「やりたいこと」がないあなたへ
こんにちは、職業指導員の五十嵐です。
今回は「やりがい」「やりたいこと」についての記事を書いていこうと思います。
「やりがい」というのはディーキャリア新潟オフィスにおいても重視されている要素で、
「やりがいのある仕事」という言葉は実際の職場でもよく聞かれますよね。
ただ、この「やりがい」「やりたいこと」がはっきりしている人はどれくらいいるのでしょうか?
多分、それほど多くはないと思います。またやりたいことがある人でも、それは本当に
「自分のやりたいこと」なのでしょうか?誰かに期待されて、誰かの夢を背負って
「本当に自分のやりたいこと」を見失ってはいませんか?
目次
1・やりたいことは本当に必要か?
2・そのやりたいことは本当にあなたのものなのか?
3・本当に自分が「やりたい」ことは何か
4・まとめ
1・やりたいことは本当に必要か?
まず、「やりたいことがある」という考え方は、本当によいものなのでしょうか?
現代社会では子供の頃から「将来の夢」を求められ、仕事に就くときは「やりがいのある仕事」、
定年したと思えば「第二の人生でやりたいこと」と、常に「やりたいこと」を求められる傾向にありますよね。
でも、それって本当に当たり前のことでしょうか?今、将来の夢を聞かれたとして、
即答できる人はあまり多くないのではないでしょうか?
それは「こんなこと言ったら笑われるのではないか」とか「夢というほどでもないから」とか、
ネガティブな考えに陥ったり、本当に「やりたいこと」が思いつかない、とか、
様々な理由があると思います。ともかく、「自分の本当にやりたいこと」がわからない人間が、
他者に「やりたいこと」を求める、どこか歪な社会が出来上がっているようにも見えるわけです。
やりたいことがない、というのは決して悪いことではありません。
ポジティブに考えれば、これからそれを見つけていく楽しみがある、とも言えるかもしれません。
今やりたいことがある人は、とても幸運です。ぜひ、やりたいで終わらせず、挑戦してみて欲しいと思います。
心理学ではやった後悔よりやらなかった後悔の方が大きいと言います。
it is now or never.という英語の言い回しがあるように、今やらなければきっと今後もやらないまま終わるでしょう。
2・そのやりたいことは本当にあなたのものなのか?
やりたいことがある人も、一度考えてみて欲しいのですが、そのやりたいことはあなたが
本当にやりたいことですか?
例えば「東大に行く」という目標。それ自体は素晴らしい目標ですが、合格することを目標にしてしまったせいで、
入学後何をすればいいかわからなくなる人もいる、という話も聞きますよね。
例えば「いい会社に入って、競争を勝ち抜き、エリートコースに乗って、財を築く」。
昔はそれだけでよかったのかもしれませんが、多様な生き方ができる現代、本当にそれだけでよいのでしょうか?
これら他人の価値観をベースにした「やりたいこと」は、一時的な目標や幸福感、達成感を与えてくれるものではありますが、
「自分の人生」としての長期的な幸福感は必ずしも約束されるものではありません。
もちろん本当に自分のやりたいこととして「お金持ちになる」とか「会社で偉くなる」という目標がある方は、
それは素晴らしいことですし、ぜひ達成に向けて頑張っていただきたいと思います。
ただ、他人や親に言われたからそれを「やりたいこと」にしてしまった、そういった人が
いざそれを達成してしまった時が危険なのです。「その先」がないので、
本当に自分がしたかったのはこんなことだったのか、そんな虚無感とやる気の喪失に襲われてしまうわけですね。
3・本当に自分が「やりたい」ことは何か
では、やりたいことなんてない方がいいのか、と言えばそんなことはありません。
「本当に自分のやりたいこと」が明確になれば、人生の目標ができ、
そこに向かって充実した日々を送ることができますし、幸せに過ごすことができるでしょう。
本当に自分がやりたいことを見つけるにはどうすればいいか?
それは、自分の心に正直になることです。
例えば「一日中寝ていたい」「海を眺めてぼーっと過ごしたい」「ペットとずっと戯れていたい」。
「先頭に立つのは苦手だが、サポートは得意なので、サポート役として人の役に立ちたい」
「新しいことに挑戦するのは苦手だが、誰かの進める大きな仕事の細かい作業を手伝って、コツコツ仕事を続けたい」
これらは全て誰かの「やりたいこと」ですよね。でも、それを自分のやりたいこととして話す人はいません。
なぜなら、人は「他人から評価されやすいもの、ほめられやすいものに、自分を合わせてしまう」傾向があります。
なので、「本当にやりたいこと」を隠して、人から評価されるような、本当はやりたくもないようなことを自分のやりたいこと、として無理をしているわけですね。
無理をしているので、それに熱意を向けられるわけでもなく、結果として「やりたいことが見つからない」という結論に至ってしまうわけです。つまり、本当はやりたいことがあるはずなのに、やりたくもないことをやりたいことだと勘違いしてしまい、そのギャップに苦しむことになるわけです。
本当に大切なのは「誰かに認められること」ではなく「自分が納得できること」。
そのためには「自分の本当にやりたいこと」を自分自身で認めてあげることが大切なのかもしれません。
4・まとめ
改めて聞きたいと思います。
「あなたのやりたいことはなんですか?」
この記事を読む前と読んだ後で、考え方が少しでも変わったらいいなと思います。
大切なのは
①「やりたいことがあるのはいいこと」という考え方に縛られすぎないこと。
②誰かの価値観に基づいて、自分のやりたいことを作らないこと
③自分が納得できる「本当にやりたいこと」を見つけること。
それを自分自身で認めてあげること。
「やりたいこと」が見つからないことを必要以上に嘆かないで、
それを探していくことを楽しみながら、いろいろな可能性に挑戦していっていただければと思います。
EX・ディーキャリア新潟オフィスではー-
ディーキャリア新潟オフィスでは、様々な考え方をもった人がいて、それぞれの方が
長期継続就労を目指して日々頑張っています。
通所されるすべての方が初めから「やりたいこと」をもって、訓練に取り組んでいるわけではありません。
むしろ「何をしたいかわからない」「どんな仕事が自分に向いているのかわからない」と
いう方がほとんどです。
通所する中で、自分の「強み」「弱み」「やりたいこと」様々なことを
自身で探し、スタッフや他の利用者に相談し、他者からのフィードバックを受けながら
「自己理解」を進め、やりがいの感じられる仕事への就労、自分らしい働き方の実現を目指しています。
あなたも「本当にやりたいこと」を一緒に探してみませんか?
ぜひ、関心を持っていただいた方は「見学・体験」に来てみてください。
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