つケースに誤学習があげられます。他者とのやりとりにおいて、失敗を回避すること、物事を円滑に進めるために、その場しのぎで対処してしまうことがあげられます。
よくあるのは「すぐに謝る」ケースです。自分は悪いかどうかを考える前に、反射的に謝ってその場を収めようとします。あるいは、幼少期に「すぐ謝る」と教育され、大人になっても同じ対応をし続けてしまいます。
自分に自信がなく、ただ単に謝るというケースもあります。就労後には「ただ単に謝れば良い」が通用しない場面が多分にありますので、この誤学習を適切に対処しておく必要があります。
3.自分の考えに固執
他者とお話をする時、仕事の報告をする時に、自分の考えをもつことは求められるスキルの1つです。
中には自分の考えが相手に受け入れられずに、イライラしたり相手に嫌気がさしたりした経験をもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分の考えに自信があるのは、とても大切なことです。本を読んだり、相手の話を聞く中で、自分の考えを確固たるものにしていく人もいるでしょう。
一方で、就労場面においては、自分の考えを大切にすることと同じくらい、「相手を尊重する」ことも求められます。
相手を大切にすることで、相手と良い関係を築きやすくなります。自分の考えと同じくらい、相手の考えに耳を傾けられると、認知の歪みの解消に繋がります。
まとめ
発達障害傾向のある方は「こだわり」と表現されるような、変えることを苦手とする人、新しい考えに拒否反応を示してしまう人がいます。
自分で認知の歪みやこだわりに気付き、自分で修正することはとても労力のかかることです。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、リフレーミングやコントロールフォーカスといった認知療法の技法を使った訓練により、認知の歪みに気付き、対処法を身につける訓練を提供しています。
働きやすさだけでなく、安定して暮らすため、他者と関わるために、自分自身が「適応的思考」を身につけることが肝要です。
物事の解釈を認知でおこない、行動に繋げていきます。
訓練では、やりとりをする中で生じたこともフィードバックすることができます。
得意なこと、苦手なことを、共有しながら進めていきましょう。
ぜひ1度、体験利用のお申込みをしてください。
文責 臨床心理士 鈴木
イベントのご案内
◆───-- – – -個別就職面談会実施中!- – – – --───◆
3月31日まで限定でディーキャリアITエキスパート田町オフィスの臨床心理士の資格を持つスタッフと
個別面談をすることができます。就職活動のことはもちろんですが、今の職場でうまくいかないこと、生きづらさを感じていること、発達障害のある方特有の困り感など何でもご相談いただけます。
無料で相談ができますので、お気軽にお越しください。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
◆───-- – – -お問い合わせはこちらより- – – – --───◆
ディーキャリアITエキスパート田町オフィス
電話:03-6811-5818
メール:tamachi@dd-career.com
◆───-- – – – – – – – --───◆
ITエキスパート田町オフィスのブログ一覧
オフィス情報
ITエキスパート田町オフィス
- アクセス
- JR山手線/京浜東北線「田町駅」芝浦口(東口)より徒歩10分
- 電話番号
- 03-6811-5818