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SESとはどういうものなの?

SES(System Engineering Service)という言葉を聞いたことありますか?

こんにちは。ディーキャリアITエキスパート名古屋丸の内オフィスの志村です。

私は今年で65歳。年寄りです。

ディーキャリアで働くようになったのは2022年11月です。1年半以上が過ぎました。

それまではIT業界で36年程働いていました。

IT企業2社を経験しました。

最初のIT企業に入った時、27歳でした。

その頃はIT業界という言葉でなくソフトウェア業界と言っていました。

当時は技術者派遣が非常に多かった時代です。

IT技術者をユーザー企業に「派遣」してIT企業は売上を上げていました。

派遣でなければ「請負(一括請負)」です。

派遣は技術者一人が1ヶ月働くと幾ら・・・という単価が基準でした。月額単価といます。または時給単価の場合もあります。

請負の場合、成果物を納期までに作って依頼元企業に納入するとお金が支払われます。

成果物に対して対価が発生し売上になるのです。

納品する成果物の検収が済んで、問題なければお金になります。

これが結構難しい。ソフトウェアの成果物は、ちゃんとできあがっているかどうかのテストがなかなか難しい。

エラー(不具合)が後になって出てきた時に、請け負った側の責任か、それとも検収が済んでいるから問題ないのか、判定するのも簡単ではありません。

そもそも、エラーが全然ないソフトウェア(システム、プログラム)というのは普通ありません。

ただ、すぐにエラーが見つからないだけということもあるのです。

それで依頼をする側も請け負う側も困ります。

ずいぶん後になってからでもエラーが見つかれば修正しなくてはいけません。

いつ発生するか分からないエラーのために準備をしておく必要があるかもしれません。

でも、請け負うIT企業側からすればそういう責任を負いたくありません。納入してからかなり期間が経ってからエラーが出たから(無料で)修正してくれと言われてもねぇ。

ちょっと困る。

だから、成果に対して直接の責任がない「派遣」契約の方がありがたい。

派遣契約では、作業した結果・成果は派遣先の責任なんです。作業指示も派遣先企業の指揮命令者がおこないます。

派遣元企業は指示を出すこともしないし、その結果に直接的には責任がありません。

そういう理由で技術者派遣が非常にたくさんありました。

この状況は今でも変わりません。

システム開発は40年前と比べてかなり進歩しましたが、今でも当然のようにエラーはありえます。

それでIT企業は「派遣」がしたいのですが、派遣がやりにくい状況が出てきました。

派遣法が厳格になってきたのです。

昔は「特定派遣」と言って、ある種の業種は派遣しやすい状況がありましたが、今ではそれは無くなりました。派遣法では、同じ企業の同じ部署に同じ仕事で3年を超えて労働者を派遣することができません。

それと「多重派遣」が許されません。派遣されてきた労働者を更に派遣することは禁じられています。

IT業界は技術者不足ですから、自社だけで技術者を確保するのが難しい。

取引のあるパートナー企業から技術者を調達して顧客先の仕事をさせたいのですが、顧客先にその技術者を行かせて仕事をさせると「多重派遣」になってしまいます。

さて、困りました。

そういう事情からSES(System Engineering Service)は生まれました。SESは「派遣」ではありません。「請負」契約の一形態で「準委任」契約と云います。「委託」という言葉を使うこともあります。

派遣ではないのでパートナー企業から技術者を調達して、顧客先で作業させられます。

しかも一括請負で求められる成果物も不要です。

作業を委任・委託されたので、作業すればお金をもらえます。

まあ、幾らかは制限がありますが、派遣が難しくなった状況をやり過ごすための方便でしょうか。

SESはわたしが前職で仕事をしていた頃、今から20~30年前にソフトウェア業界の営業の誰かが考え出したのでしょう(笑)わたしはその当事者でないので、はっきりは知りません。

うまい考え方ですね。

派遣法の網の目をかいくぐって上手に技術者を客先常駐で作業させる方法です。

別に悪いことをしている訳ではないのです。

勘違いしてはいけません。どんな業界・業種でも仕事をする時には法律に従う必要があって、法律も時代と共に変わりますから、それに合わせて出てきた考え方です。

微妙な違いはありますが、昔の「技術者派遣」によく似ています。

IT業界で働く技術者にとっては「派遣」と同じメリット・デメリットがあります。

働いた時間分の売上が上がります。

技術者にとってはそれが収入の元になります。

前職では「派遣が分かり易くて良いよ」と言っていた上司もいました。

会社を管理運営する立場からだと確かに分かり易いし、経営もしやすいかもしれない。

派遣やSESのメリットはそういう事ですが、デメリットもあります。

デメリットとまで言わなくても注意すべき事、意識しているといい事などもあります。

また、別の記事で紹介しますね。

これからIT業界で仕事をしていこうと思うと、SESでの仕事も結構あります。理解しておくとよいですね。

それでは私はディーキャリアITエキスパート名古屋丸の内オフィスにいます。よろしくです。


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