【発達障害・グレーゾーン】コミュニケーション対策を考える③【相手の話に反応する】
こんにちは、職業指導員の五十嵐です。
【コミュニケーションの苦手 原因を知りたい方はこちらから】
【発達障害・グレーゾーン】こんな悩みはありませんか?(コミュニケーション編)
今回の記事では「頷き、相槌」「繰り返し、言い換え」についてお話していきます。
人によっては「当たり前のことでは?」と思われるかもしれませんが、当たり前のことだからこそ「できているか、できていないか」、「意識しているか、いないか」で大きな違いがあるわけです。
ということで【発達障害・グレーゾーン】こんな悩みはありませんか?(コミュニケーション編)で挙げた、20のコミュニケーション課題から、今回も苦手の原因と対策を見ていきましょう。
【以下に自分も当てはまるかも……と思った方にお勧めの記事です】
1 ただ黙っているだけなのに、怒っていると誤解される
5 会話中、自分と相手のペースが合わないことが多い
6 何かをしながらの「ながら聞き」をよくしている
7 返す言葉がすぐに見つからないと、焦って、余計なことを言ってしまう
11 相手に悪い印象を与えるようなコミュニケ―ションをしている気がする
15 相手の話を理解することができない(聞いてもわからなくなる)
【事例】
上司に指示をもらっている場面。「とにかく聴くことが大事」と聞いたから、ひたすら上司の話を聴くことに集中してみた。
指示が終わった後、上司から問いかけ。
「○○さん、ちゃんとわかってる?」
しっかり聴くことに集中したので、内容の理解もできたし、オープンポジションを意識して聞いたから、相手にも聴く姿勢は見せられたはずなんだけどな……?
「はい」と返事はしたものの、上司は納得がいかない顔。
どうしてこうなってしまったのだろう?
【解説】
「聴く姿勢」も大切、よりよくで「反応する」を意識!
オープンポジション(聴く姿勢)だけでも、相手に「聞いている」ことを伝えることができますが、動きもなくじっと見つめられ続けたり、背筋を伸ばして不動な状態が続いたとしたら、相手はどう捉えるでしょうか?
少し、圧迫感や緊張感があるかもしれません。
コミュニケーションは「言葉」だけでなく「動き」も大切です。
みなさんは「非言語技法」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
非言語技法とは「リアクション」のこと。相手の話を受けて「頷く」「表情を変える」「手を叩く」など、「相手の言葉に反応を返す」ことを言います。
実はいくら「聴く姿勢」を見せられたとしても、「リアクション」がなければ、相手から見れば「本当に聞いているかわからない」状態が続きます。それでは相手も話し続けづらいですよね。
「傾聴の姿勢は意識しているんだけど、うまくいかないな……」という人は、「相手に反応ができているか」を確認してみましょう。
【対策】
相手の話に対するリアクションは「言葉を使ったもの」と「動作で伝えるもの」の2つがあります。
動作で相手に聴いている姿勢を伝えるのが「頷き」を。
言葉を使って聴いている姿勢を伝えるには「相槌・繰り返し・言い換え」になります。
まずは「頷き」から見ていきましょう。
頷きとは「首を縦に振る非言語的な反応」のこと。
一つひとつは小さな動きでも、聞いていることが相手に伝わるので「話すのが苦手」「発信が苦手」と感じている方はここから始めてみましょう。
ちなみに「話すのが得意」「発信できる」人でも、会話のリズムを作る上では必要なスキルですので、ぜひ意識して相手の話に頷いてみてください。
次に相槌について。
相槌は「うんうん」「はい」「なるほど」といった、短い言語的な反応のことです。
とはいえ、何でもいいから言葉で反応を返せばいいということではなく、相槌にも「話す意欲を高めるもの」と「話す意欲を低下させるもの」があります。
【話す意欲を高める相槌】
肯定的な相槌「そうですね」「そう思います」
中立的な相槌「なるほど」「はい」
【話す意欲を低下させる相槌】
・そっけない「あっそうなんですね」「へぇ」
・多すぎる「はいはいはいはい」「うんうんうんうん」
【話す意欲をなくす反応】
・ながら聞き
・無反応
↑について、詳しくはこちら
ただ頷けばいい、相槌を返せばいい、ということではなく、使い方によっては逆効果になってしまう可能性もあるのですね。
つまり、聞きかじりの知識でコミュニケーション上手を目指すのは実は危険な行為だったりします。
本当に「コミュニケーションの苦手を軽減したい!」と思われる方は、ぜひディーキャリア新潟オフィスにて、時間をかけて正しい技法を学び、練習し、身に着けていただければと思います。
【おわりに】
長くなってしまったので、今回はここまで。
「繰り返し・言い換え」について次回の記事で触れたいと思います。
毎回書いているので「もう聞き飽きたよ」という方はここから先は読み飛ばして頂いて構いませんが、
「自分の苦手とその原因」を正しく理解していなければ、いくらコミュニケーションのスキルを身に着けたり、本を読んでもその課題は解決できない可能性が高いです。
もしかしたら自分では「できない」と思っていることが他者から見たらできていたり、「できている」と思っていることが他者から見たらできていなかったり。
「自己理解」と言いながらも、自分のことを本当の意味で理解するためには、「他者視点」や「フィードバック」が必要になってくるわけです。
そんな「自己理解」と「コミュニケーション課題の対策」を一緒にできてしまう場所がここ「ディーキャリア新潟オフィス」です。
一人で悩んでもいい結果はでません。
まずはお気軽にご相談ください。
【あわせて読みたい】
ASD/ADHDをお持ちの方、グレーゾーンの方が抱えやすいコミュニケーション課題については、下記記事で詳しく取り上げていますので、ぜひご覧ください。
【発達障害/グレーゾーンの方向け】コミュニケーションが苦手、の原因を大まかに捉える/その対策案
見学・体験受付中!お気軽にどうぞ!
————————————————————————————————————————————————————————————————————————-
ディーキャリア 新潟オフィスは大人の発達障害の特性に応じたプログラムの就労移行支援事業所です。 精神障害・発達障害がある方を対象に就労支援を受けることができ、 「働き続けるためのプログラム」で高い職場定着率を実現しています。 随時見学を受け付けております。 就労移行ってどんなとこ? どんなプログラムをしているのかな・・・ 興味がある方はお気軽にお問合せください(^^♪
見学・体験へのお申込み・相談は
電話 tel:025-384-0165(受付時間 平日10時~17時)
おススメ! ⇒ HPお問合せホームから(←リンクからどうぞ)
新潟オフィスのブログ一覧
オフィス情報
新潟オフィス
- アクセス
- JR「新潟駅」南口より徒歩7分
- 電話番号
- 025-384-0165