失敗は本当に悪いことなのか?
こんにちは、職業指導員の五十嵐です。
みなさんは「失敗」をしたことがあるでしょうか?
ほとんどの人が「はい」と答えると思います。
何かに取り組んでいれば、挑戦していれば、必ず「失敗」はつきものです。
そして「失敗」して怒られた経験もたくさんあると思います。
そんな些細なことでそんなに怒らなくても、なんて経験も多々あるのではないでしょうか?
些細な失敗でも怒られ続けた人は、挑戦することに恐怖するようになり、無気力になっていきます。
失敗はただ糾弾すればいいものではないのだと思います。
さて、この「失敗」について、私たちの脳は実は素晴らしい対応をしてくれています。
脳は、出来事を予測し、それを修正してくれます。
未来を予測・判断し、その予測が間違っていれば、間違いを考慮して予測を修正します、その繰り返しで予測と結果に差があった事例を大量にストックして、できる限り世界を正確に理解できるよう取り組んでくれているんですね。
つまり、私たちの脳は予測を間違えないことには新しいことを学べない、ということをわかっているのです。
「失敗は成功の母」私たちは本当はそれをわかっているはずなのです。
しかし、私たちは往々にして間違いを恐れ、完璧であろうとします。
あるいは、他者から社会から完璧を求められ、一つ間違いを起こせばここぞとばかりに責め立てられることもあるでしょう。
これについて、今回のブログの参考にさせていただいている
「心の容量が増えるメンタルの取り扱い説明書」に非常に救われる言葉があるため、引用させていただきます。
「でもそれはみんな同じ。みんなうまく対応できていないし、みんな力不足なのです」
では、間違いを犯したとき、なぜ私たちは落ち込んだり、自分を責めたりするのでしょうか?
それによって落ち込んだり、自分をダメな人間だと勘違いしたり、
結果自分に怒りが向くこともあるかもしれません。
その理由は「間違いや失敗の原因が全て自分にある」と考えてしまうから。
うまくいかないことは普通のこと、当たり前のことなのに、そのすべてを自分のせいだと考えてしまう、さらに言えばうまくいったことは自分の功績ではなく、その原因は自分の外にあると考える。
これを繰り返してしまうと、自分を肯定する力「自己肯定力」は低下していく一方でしょうし、どんどん自分を嫌いになっていくでしょう。
しかし、先に述べた通り「失敗、間違いは当たり前のこと」なのです。生きていれば誰でもたくさん失敗するのです。
「心の容量が増えるメンタルの取り扱い説明書」にはこうあります。こちらも文章を引用いたします。
「人生の満足度は人生がどれくらいうまくいっているかとは関係がなく、
失敗を乗り切るすべを身に着けられるかどうかにかかっています」
間違いから逃げつづけても、間違いを憎んでも、そこからは何も生まれません。
私たちが本当にするべきことは
「間違いだらけの自分を受け入れ、その失敗を成功の糧にしていく」ことなのです。
かの発明王「トーマス・エジソン」はこんな言葉を残しています。
『失敗すればするほど、我々は成功に近づいている』
とはいえ、すぐに失敗を受け入れたり、間違いに恐怖せず様々なことに挑戦していくことは難しいでしょう。
そこでディーキャリア新潟オフィスがオススメするのが「リフレーミング」の考え方です。
簡単に言えば「事実の捉え方を変化させて、出来事の意味づけを変える」方法であり、
失敗に対して「失敗した、自分はダメだ」と捉えれば、
感情は「落ち込む、悲しみ」につながり、
行動も「動けなくなる、自棄になる」とネガティブな方向につながっていくのに対して、
「次の成功の糧だ、今回だめでもまた頑張ればいい」と捉えれば、
感情は「希望ややる気が出る」、行動は「成功に向けてまた取り組む、挑戦する」になっていくでしょう。
上記のような捉えなおしを「リフレーミング」といい、ディーキャリア新潟オフィスでも訓練の一つとして取り入れています。
「リフレーミング」に関心を持っていただけた方は、ぜひ一度見学・体験してみてください!
【参考文献】著・エマ・ヘップバーン 訳・木村 千里 「心の容量が増えるメンタルの取扱説明書」ディスカバー・トゥエンティワン 2021
新潟オフィスのブログ一覧
オフィス情報
新潟オフィス
- アクセス
- JR「新潟駅」南口より徒歩7分
- 電話番号
- 025-384-0165