【発達障害・グレーゾーン】「コミュニケーションが苦手」【対策②:ペーシング/ミラーリング】
こんにちは、職業指導員の五十嵐です。
【まずは「コミュニケーションが苦手」な原因がしりたい方】
【発達障害・グレーゾーン】こんな悩みはありませんか?(コミュニケーション編)
【今回の本題】
今回お伝えする傾聴スキルは「ペーシング/ミラーリング」です。
4.聞きたいことや言いたいことがあると、相手の話に割り込む
5.会話中、自分と相手のペースが合わないことが多い
11.相手に悪い印象を与えるようなコミュニケ―ションをしている気がする
20.相手の年齢や立場でコミュニケーションの方法を変えがち(敬語、口調等)
このような悩みがある方は、ぜひ今回の記事をご覧ください。
事例
休憩時間同僚たちとを雑談中。自分は楽しく話しているつもりだが、会話同士がぶつかったり、いつのまにか自分ばかり話している気がする。自分がコミュニケーション上手だからだろうか?
何度かそんなことをしていたら、いつの間にか自分が雑談の輪に入ろうとするとみんなが避けるようになってきた。対個人の会話でも、うまく話が続かないし、もしかして自分はコミュニケーション上手ではなく、下手なのではないかと疑い始めている。
一体なにが悪かったのだろう?
解説
「相手の話を聴く/ペースを合わせる」
Q.「コミュニケーション上手」とはどのような人でしょうか?
A.各自それぞれの答えがあると思いますが、今回の答えは「聴き上手」とします。
上記の事例では「自分ばかり話している」=「場を仕切っている」=「コミュニケーション上手」といった認識をしていますが、本当にそうでしょうか?
そもそも人間は「自分のことを話したい」生き物です。
想像していただきたいのですが「相手の話をひたすら聴く」時間と「自分が好きなことを話し続けることができる」時間、どちらの方がよいでしょうか?
話すのが苦手な人でも、興味のない話を聴き続けるよりは、自分の好きなことを話し続ける方が楽しそうではありませんか?
つまり「自分ばかり話し続けている状況」というのは、相手からみれば「つまらない時間」となっている可能性があるわけです。
そしてここに「発達障害の特性」が抱える課題が現れます。
定型発達の方であれば、表情や動作から相手の心情を読み取り、対応を変えたり、話題を変えることで相手に合わせてコミュニケーション方法を調整できますが、発達障害をお持ちの方は、特性上「表情や動作の変化から相手の心情を読み取りづらい(相手の気持ちがわからない)」「興味・関心のあることについてはいくらでも話せるが、それ以外のことに関心を向けづらい(相手に合わせた話題を出しづらい)」ことで、事例のような状況に陥りやすいのです。
「口調や言葉遣いを相手に合わせる」
立場が上の相手に馴れ馴れしく会話をしたり、同僚や部下相手に固すぎる対応をしていませんか?
相手との関係性によって対応を変えることは、コミュニケーションにおいて大切なポイントですが、発達障害の特性により、自動で相手への対応を変えることが難しくなっている可能性があります。
自身が立場が低い(と思っている)相手に攻撃的に話していませんか?
自分より立場が高い相手にタメ口をきいてはいませんか?
特性上自身の客観視が難しい傾向があるため、自分で自身の話し方の課題に気づくことは難しいかもしれません。
客観的に見た自分のコミュニケーション課題を知りたい方は、ぜひディーキャリア新潟オフィスにご相談ください。見学・体験受付中です!
対策
解説で挙げたような課題がある方は「ペーシング/ミラーリング」を意識してみましょう。
ペーシングというのは、相手の呼吸や話し方を観察し、そのペースに合わせながら相手と波長を合わせる技法のこと。
相手の話すペースやトークスピード、言葉遣いを相手に合わせるイメージです。
話すのがゆっくりめな人相手には自分もゆっくり、間を取って。
話すのが早い方には自分もハイスピードで、テンポよく。
丁寧な言葉遣いをする相手にはこちらも丁寧に、フランクな相手には、立場によっては少しフランクに対応するのもよいかもしれません。
ただ、特性上相手の立場やどう対応すればいいかわからない方は、なるべく丁寧な対応(ペース、言葉遣い)を意識すると、どんな場面でも失敗しづらくなるでしょう。
ミラーリングは「相手の仕草や動作、姿勢をさりげなく真似る」方法。
やりすぎると馬鹿にしているように思われるため、さりげなくやることがポイントです。
例えば相手が飲み物を飲んだら、自分も飲み物を飲んでみる。
動作を真似ることで適度に会話に間を作り、話しすぎを防ぐ効果があります。
相手と会話のペースを合わせ、一方的なコミュニケーションにならないよう注意していきましょう。
おわりに
とはいえ「自分の苦手とその原因」を正しく理解していなければ、いくらコミュニケーションのスキルを身に着けたり、本を読んでもその課題は解決できない可能性が高いです。
もしかしたら自分では「できない」と思っていることが他者から見たらできていたり、「できている」と思っていることが他者から見たらできていなかったり。
「自己理解」と言いながらも、自分のことを本当の意味で理解するためには、「他者視点」や「フィードバック」が必要になってくるわけです。
そんな「自己理解」と「コミュニケーション課題の対策」を一緒にできてしまう場所がここ「ディーキャリア新潟オフィス」です。
一人で悩んでもいい結果はでません。
まずはお気軽にご相談ください。
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【発達障害/グレーゾーンの方向け】コミュニケーションが苦手、の原因を大まかに捉える/その対策案
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