【大人の発達障害】二次障害:「不安障害」と「うつ病」の違い
こんにちは、ディーキャリアITエキスパート中野オフィスです。
今回は【大人の発達障害】二次障害:「不安障害」と「うつ病」の違いという題名で記事をご紹介いたします。
発達障害における二次障害の中でも特に多いものが「不安障害」と「うつ病」です。本記事ではまず二次障害とはそもそも何かをご説明した後に、二次障害として多く見られる精神疾患の紹介や発達障害のある方が「ストレス」や「不安」を感じやすい原因、対策についても紹介いたします。ぜひご覧ください。
そもそも大人の発達障害とは、詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてください。
【大人の発達障害】
目次
🔷二次障害とは?
日本で特別支援教育のナショナルセンターとして設置されている、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所によると、二次障害とは以下のように記されております。
発達障害のあるこどもに、その元来の生物学的な特性とは別に付加的に生じるもので、
生活機能がさまざまな面においてさまざまな程度で障害された状態を意味する。
(Ⅱ 二次的な障害の概念整理より一部抜粋)
つまり、二次障害とは、主に発達障害やその他の初期の障害・困難に伴って後から生じる心理的、社会的、身体的な問題のことを二次障害といいます。
発達障害の特性の現れ方に関しては個人差がありますが、その中で適切に支援やサポートが受けられない、その上で自分の特性に合わない環境の中で過ごさざるを得ないというようにストレスを多く感じてしまう機会が多いと、精神疾患の併発や、生活上において問題が現れるようになったりします。
🔷二次障害の種類と症状
二次障害は、発達障害や他の初期の障害・困難に起因するものなので、多岐にわたります。種類としては大きく分けて「内在化障害」と「外在化障害」の二つがあります。以下にそれぞれの二次障害の特徴や症状を紹介します。
●内在化障害
内在化障害とは、自分自身に大きく影響を及ぼす精神疾患や症状のことを指します。
症状としては、
・うつ病
・不安障害
・強迫性障害(OCD)
・適応障害
・睡眠障害
などがあります。
●外在化障害
外在化障害とは他者に大きく影響を及ぼす精神疾患や症状のことを指します。
症状としては、
・反抗挑戦性障害(ODD)
・行為障害(CD)
・衝動的な行動
・暴言、暴力
・反社会的な行動
などがあります。
この中でも特に多いのが前述にもありましたが、「不安障害」と「うつ病」になります。
次に不安障害とうつ病の違いについて記載します。
🔷不安障害とうつ病の違い
●不安障害とは
不安障害とは、その名の通り不安によって心身にさまざまな変化を引き起こす状態のことを指します。「不安」自体は多くの人がもっており、適切な感情の場合もありますが、不安障害の場合は「不安」を感じすぎるがゆえに日常生活に支障をきたしてしまっていることだといえます。常に不安に囚われ、危険を過剰に察知する状態が続くことが特徴です。
●うつ病とは
うつ病とは、憂うつな気分や意欲の低下などの症状を引き起こしてしまう状態のことを指します。精神を安定させたり、やる気を起こさせたりする働きがあるセロトニンとノルアドレナリンという脳内物質があるのですが、これらの脳内物質が減ってしまっていることだといえます。気分が落ち込み、悲しみや絶望感に囚われる状態が続くことが特徴です。
どちらも気分障害に分類される精神疾患ですが、下記のように主に症状に違いがあります。
【不安障害の主な症状】
・過度の不安や恐れ
・手に汗をかく、動悸、呼吸困難などの身体症状
・何か恐ろしいことが起こるのではないかと常に心配する
・不安な状況や対象を過剰に避ける
【うつ病の主な症状】
・絶え間ない憂うつな気分や気分の落ち込み
・以前は楽しめていたことに対する興味や喜びの喪失
・集中力の低下
・自己評価の低下や無価値感
・死にたいという考えや自殺念慮
・食欲の変化や睡眠障害
つまり、うつ病は抑うつ気分が主症状で、不安障害は過剰な不安が主症状なのが大きな違いです。
不安障害とうつ病は重複して起こることがあるので適切な判断と治療が重要になります。
また、発症のきっかけにも違いがあります。どちらも、ストレス、遺伝、性格がきっかけとして挙げられますが、不安障害はこれらに加え、環境の変化や内分泌の変化が挙げられます。
🔷「ストレス」や「不安」を感じやすい原因・対策
