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大人の発達障害があると、何が苦手で、何が困るのか?

管理者の五十嵐です。

今回は発達障害(ASD・ADHD)の特性から起こりうる苦手さについて、見ていきましょう。

ASD(自閉症スペクトラム障害とは)

対人関係や社会的コミュニケーション障害、想像の困難や興味の偏りなどを特徴とする障害のこと。

【そもそも自閉とは?】

言葉のイメージから「自身の内部に閉じこもる」といったイメージを持たれがちですが、自閉症の自閉は「自分の中で自己完結的に行動してしまう」という意味。

結果「自分本位」「人の気持ちがわからない」「空気が読めない」と言われてしまうのです。

しかし、この特性は必ずしもデメリットばかりではありません。

「周りの空気を読まない」、「相手の感情に流されない」ということは、「周りの意見や感情、損得に流されず、自分の意見を主張できる」というプラスの面でもあります。

自身の意見を主張する際の「伝え方」を学び、実践できれば、特性も強みに変えていくことができるかもしれません。

【ASDの特性と困りごと

ASD(自閉症スペクトラム障害)のある方は、以下のような特性から日常生活で困難を感じることがあります。

  • 社会的コミュニケーションの苦手さ:冗談や皮肉が理解しづらく、相手を怒らせてしまう。また、他者との距離感や暗黙のルールがわからず、会話のタイミングが合わないこともあります。
  • 対人関係の難しさ:相手の気持ちや場の空気を読み取るのが難しく、無意識のうちに相手に悪い印象を与えてしまうことがあります。
  • 強いこだわりや曖昧さへの苦手意識:決まったルールや予定の変更に強く反応し、パニックになることがあります。また、一度思い込むとその考えから抜け出せないこともあります。
  • 限定された興味関心:興味の幅が狭く、特定の分野には詳しいものの一般常識や流行には疎いことがあります。そのため、聞き手が興味のない話題を延々と話してしまうこともあります。
  • 感覚過敏・鈍麻:光や音に過敏に反応し、集中できないことがあります。また、自分の疲労やストレスに気づきにくく、無理をしてしまうこともあります。

【 自己理解と他者視点の重要性】

これらの特性や困りごとは個人差が大きく、全てのASDの方に当てはまるわけではありません。自分自身の困りごとや必要な配慮を理解し、周囲に伝えることが大切です。

しかし、主観的な視点のみで自身の特性を理解し、整理するのはとても難しいです。客観的な視点やデータなど、他者からのフィードバックが自己理解のためには必要となることもあります。

ASD(自閉スペクトラム障害)の特性と対策

📌 困りごと

  • 暗黙のルールがわからない → 突然話しかける、話が長くなりすぎる。
  • 冗談や皮肉が理解しづらい → 相手が怒った理由がわからない。
  • 予定の変更が苦手 → 突然のスケジュール変更でパニックになる。

対策例
📝 「会話ルール表」を作る

状況どうする?
会話の始め方「今、話していい?」と確認する
話が長くなりそう「話したいことは3つだけにしよう」と決める
冗談を言われたら「それって冗談?」と聞いてみる
予定が変わったら「なぜ変更があるのか」理由を聞いてみる

📌 困りごと

  • 光への過敏が強い → まぶしくて目が開けられない、集中できない
  • 周りの音に対して過敏が強い、苦手な音がある → 雑音によって集中できない、指示が聞き取れない
  • 疲労やストレスに気付きにくい → 頑張りすぎて倒れてしまう、限界が来る

対策例
📝 「過敏に対する対策ツール」を用意する

状況どうする?
視覚過敏サングラス、ブルーライトカット眼鏡の着用
聴覚過敏ノイズキャンセリングイヤホン、イヤマフの使用
感覚鈍磨25分作業 + 5分休憩のように休憩ルールを作る
特定の触感が苦手でストレスになる服の素材を選び、肌触りの良いものを着る

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは

不注意や多動、衝動性などを主な特徴とする障害のこと。

【ADHDの特性と困りごと

ADHD(注意欠如・多動性障害)のある方は、以下のような特性により、日常生活や仕事で困難を感じることがあります。

  • 不注意(集中が続かない・忘れやすい)
    • 一つの作業に集中し続けるのが難しく、気が散りやすい。
    • 忘れ物や紛失物が多く、約束や期限を守るのが苦手。
    • 話を聞いていても途中で意識がそれたり、細かい指示を忘れてしまう。
  • 多動性(じっとしていられない・衝動的な行動)
    • 体を動かしていないと落ち着かず、座っているのが苦手。
    • 思いついたことをすぐに発言してしまい、会話の流れを乱すことがある。
    • 深く考えずに行動し、後から後悔することがある。
  • 仕事や生活での影響
    • 同時に複数の作業を進めるのが苦手で、優先順位を決めるのが難しい。
    • 気が乗らない作業は後回しにしがちで、締切間際に焦ることが多い。
    • 書類の管理やスケジュール調整が苦手で、ミスが多くなる。

【ADHD(注意欠如・多動症)の特性と対策】

📌 困りごと

  • 忘れ物が多い → 重要な書類をなくしてしまう。
  • 気が散りやすい → 仕事の途中でスマホを見てしまう。
  • 締切ギリギリになる → 先延ばししてしまう。

対策例
📝 「仕事の進め方シート」を活用する

作業前にチェックやること
📌 作業開始前デスクに必要なものが揃っているか確認
⏳ 25分作業 + 5分休憩「ポモドーロ・テクニック」で集中力アップ
✅ 終わったら終了したタスクに✔をつける

ASDとADHDの違いと共通点

ASDとADHDは異なる特性を持っていますが、共通点も多くあります。例えば、どちらの特性「対人関係の苦手さ」につながることが多く、自分が何が苦手で、何が得意なのか理解し、苦手に対処していくことが重要です。また、ASDとADHDの両方の特性を持つ「障害が併存し重なり合う」ケースもあります。

発達障害がある人に役立つ対策と工夫

発達障害のある方が、仕事や日常生活で困りごとを減らすための工夫をまとめました。

  • メモやアラームを活用する
    → 予定やタスクをこまめにメモし、リマインダーを設定する。
  • 作業を細かく分ける
    → 一度にたくさんのことをしようとせず、少しずつ進める。
  • 環境を整える
    → 静かな場所で作業をする、イヤマフを使う、整理整頓を心がける。
  • 感情のコントロールを意識する
    → イライラしたときは深呼吸する、短い休憩を取る。
  • 得意なことを活かす
    → 自分の特性を理解し、強みを活かせる仕事や環境を選ぶ。

ディーキャリア新潟オフィスの支援内容

ディーキャリア新潟オフィスでは、発達障害のある方が働きやすい環境を見つけるための支援をおこなっています。具体的には、

  • 自己理解を深めるための訓練
  • 職場での対策や工夫を学ぶ模擬職場プログラム
  • 実践的なトレーニングや就職支援

などがあります。仕事や日常生活で困りごとがある方は、ぜひ相談してみてください。

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ディーキャリア 新潟オフィスは大人の発達障害に応じたプログラムの就労移行支援事業所です。

精神障害・発達障害を対象に就労支援を受けることができ、 「働き続けるためのプログラム」で高い職場定着率を実現しています。

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