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【発達障害】SLDについて――どんな特性がある?基礎知識を学ぼう

こんにちは、ディーキャリア新潟オフィス職業指導員の五十嵐です。

今回は発達障害の診断名の1つ「SLD」について、基礎知識を一緒に学んでいきましょう。

【SLD(限局性学習症)とは】

知的な発達に遅れはないのに、「読む」「書く」「計算する」といった特定のことがうまくできない場合、SLD(限局性学習症)と呼ばれる発達障害の可能性があります。

全般的な知能発達に問題はないが、ある分野のみ習得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態を示します。

結果として、学校での勉強だけでなく、仕事上の読み書き計算にも困難が生じてくる可能性があります。

【SLDの診断基準】

DSM-5という米国精神医学会が発行している精神疾患の基本的な定義に従うと、診断基準は以下の4段階となります。

【1段階目】

以下の条件の1つ以上に当てはまり、症状が6か月以上続いていること

・不適格または速度が遅く、努力を要する読字

・読んでいるものの意味理解の困難

・つづり字の困難、書字表出の困難

・数字の概念・数値・計算の習得の困難

・数学的推論の困難

これをわかりやすく解説すると、

不適格または速度が遅く、努力を要する読字

⇒正しく読めない、非常に時間がかかる

読んでいるものの意味理解の困難

⇒読めているのに意味が理解できていない

つづり字の困難

⇒字が書けない、書くけど間違う/汚い

書字表出の困難

⇒作文が書けない(口では表現できたりする)

数字の概念・数値・計算の習得困難

⇒算数が極端に苦手

数学的推論の苦手

⇒論理的な考え方が極端に苦手、応用の苦手

【2段階目】

欠陥がある学術的技能は、その人の暦年齢に期待されるよりも著明かつ定量的に低い

⇒知的な遅れがないのに、年齢に比べてある分野の学習だけ明らかに遅れている、ということ

【3段階目】

欠陥は、その人の限られた能力を超えるまでは完全に明らかにならないかもしれない

⇒たとえば「算数が3年生レベルまでしかできないSLD」を持っている子どもがいたとして、4年生、5年生になるまでは困難が生じないので、SLDであることが、それまでわからないことがある、ということ。

【4段階目】

知的障害、視覚障害、聴覚障害、発達障害以外の精神障害、環境の悪さは関係しない場合

【なぜこのような特性が現れるのか】

SLDに関しては「なぜ?」を説明するのが非常に難しい。

なぜなら、症状の原因となる特性がたくさんありすぎるため。

結びつけられる仮説が非常に多すぎるため、原因の特定が非常に難しくなる。

そのため、原因を探るよりも、症状に対して「対処療法」をしていくことが効率的。

いろんな方法を試してみて、自分にとって一番やりやすい方法を試していくことが大切。

【SLDの特性からくる代表的な困りごとと対処方法】

あげている対処については、あくまで対処療法でしかないので、現実的な範囲かつできる範囲で取り組むことが大切、対処のために苦労していては意味がない。

①読みが苦手(文字が読めない、または文字は読めるが文章が読めない)

・注意が他の行に逸れやすい、視線の移動が苦手

⇒紙で隠したり、マーカーや鉛筆で読んでいるところに線を引いたりしながら読む。

・「目で読む」ことの困難がある

⇒読み上げソフトなどを使って音で聞く、耳で聞く

・文の構造が取りづらい

⇒文節ごとにスラッシュを入れながら読むことで、意味の塊を明確にする

②読んでいるものの意味がわからなくなる

・文字で考えるのが苦手

⇒ビジュアルでも考えられるように、読みながら読んだ内容を絵や図にして、メモしていく

・長い文章をまとめ切れない(ワーキングメモリーに弱さがある)

⇒段落ごとに大まかな要約を作りながら読む

いつ、どこで、誰が、何を、どうした、を明確にしておく

③書くことが苦手(文字が上手に書けない)

⇒手で書く作業をなるべく少なくし、パソコンなどで文字を入力する

読み・書きどちらも苦手な場合、目の機能に課題がある場合もある。

④作文ができない(文字そのものはかけるが、文章が書けない)

・ワーキングメモリーの弱さが影響している可能性があり、長い文章をまとめきれない

⇒細切れの文を、コピペして組み替えていくことで、文章を組み立てる

⑤計算の苦手

⇒最初から電卓を使う

【まとめ】

上記はあくまで一例でしかなく、それぞれの苦手さに併せて対処は見つけていく必要があります。

先に述べたように、SLDの場合は原因となる要素が多すぎて、明確な原因を見つけ、それに対して問題解決していくことが難しいためです。

自分にとって「やりやすい」「できる」方法を見つけて、対処していくことが最重要となります。

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