【発達障害・グレーゾーン】ナビゲーションブックの重要性【訓練生インタビュー】
こんちには、職業指導員の五十嵐です。
ナビゲーションブックについてはこちらの記事を参照ください。
簡単にまとめると、ナビゲーションブックは「自身の障害についてや欲しい配慮を、他者に伝えるための説明書」です。
今回は実際に実習にて「ナビゲーションブック」を活用できた、という訓練生Xさんにインタビューをおこない、その重要性についてお話していただきました。
それではどうぞ。
【訓練生インタビュー:実習とナビゲーションブックについて】
1.実習するにあたって、特性と配慮について企業にどう伝えましたか?
実習初日、顔合わせで担当していただける方に特性と配慮について伝えるための時間をいただけたのですが、現場では緊張で言葉が出てこない、話すべき内容を忘れるといった問題が発生しました。その原因としては、初めてのことで強い緊張があったことといきなり聞かれたように感じたことで、パニックになってしまったからです。これまで学んできた、準備してきたはずなのに、忘れてしまったことに危機感を覚えました。
結果、そのまま自分の特性と配慮を伝えられない可能性があったのですが、同行いただいたスタッフさんに、自分で作ったナビゲーションブックを貸してもらったことで、それを見ながら説明することができ、実習先の方に自分について知っておいて欲しいことを伝えることができました。
ここでの気づきとして、自分の情報はしっかり準備して覚えておく、緊張で言葉が出てこなかったときの対策として「ナビゲーションブック」は自分で携帯しておくことが大切と感じました。
なので、ナビゲーションブックをしっかり作りこんで準備しておくことは、とても大切なんだと思いました。
2.ナビゲーションブックは活用できましたか?
今回は最初だけ活用できたと思っています。
スタッフさんにサポートいただいた結果ではあるのですが、ナビゲーションブックがあったことによって、自分の苦手な部分、配慮事項を伝えられました。
配慮を伝えられたことによって、実習先では「新しい指示をもらう時は、メモを取る時間、まとめる時間をもらう」「作業後にダブルチェックをしてもらう」といった、自分の苦手に対する配慮をいただくことができました。
そのおかげで、大きなミスなく、しっかり働くことができたと思います。
今後は定期的にナビゲーションブックを見返す時間を作り、自分で対処のチェックをする時間を取る、配慮が過剰になっていないか、あるいは必要な配慮をもらえているかを確認して、問題が発生したときは自分から発信ができるようにしていきたいと思います。
まとめ
Xさんは、事前にナビゲーションブックを準備していたことで、実習先に自分のことについて伝えることができ、自分の苦手をうまくフォローしていただきながら、働き続けることができたそうです。
とはいえ、いきなり「自分の取り扱い説明書=ナビゲーションブック」を作ろうとしても難しいです。
なぜなら「自分のことを説明する」ためには「自己理解が必要」だから。
自分のことは自分が一番知っている、といっても、それを言語化して他者に説明するのは難しいですよね。それは自分から見た自分と、他者から見た自分の違いも関係しています。
また、自分を見つめ直す作業はとてもストレスがかかる作業です。できることなら、サポート受けながら作りこんでいきたいですよね。
ディーキャリア新潟オフィスでは、コミュニケーションやセルフケア、考え方の訓練だけではなく、「自己理解」と「ナビゲーションブックの作成」、「相手に伝える」方法も、支援の一環としてサポートを受けながら取り組むことができます。
ぜひ、一度見学・体験でお話を聞いてみてください。
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