【発達障害ライフハック】衝動買い・無駄遣いをなくすには?貯金・節約テクを一挙ご紹介!
こんにちは、中野オフィスです!
・ネット通販で買い物をしていたら、ついついほしいものを衝動買いしてしまい、
今月のクレジットカードの支払いが厳しくなってしまった
・無駄遣いはなくそうと思っているのにゲームの課金をやめられない
・節約のために「家計簿」をつけようとアプリをインストールしたのに続けられない
そんなお悩みはありませんか?
実は、「衝動買いがやめられない」「節約しようと思っているのに無駄遣いしてしまう」
「家計簿が三日坊主になってしまう」などの金銭管理の苦手は、
発達障害あるあるのお悩みなんです!
今回は、「なぜそうなってしまうのか?」という原因と、
実際に当事者が実践している貯金・財テクをご紹介したいと思います!
●この記事を書いた人:井上(就労支援員)
ADHDの診断を受け、現在当事者支援員としてディーキャリア中野オフィスで就労中。
外出が嫌いなため、基本的に通販でのお買い物が多いが、
クレジットカード払いだとついつい買いすぎてしまうことが悩み。
無駄遣いを防ぐため、好きなブランドの通販ページを封印している。
◆発達障害のある方にとって金銭管理が難しい理由
発達障害のある方にとって金銭管理が難しいのは、
「衝動性」「先延ばし」「計画通りに物事を進めることが苦手」などの
障害特性が関係しています。
●衝動的な無駄使い
ネットの通販ページでかわいい服を見かけて、
「欲しい!」と思ってすぐ買い物かごにいれたという経験は誰でもあると思います。
特に、現金を使わないクレジットカード払いや電子決済だと、
「お金を使っている」という感覚が希薄で、「あれも欲しい、これも欲しい」という感情のまま
ついつい買いすぎてしまった……ということはありますよね。
発達障害、とくにADHD(注意欠如多動性障害)のある方は、
障害特性として衝動性が強く、一時の感情で動いてしまい、後で後悔しがちです。
ショッピングに出かけ、勧められるままにたくさんの服を買ってしまったり、
あるいはネットショッピングで、一時の気分の高揚に任せて爆買いしてしまったり、ということが起こりやすいのです。
●先延ばしグセから収支計画を立てずに行動してしまう
また、「お金の使い方について見通しを立てたほうが良い」ということはわかっていても、
「考えるのが面倒だからまた明日」と先延ばしをしてしまい、
結果、計画のないまま散財・浪費する、ということになってしまいます。
自身の収入額から必要経費(家賃・光熱費・食費・スマホ代など)を差し引き、
一か月で使ってもよい額を算出することはそう難しくありませんが、
「計算するのがめんどくさい」とついつい先延ばししてしまい、
見通しなく行動してしまうことが多いのです。
●金銭管理を持続できない
「金銭管理をしっかりしなければ!」という意識から家計簿などを始めても、
持続することが難しいという特徴があります。
最近はレシートを読み込むだけで入力してくれる家計簿アプリなどもありますが、
「毎回のお買い物の後にレシートを読み込む」という小さな手間の継続が、
意外と煩わしいものです。
とくにADHDのある方にとっては、
こうしたちまちまとした手間が面倒に感じられ、
「また後でいいや」と先延ばしにしているうちに嫌になってしまったり、
または忘れてしまったりして、
継続が難しいということがあります。
◆当事者が実践している貯金テク/財テク
今回、この記事を書くにあたり、
ディーキャリア中野オフィスに通っていらっしゃる利用者様が
実践している貯金テク・財テクをヒアリングしました!