一般的に発達障害をお持ちの方は「ストレス」や「不安」を感じやすいと言われておりますが、なぜ「ストレス」や「不安」を感じやすいのでしょうか。「ストレス」や「不安」に対する対策はあるのでしょうか。以下に「ストレス」や「不安」を感じやすい原因と取り得る対策をまとめました。
■原因
①社会的認知の困難さ
他者の気持ちを推し量ったり、ニュアンスを読み取ったりすることが苦手なため、人間関係のトラブルや誤解が生じやすい
②認知の柔軟性の欠如
物事を柔軟に考えることが難しいことや、変化に弱く、環境の変化にうまく対応できないため、ストレスを感じやすい
③感覚過敏
光や音、臭いなどの感覚刺激に過敏に反応してしまうことで、不快感やストレスを覚える
④理解力と実行力のアンバランス
物事を実行に移すことが苦手な場合があり、そのギャップから不安が生じる。
■対策
対策としては、
・ストレス母体を減らすための環境調整
・ストレスマネジメント方法の習得
・第三者の介入によるサポート
・適切な理解と受容的な態度
などが有効です。発達障害をお持ちの方一人一人の特性に合わせた対応が求められており、重要になってきます。
🔷終わりに
いかがだったでしょうか。今回は二次障害、とりわけ二次障害の中でも最も多い不安障害とうつ病の違いを中心にまとめました。
ディーキャリアITエキスパートでは、一人一人の課題に向き合い自身のなりたい姿に則って就職や就職後のサポートまで支援を行っております。
この記事を読み、興味があるかたはぜひ、お問い合わせください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ディーキャリア は、障害のある方の「働く」をサポートする就労移行支援事業所です。
基本的には、障害があり現在離職中で就職を目指している方が対象で
実際に利用する場合には、お住まいの自治体に利用を申請し、
希望するサービスの利用を認定された障害福祉サービス受給者証の発行を
受ける必要があります。
前年度の世帯収入により、利用負担額が変わります。
※ディーキャリアでは、約8割の方が無料で利用されています。
- 働くうえで必要な知識・技能を身につけるための職業訓練
- 就職活動のサポート
- 個人の適性や経験などに応じ、企業の求人を開拓
- 就職した後に、長期間・安定的に働くための支援(定着支援)
上記のようなサービスを、原則として24カ月(2年)の間、利用することができます。
もっと詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
▶︎就労移行支援事業所と職業訓練の違いとは?利用要件や費用、メリット・デメリットを整理
◆ディーキャリアITエキスパート 中野オフィスのご紹介
「もしかして発達障害かもしれない」
「働きづらさ・生きづらさを感じている」
「一人で転職活動をしているが、なかなかうまくいかず焦りを感じている」
こんなお悩みがあれば、ぜひディーキャリア ITエキスパート中野オフィスにご相談ください。
発達障害・精神障害の知見と豊富な支援経験を持ったスタッフが、あなたのお悩みに真摯に寄り添います。
また、ディーキャリア ITエキスパート中野オフィスは、
未経験からIT就労を目指すための学習ができる就労移行支援事業所でもあります。
プログラミングなどを学んでみたいという方も大歓迎です!
まずは気軽に、個別相談を受けてみませんか?
面談・見学は無料で受けることができますので、遠慮なくお問い合わせください。
あなたにお会いできるのを楽しみにしております!
フォームでのお問い合わせ ▶︎お問い合わせフォーム
お電話・メールでのお問い合わせも可能です!
▶︎電話(03-6454-0427)
▶︎メール(nakano@dd-career.com)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
無料ご相談・見学を随時承っています!
お気軽にお問合せください(^^)
オフィスページ▼
ディーキャリアITエキスパート中野オフィス
東京都中野区中野4-7-2 SHビル3階
JR・東西線 中野駅より徒歩8分
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
ITエキスパート中野オフィスのブログ一覧
オフィス情報
ITエキスパート中野オフィス
- アクセス
- JR「中野駅」北口より徒歩7分
- 電話番号
- 03-6454-0427