大きく分けて、四つのテクがありました。
➀行動範囲を限定し、「衝動買い」をする機会を減らす
【体験談➀】
いろんなところに行くとついついお金を使ってしまうため、
できるだけ日常的に行く店を決めて、「ここでしか買わない」というルールにすることで、
節約しています。(ASD/うつ・男性)
【体験談②】
以前は「セール」と聞くとついショッピングモールに行ってしまい、
「せっかく来たんだし……」「セールだから……」と服をドカ買いしてしまって
後で後悔することが多かったです。
そこから学んで、セールに飛びつかず、ショッピングに行く回数を減らすことで、
散財をしないようにしています。(ADHD・女性)
【体験談③】
お腹がすいたときに買い物に行くと、ついついスーパーで爆買いをしてしまっていました。
そのため、「お腹がすいているな」と思ったら、
家でお菓子などをつまんで少しお腹を満たしてから、
買い物に行くようにしています。(ASD/ADHD・女性)
②日常生活の買い物は現金で、大きなお金は持ち歩かない
【体験談④】
お金を持つのが面倒になり、キャッシュレス決済を常用していたとき、
気づいたら銀行口座から50万円くらい(!)減っていたことがありました。
それからは、基本的に現金で支払いをするようにして、
お財布の中に大きなお金を持たないようにすることにも気を付けました。
そうすると、こまめに銀行から引き出す必要があるため、
「お金を使っているんだ」ということの自覚に繋がりました。(ADHD/不安障害・男性)
【体験談⑤】
クレジットカードや電子決済だと「お金を使っている」という感覚が希薄で、
ついついお金を使いすぎてしまうことがありました。
月末のクレジットカードの請求を見て、「詐欺に遭っている!」と思ったら、
全部自分が使った請求だった……ということも。
そのため、月初に「日常生活で使っていいお金」を銀行からおろして財布に入れ、
「この額しか使っちゃいけない」と自分に意識させるようにしています。(ADHD・女性)
③電子決済・カード決済は上限額を決め、それ以上引き出せないようにする
【体験談⑥】
電子決済は気軽にできてしまうため、PC・スマホゲームにのめりこみ、
気づけば多額の課金をしてしまった……ということがありました。
「見えないお金」は積もり積もって大きな支出になってしまうので、
上限額を決め、そこに達したら引き出せないように設定することで、
お金を使うときに「引き出せなくなる可能性」を考え、
緊張感を持たせるようにしています。(ADHD・男性)
【体験談⑦】
デビットカードを利用し、
そこに入れているお金以上に使わないようにしています。
いくら使ったかがわかりやすいため、おすすめです。(ASD/うつ・男性)
④「ほしいものリスト」を作り、事前に買いたいものを取捨選択する
【体験談⑧】
コンビニの一番くじが大好きで、よく買っています。
「何回まで」と決めていても、あたらないと「もう一回」と手を出してしまい、
お金を使いすぎてしまうことが悩みでした。
今は、事前に、「自分が欲しい一番くじはないか?」「イベントはないか?」と
HPなどでチェックをしておき、「どうしても欲しい!」と思うものだけ買うようにしています。
どんぶり勘定でもいいから、ほしいものをリストアップしておくことが
大事だと思っています。(ASD/ADHD・女性)
【体験談⑨】
1か月の頭に「ほしいものリスト」を作るようにしています。
「ほしいものリスト」の上限額を決めておき、
月の途中でほしいものが変わったり、追加でほしいものが出てきたときには、
この上限を超えないように、既存のリストにあるもののうち、
「欲しい度」が低いものを消すように取捨選択しています。(ADHD/不安障害・男性)
このように、皆さんさまざまな工夫をされています。
上の四つには入っていないですが、
・その月の予算に合わせ、物価を倍にして考えて浪費を防ぐ
(3万円が予算であれば、10倍にして考えるなど)
・ソーシャルゲームにお金を使うことのむなしさを考える
→ソシャゲの寿命はもって10年。
どうせ消えてしまうものに課金することはもったいないと考え、無駄使いをやめる
・一度購入すればずっと使えるものを買うようにする
→月額制のものは総額いくら使ったかがわからないため、使わない
など、ユニークな財テクもありました!
◆困ったときの相談窓口
以上のように、当事者の皆さんはそれぞれに対策をして、
金銭管理をしようと頑張っておられます。
しかし、自分で対処しようとしてもうまくいかなかった、ということもありますよね。
そんなとき、相談できる窓口や支援サービスを下記にまとめました。
➀発達障害者支援センター
発達障害支援センターとは、発達障害のある方とそのご家族が、安心した暮らしを営むことができるよう、
その総合的支援を行う地域の拠点として、平成14年度より国の施策として発足したものです。
発達障害のある方やそのご家族からの相談を広く受け付けているため、
相談内容は、なんでもOKです。
内容に応じて、必要な支援機関やサービスに繋いでもらうことができます。
★発達障害情報・支援センター
★東京都発達障害者支援センター(TOSCA)
②日常生活自立支援事業の利用
日常生活自立支援事業とは、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等のうち判断能力が不十分な方が
地域において自立した生活が送れるよう、
利用者との契約に基づき、福祉サービスの利用援助等を行うものです。
▼対象者
・高齢者の方や認知症の方、知的・精神に障害のある方などで、判断能力が十分でない方
・契約の意思があり、支援内容が理解できる方
▼受けられるサポート
・福祉サービスの利用・苦情に関する相談、助言、情報提供、利用料の支払いなどに関する支援
・金銭管理に関する相談、助言や公共料金等の支払の同行等、日常的な金銭管理
・通帳・印鑑の預かり
・郵便物の内容確認と行政などへの必要な手続の支援
詳細は、下記をご確認ください。
★日常生活自立支援事業(厚生労働省HP)
★日常生活自立支援事業パンフレット(全国社会福祉協議会HP)
③就労移行支援事業の利用・相談
長期的な職業生活を目指すためには、日常生活の自立も大切です。
私たちディーキャリアのような就労移行支援事業所では、
今回ご紹介した「金銭管理」などの生活スキルも含めた支援をおこなっています。
日常生活が安定してこそ、就労に向かって一歩を踏み出すことができます。
ディーキャリア中野オフィスでは、
発達障害に関する知識を持ったスタッフが支援にあたっていますので、
生活の上での困りごとが、
どのような障害特性により引き起こされるのか、対策をどのようにすればよいのかについて、
アドバイスを受けることができます。
まずは気軽に、個別相談を受けてみませんか?
面談・見学は無料で受けることができますので、遠慮なくお問い合わせください。
あなたにお会いできるのを楽しみにしております!
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